親であれば、
と思うものでしょう。
実際に家計状況の共有は夫婦間だけで行われる、もしくは家計を管理している夫や妻だけが把握しているだけで、子どもには知らせないご家庭も多いようです。
しかし、子どもに今の家計状況を正確にきちんと伝えることは、子どものお金教育の大切な根幹の1つにつながります。

目次
家計が崩れた時、家計の状態を家族に伝えていますか
家計の状況は、いつも安定しているとは限りません。
例えば、突然のリストラや勤務先の倒産、病気やケガ、手術による入院、また多額の借金など思わぬ事態が起きると、それまでの家計は大きく崩れてしまいます。
1度崩れた家計を立て直すのは、とても大変です。
しかし、家計の急変に直面した時こそ、子どもにお金や家計について考えさせるよい機会になります。
家計のありのままの状態を正直に伝え、お金や家計について一緒に考える機会に変えてみましょう。
子どもにありのままの家計状況を伝える大切さ
と躊躇する方も多いかもしれません。
しかし、状況や理由も説明せずに、ただ「節約して」、「我慢しなさい」と言うだけでは、子どもは、いつまで、そしてどのくらい節約や我慢をしなくてはいけないのかと分からず、不満がたまってしまいます。
子どもに家計状況を話すことは、子どもが「どうしたら家計の立て直しに協力できるのか」を自分で考え、行動するきっかけになります。
実生活のなかで、
ことにもなるのです。
子どもも立派な家族の一員
「子どもは守るべき存在である」と同時に、立派な家族の一員でもあります。
子どもは親が思っている以上にお金に関して興味を持っており、家計を改善するために何ができるのかを考える力をちゃんと持っているものです。
例えば、子どもが小さくても、水や電気を使い過ぎないなど家でできる節約に協力できます。
また、子どもが高校生や学生であれば、学業に影響が出ない程度にアルバイトをするなど、年齢に応じて子どもが家計の立て直しにつながる知恵がいろいろと出てくるかもしれません。
家計が苦しい時だからこそ、家族で乗り越えられるように足並みをそろえる必要があります。
そのためにも、1度家族で知恵を出し合うために家族会議を開いてみましょう。
家族で出し合った知恵は、必ず家計改善に大きく役立つものになるはずです。

家族で協力体制を作ろう
家計を立て直すには、やはり家族全員の協力は欠かせません。
そのためにも、家族で家計の状況をしっかり共有することは大前提です。
筆者は、子どもが幼い頃から、離婚をした時や求職活動を続けていた時など家計が急変するたびに、家計が厳しい状況になっていることを分りやすく伝えてきました。
初めはなかなか理解することは難しかったようですが、少しずつ子どもから進んで毎日の節約に協力してくれるようになりました。
いまでは日々の節約が習慣になっており、小さい節約ながらも家計を助けてくれている部分がおおいにあります。
子どもに家計の状況について話すのは、親としてはとても勇気がいります。
しかし、家族全員で家計についてしっかり情報を共有しながら、生活をするためのお金について家族で一緒に考えていくことこそが、子どもの将来に必ず役に立つ「お金の教育の基礎」となるのです。(執筆者:花見 結衣)