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コロナ渦の家計簿振り返り 負担が増えた費目、減った費目と節約方法

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コロナ渦の家計簿振り返り 負担が増えた費目、減った費目と節約方法

コロナで都市部の地価が下落

8月21日、国土交通省が全国主要都市100地区を対象とした2020年第2四半期(4月1日~7月1日)の地価動向調査の結果を発表しました。

住宅地より商業地が、地方圏より三大都市圏での地下が下落した結果となりました。

土地が安くなったことは、これから家や土地を買う人にとっては朗報ですが、現在住んでいて、

「今後は売却しよう」

「賃貸として貸そう」

と思っていた人には、思わぬ事態だったと思います。

世の中の経済も家計も緊急事態

コロナで経済も家計も緊急事態

休校に緊急事態宣言による巣ごもり、収入が減った人も多く、家計も苦しくなった人も多かったでしょう。

政府ではいろいろな手立てを打っています。

持続化給付金など基準が変更になったり、所得の種類で申請を渋られた、などの給付金もありますが、特別定額給付金や住居確保給付金など収入を増やすもの多いので家計のためにぜひ活用しましょう。

参照:厚生労働省 生活を支えるためのご案内(pdf)

家計簿:出費が増えた費目

「総務省の家計調査 家計収支」(2019年1月から2020年6月まで比較 小分類までの支出金額参照)によると、緊急事態制限中の4月5月は家計の消費支出自体が昨年の同時期(2019年5月→2020年5月)より月約4万円も(月約30万円 → 約26万円)落ちこんでいました。

3月から5月までコロナの影響で突然の休校、自粛、巣籠りなどがあり、8月過ぎても連日コロナ感染が拡大したなかでの生活、家計簿上で増えた費目は何でしょうか?

1. 水道料

総務省の家計調査で、水道料は意外にも昨年の同時期(2019年4月5月)より増えていませんでした。

1か月につき約5,000円前後といったところです。

家計調査では上昇があまり見受けられなかったのですが、水道料が上がった家計は多かったのではないでしょうか?

わが家の水道料は跳ね上がりました。

コロナ前から洗濯機の調子が悪く1か月7,000円ほどかかっていたのですが、コロナ自粛中の4~5月は1か月で1万円(2か月で2万円)もかかりました。

1か月で約1万円も水道料がかかってしまったのは「コロナウィルスがどこについているかわからない」気持ちから、洗濯をマメにしたからです。

あとは1日中家族が家にいるなか、それぞれの手洗いの回数が増え、全員が家にいることによりトイレの使用回数も増えました。
 

2. 衛生消耗品費

コロナ自粛期間中は、マスクが入手困難だったことから、1万円近い高値でマスクが販売されたこともあったそうです。

総務省の家計調査の「保健医療用品費」は

2019年5月 月約2,300円

2020年5月 月約3,100円

1年前と比べて、月に800円増加しています。

首都圏では、このくらいでは済まなかったのではないでしょうか?

箱マスク(コロナ前は1箱30枚で500円以下)が売っていなかったことから、わが家でも7枚くらいのマスクを並んで約500円で買ったことが何度もありました。

トイレットペーパーやティッシュも「なくなるというのはデマ」だとわかっていても、「必要な時にない」のは困るので結構買い込みました。

除菌シートや手指の消毒液も買いだめしました。

コロナ自粛期間中の消毒液は今の2倍以上で販売(500mlで1,500円など)だったので出費がかさみましたが購入しました。

2020年4月は、約2万円超え

トイレットペーパー等紙類、除菌シート、消毒液だけでなく、洗濯洗剤や柔軟剤、食器洗い洗剤、石鹸、ハンドソープ、歯磨き粉、ハブラシなども買いだめしたからです。

コロナで増えた項目

3. 教養娯楽費(娯楽用品費)

総務省の家計調査では5~6月の娯楽用品費がやや増加していました。

2020年5月 月約8,000円

自宅で籠ることが多くなり、DVDやCDなどを購入した人が多かったのでしょう。

わが家では娯楽用品費も巣ごもりで

・ Hulu(月1,050円)
・ ディズニーデラックス(月777円)
・ NHKオンデマンド(月980円)

に加入

・ DVD(約2万円)
・ 書籍代(子供の雑誌等含め)

も増えました。

2020年5月には約2万5,000円

DVD購入が大きいので、このような出費になりました。

今後、オンデマンドは少し整理し節約につなげたいと思います。

4. 食費

外食費が減っているのに食費増加は意外かも知れませんが、巣ごもりで家族全員がお昼も家で食べます。

休校の影響もあり、総務省の家計調査でも食費は若干増えた家計が多かったです。

2019年4月 約8万1,000円

2020年5月 約7万8,000円

わが家でも月約10万円と、増加していました。

家計簿:出費が減った費目

コロナ禍の家計簿で順当だと思う費目が減っていましたが、意外とも言える費目も減っていました。

コロナで出費が減った項目

1. 教養娯楽費(国内外パック旅行代)

