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【つみたてNISA入門】第4回 NISAの投資信託は「金融庁厳選」のおすすめ銘柄ばかり

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【つみたてNISA入門】第4回 NISAの投資信託は「金融庁厳選」のおすすめ銘柄ばかり

前回はつみたてNISAで買える投資信託の概要説明をしました。

今回はつみたてNISAで買える投資信託の内容・特徴について大まかに解説します。

第4回つみたてNISA入門

「前回と何が違うの?」と思われるかもしれません。

しかし、この「つみたてNISAで買える投資信託の内容・特徴」を理解することが、その他の資産形成においても重要なポイントです。

じつはこのつみたてニーサで買える投資信託というのは金融庁が厳しいルール(告示)のもと厳選した銘柄ばかりです。

これを本記事内では「金融庁フィルター」と呼びます。

いわゆる「マシ」な投資信託というわけです。




すごい儲かる投資信託はないけど、マシ・おすすめ銘柄の見極め方はある

「マシな投資信託ってなに?」と思われた方も多いのではないかと思います。

別の言い方をしますと「資産形成において、比較的合理的かつ効率が良いと考えられる投資信託のこと」です。

前回のおさらいですが、投資信託というのは複数の金融商品の詰め合わせです。

そのため簡単にいうと、つみたてNISAの対象商品全般の場合、景気が良くなれば値上がりします。

いわゆる「儲かる」という状態になります。

そして景気が悪くなると、値下がりします。これは「損する」という状態です。

これはつまり、どのような投資信託を買っても「損することがある」ということです。

そのため「ずっと儲かり続けるすごい投資信託」というものはありません。

どれか特別にすごい投資信託というのもありません。

確かに中には市場平均を上回る可能性のあるアクティブ型投資信託というものもありますが、それは未来になって「これが良かったね」とわかることで、いま判断できる材料で「いまはこれを買うのが良い」と見分ける方法がないのです。

基本的に「マシかそうでないか」で判断するしか方法がありません

投資信託を選ぶ際は金融庁フィルターを通せば「マシ」なものだけが残る

国内にはおよそ6,000本の投資信託があると言われています。

しかし、金融庁フィルターを通過してつみたてNISAで買える投資信託として選定されているのは164本です(記事作成時)。

選定基準の概要は後述しますが、読者の方がつみたてNISA以外の口座で投資信託を選ぶ際はこの金融庁フィルターを試してみれば「マシ」なものだけが残ります。

つまり、iDeCo(個人型確定拠出年金)も一般NISAも、企業型確定拠出年金も、通常の課税口座でも「マシ」な投資信託を選ぶ際には共通の方法で良いです。

つみたてNISA以外で迷った時には以下の金融庁フィルターを試してみていただければと思います。

これで迷わない! 誰でもわかる金融庁フィルター

誰でもわかる金融庁フィルター

それでは金融庁フィルターの中でも、特に重要な部分だけをピックアップしてご紹介します。

番号がついていますが、これは筆者が後の解説のためにつけた番号です。

(1) 毎月分配型投資信託でないこと

(2) 販売手数料が無料であること

(3) 信託報酬と呼ばれるコストが一定割合以下であること(※筆者注:現実的には0.3%以上の物は無視して良い)

(4) 主たる投資対象資産が株式であること(一部債券などの入ったバランス型もあり)

(5) 指定インデックスに連動していること(後述するインデックス型と呼ばれる投資信託の場合)

特に(1)、(2)、(3)は簡単に見分けられます。

※筆者注:つみたてNISAではすでに上記に当てはまらないものは削除してあるので見分ける必要がありません。つみたてNISA以外の口座で見分ける場合の話です。

上記の金融庁フィルターだけでもかなりピンポイントに絞られますが、もう一歩個人的な意見を述べると次のフィルターを足したいところです。

インデックス型投資信託は何者?

インデックス型というのは、とても乱暴に言いますと、いわゆる平均点型の投資信託です

そしてアクティブ型は平均点を超えることを目標とする投資信託です。

しかし、現代のようにコンピューターやインターネットなどの、情報や効率の良いと考えられる世界では、平均点が大変に効率的な状況であると考えられます。

また平均点とはアクティブ型の平均でもあります。

そのため、長期的に見ると平均点を上回り続けられるアクティブ型は存在が難しくなります。

また残念ながら事前に「これから運用成績のよいアクティブ型を見分ける予知能力を有した超能力者」がいません。

投資信託会社の過去五年間の実績を見ても、インデックス型に負けたアクティブ型は以下のようになっています。(参考文献:日本経済新聞7/20朝刊19面)

・ 国内株式型  45社中31社
・ 先進国株式型 49社中42社
・ バランス型  38社中33社

過去五年でこうなりました。これは長期で見れば見るほどその傾向は強くなります

アクティブ型がだらしないのではありません。

アクティブ型の運用者たちが優れているがゆえにその平均である市場平均に連動するインデックス型には長期では勝てないという現実があるのです。

そして、つみたてNISAの厳選された投資信託164本のうち、アクティブ型は18本しかありません。

それ以外はすべてインデックス型なのです。

これが何を意味するのかを少し推理してみるのも面白いかと思います。

つみたてNISA以外の口座でも、金融庁フィルター+インデックス型かどうかを見分ければ、専門家と同様の選定基準で投資信託を選べます

つみたてNISAと金融庁フィルター

つみたてNISAで買える金融商品は投資信託のみです。

そしてそれは金融庁フィルターを通過した「マシ」なものばかりです。

ただ「マシ」なだけなので、金融危機時などには普通に三割・四割程度まで値下がりすることが予想されます

本記事が読者の皆様の合理的な資産形成の一助になれば幸いです。(執筆者:佐々木 裕平)

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《佐々木 裕平》
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金融教育研究所という事業所を運営しながら「普通の人のためのお金の増やし方」をお伝えしています。1級FP技能士としての正確な知識を背景に、楽しく分かりやすく、をモットーに活動しています。書籍「入門お金持ち生活のつくり方」(こう書房)ではAmazonkindleランキング全体1位を達成しています。 寄稿者にメッセージを送る

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