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【今週の日経平均を考える】三角持ち合いの後

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【今週の日経平均を考える】三角持ち合いの後

先週3月11日から15日の週は、前週の短期調整の流れから、本格調整ないし下落となるのか? の見極めの週でした。

前週末の安値近辺でとどまり、火曜日に反発するも火曜日に空けた窓を埋めるほど押さず、火曜日の高値を超えることもせず膠着状態となり日柄調整的な動きで方向感なく週末入りとなりました。

非常に悩ましい値動きとなっていますが、結果的には先週ミニ三角保ち合いを形成しており、2万1500円に頭を押さえられる下値切り上げ型を形成しています。

この動きから、下げるに下げられず、上げるに上げられずという値動きとなっています。

基本に忠実に見ると、注目すべき25日線が結果上向きを継続し、2月の押した場面を25日前から抜け出したことで、上向きやすくなる日柄に到達してきました。

従って、週明けからの25日線は、レンジの狭い中での平均をとることとなり、どちらに振れても2から3日あれば、向きを上下どちらにも動く状況になったと見受けます。

その中で現状は、上向きで上を推移していることを考えると、上に行きやすい形状で週末入りしたことになると考えます。

さらに先週5日線、25日線、100日線が50円前後のレンジに収まっている状況で、エネルギーが集中しています。

この後の動きはトレンドを作りやすいと考えられる形状です。

その上でファンダメンタルを考えると、年度末に向け権利取りを含め、例年では上げやすい時期になります。

例年通りの動きとなるか注目となります。

三角持ち合いに

私的にはファンダメンタルに不安があるので、例年通りの動きを決め打ちできず、上げても下げてもよい体制で、週末入りさせました。

状況によっては天底逆転で上げるべき時に下げるという展開も想定しています。

しかし、現状 前週(3月4日から8日)の調整は、現状勢いに陰りが出ており、2月8日の時の押しと同じパターンとなる可能性も十分に秘めていることから、下向き一直線の意識にはなれないのが素直な気持ちです。

その上で週明けに関しては、微妙に上げてくることが想定されます。

その上で先週火曜日の高値2万1560円を本格的に上抜けてくるか?(終値ベース)で、前週の押しが本格的な調整ないし下落か? スピード調整で終わるのか? の見極めポイントと考えます。

この先週火曜日の高値には、週足の26週線と月足の24か月線が存在しており、日足では見えない抵抗帯となっていると考えられ、ここを上抜けることは中期的なトレンドに影響してくると考えます。

ここから本格的に上抜け、年度末の決算発表に期待を持たせて今年の高値更新を狙っていくのか?

やはり前週に指針として出てきた景気後退を受け入れたチャート形成で、昨年が天井となり上げはするものの、切り上げることが出来ずに徐々に切り下げる形状となるのか? 非常にそれら見極めポイントになりえるところに来ていると考えます。

世論的には楽観論が強い状況と考えます。

世論通り動くか注目ですが、筆者はへそ曲がりですので素直には受け入れがたく2万1500円近辺の上値重いのところに反応してしまうのが本音です。

現状分析

5日線

現状分析

先週、下向きから週後半に上向きと変えました。


位置としては、週初め下で始まるも火曜日の大反発で上に飛び出し、触れながら上を推移し、週末は上に乖離して週末を迎えました。

5日線的には短期調整は終わったような動きとなっています。

25日線

微妙ではありましたが、上向きを維持したままの一週間となりました。(瞬間的に向きが変わったようにも見えます)

位置は、週初め いったん下に乖離しましたが、火曜日に上に飛び出し先週いっぱい25日線を下値抵抗線とした値動きのまま週末入りとなっています。

75日線

変わらず下向きのまま推移し、先週末と先週初めだけタッチしましたが、火曜日以降は上に乖離したまま推移しました。

先週5日線が上向きの25日線を下回り、だましのデットクロスを一瞬形成するも、週末には再度ゴールデンクロスとなりデットクロス回避という状況となっています。

トレンドライン

上記にも記載した三角保ち合いが目先注目で、先週火曜日の高値の横軸と3月11日を起点とした切上がりの線で形成されたものです。

この保ち合いからどちらに離れるか?

さらには、3月11日の安値に対して2月8日を起点 12月26日を起点にしたラインが、新たに下値支持線になると考えます。

上は変わらず、12月3日、3月4日の高値近辺の横軸が抵抗線となると考えます。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

先週、基準線、転換線を上抜けて雲の上を推移とし、さらには遅行線が雲抜けしたことで上値追いをしやすい形状となりましたが、どうなるでしょうか?


ボリンジャーバンド

微妙に収斂するような動きにも見えるし、波うちBOX形成にも見えるという形状の中、TPラインに触れて推移し、方向感なしとなっています。

さらには、+1σと-1σの中で推移しておりどちらかから飛び出すと方向感が出るかもと考えます。

スローストキャスト

下まで降りてのゴールデンクロスとなったことで、3月前半までの強い上昇は、いったん終わり、先週2本のラインが上げて来ているものの、上げきらないところでデットクロスに向かいそうな雰囲気を作っています。

このままデットクロスとなれば弱いという判断で、下向きの可能性示唆でデットクロスを目先回避して、再度2本のラインが上向いて、しっかり上まで上げれば、調整は終焉という流れが判断できる状況と考えます。

総合判断

総合判断

非常に判断が難しいですが、テクニカル的には前週の下げは短期調整レベルで終焉、再度上昇に戻れるか見極めと考える状況です。


しかし、ファンダメンタルには不安を残すことで、気持ち上に力を入れなおしながら、下を警戒とするのが妥当と考えます。

前週から先週にかけて目まぐるしく動いておりますが、結果が出てしまえば、この時にこの判断をすべきだったという判断ポイントは存在するもので、その判断ポイントを見逃さずに、そのポイントでしっかり玉を動かすことが大事です。

全てにおいて全力で、買いから売りとか 売りから買いへ、どでんというのは難しいので、徐々に動かすという認識で玉の回しをしていただくことをお勧めいたします。

週明けも難しい局面が続くと想定されますが、答えのない問題は存在しないので、答え探しを客観的かつ冷静に見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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