総務省の家計調査によれば、教養娯楽費も旅行代、今年の6月に至っては、海外パック旅行はゼロでした。

コロナ自粛中は1番お金のかからなかった部分でしょう。

お盆も帰省しなかった人が多かったのではないでしょうか。
 

2. 外食費

外食費が減っていたのも、順当なところでしょう。

総務省の家計調査では

2019年5月 月約1万6,000円

2020年5月 約6,000円

に下がっています。

ウチでも月1万円くらいは外食していたものが、3月、4月、5月、6月は全部持ち帰りメニューで通し、外食費はゼロ円になりました。

3. 衣服・履物費

自粛して外出しないと、衣服費は控えめになるのでしょう。

総務省の家計調査でも2020年4~5月は衣服費・履物費が減っていました。

2019年4月 1万1,500円/月

2020年4月 約5,500円/月

わが家でも、2020年4月の衣料費は2019年4月の半分(月約6,500円)になっていました。

4. 交通費

コロナ自粛中は基本的に自宅でテレワークにした職場も多く、2020年4月5月6月とも交通費は昨年の半分になっていました。

2019年4月 約6,500円

2020年4月 約2,000円

5. 教育費

コロナ自粛中、わが家の教育費は減少でした。

学校内費用の給食費は休校中支払いませんし、習い事など学校外費用も休みになり、月謝を支払わなくて済んだところが多いようです。

そのまま払い続け、習い事ができる状況になるまで月謝を繰り延べるところもありました、

ちなみにウチでは、

・ お習字や絵画教室は休みになり合計で月9,000円削減

・ ピアノも休みで月1万2,000円減(2人分)

・ スイミングで月9,000円減

・ 通信講座(2人分)はそのまま継続

習い事代4、5月分で合計3万円ほど浮いたのは、正直助かりました。

ただ、受験生を抱えている家庭(わが家には受験生いない)などは、塾によって対応も異なったようです。

オンライン授業を行ったときに、受講料を割り引いたところと、通常授業と同じに設定したところがあったそうです。

増加した家計簿の費目の節約方法

今後もコロナは簡単に治まりそうにありません。

家計簿上増えてしまった費目は、どうやって減らしていいか考えていきましょう。

1. 水道代

お風呂にふろ水洗浄剤(20日分250円ほど)を入れ、残り湯を洗濯に使い、洗剤を1回すすぎのものにするなど節約の工夫ができます。

・ シャワーを15分以内で済ませる

・ 節水シャワーヘッドを使う

などでしょう。

「マイナポイント」などを使い、節水洗濯機やトイレの買い替えを考えるきっかけにもなりそうです。

2. 教育費

学校外教育費を節約することは、それほど難しくありません。

最近では大手塾などもオンライン指導になっていて、中学生なら

・ スタディサプリ:月額1,980~2,980円

・ スマイルゼミ:月額約6,000円

・ すららネット:月額約1万円

・ 進研ゼミ:月額約7,000円

・ Z会:月額1万3,000円

など、安価で内容も充実しています。

学校教育費をかかりすぎないようにするには、公立(成績や家庭事情によって定時制)にこだわるのが1番でしょう。

教育方針や校風でも選びたいので金額だけでは測れない部分です。

3. スマホ・携帯電話代

手っ取り早いスマホ・携帯電話代の節約は、ずばり「格安スマホへの切り替え」でしょう。

ただし、大手キャリアでも継続年数や家族、通話分数、スマホ代などにより、格安キャリアに近い値段になることがありますので、適切なプランかを確認してからの乗り換えにしましょう。

4. 電気代・ガス代

電気代削減は、アンペア数を下げるのが1番です。

アンペアが下がると基本料が下がりますし、ブレーカーが上がれば節電にも敏感になります。

ガス代は中火が1番安いです。

いろいろな会社が電気、ガスに参入していますが、最初の1年は割引があるところも多いです。

販売会社が異なっても電気・ガスは変わらず使えます。

申し込みの手間はありますが、「1年おきに安いところへ切り替えて」みてもいいでしょう。

5. 衛生消耗品費・医療費等

現在箱マスクは30枚1,000円以下など、割安で販売しています。

消耗品は「安いときにまとめ買い」が1番の節約方法でしょう。


家計簿のメリット

家計簿をつけるメリット

「家計簿をつけると何かメリットある?」そんな感想を持つ方も多いでしょう。


・ 1年間でいくらお金を使ったか

・ 1年間でいくらお金が入ってきたか

・ 入ってきたお金と使ったお金の差額はいくらか?

この3つがわかると、節約したり、収入を増やしたりする必要があるかどうかがみえてきます。

「家計簿ってどうしてもつけなきゃダメ?」

入ってきたお金と使ったお金の差額がある程度把握できていて、「貯金が確実にできている」ようであれば、

今までのお金の使い方でいい

ということになり、家計簿をつける必要はないのでしょう。

貯蓄は、教育費や住宅、老後のお金の目標などによって異なりますが、「手取りの10%」できていればいいと考えます。

最近は、写真でレシートを撮るだけの家計簿アプリもあります。

使う額が入ってくる額より多い気がする」と感じている人は1か月でも、試してみることをお勧めします。(執筆者:社会保険労務士 拝野 洋子)

《拝野 洋子》
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拝野 洋子

拝野 洋子

年金相談員、保険・家計アドバイザー ファイナンシャル・プランナー(上級資格のうちライフ、保険、タックス、相続、金融を科目合格) 大手地方銀行にて外国為替、内国為替に携わる。税理士事務所等にて、社会保険、助成金申請代行、損保代理店業務、行政書士補助、記帳代行などの業務に携わる。400件以上の電話年金相談に対応。東京都中央区で算定相談員、川崎市で街頭相談員、社団法人の労働施策アドバイザーを経験。趣味はクラリネット演奏 音楽鑑賞 読書。平成25年4月よりオールアバウトガイド 平成29年4月より年金相談員 <保有資格> 社会保険労務士、FP技能士2級、AFP、日商簿記2級 寄稿者にメッセージを送る

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