国民年金は、日本に暮らす20~60歳までの全ての人が加入する年金制度です。

毎月の保険料は、どのように納めていますか。

支払方法によって、保険料の割引制度があります。

今回は、国民年金保険料のお得な納め方について、くわしく解説します。

「国民年金保険料」をお得に納めましょう

国民年金保険料っていくらなの

国民年金の保険料は毎年度見直しが行われます。

2020年度は月額1万6,540円、2021年度は月額1万6,610円です。

特別な申請を行わない場合の支払い方法は、「現金払い・月払い」です。

毎年4月に送られてくる納付書「領収(納付受託)済通知書」を用いて、金融機関の窓口やコンビニエンスストアで支払います

Pay-easy決済、ATM・インターネットバンキングなどの電子納付も利用できます

厚生年金加入者も、国民年金保険料を払っている

会社などに勤め「厚生年金」や「共済組合」に加入している場合でも、同時に国民年金にも加入しています。

厚生年金や共済組合の保険料には国民年金の分も含まれていて、それぞれの管轄事務所が代わりに納めています

これは給与天引きで納付していることが多いため、個人は支払方法を変更できません。

自営業者や農業・漁業に従事している人とその配偶者などは、国民年金を自分で納めているため、支払方法を任意で変更できます

まとめて支払う「前納」がお得

前納がお得です

6か月分から2年分まで、まとまった金額を先に支払う前納」は、年度が切り替わるタイミングで行います。

申込み方法は、振替口座のある金融機関や年金事務所に直接出向くか、日本年金機構の公式サイトからダウンロード・印刷した申込書を郵送して行います

手続きには一定の時間がかかり、書類不備などで締切に間に合わない場合は、次のタイミングまで待たなければなりません

同じ「前納」でも、支払い方法によって割引額が異なるため、注意が必要です。

最大1万5,000円のお得 口座振替前納

国民年金前納割引制度 口座振替前納の場合

※割引額は年利4%の複利原価法によって計算

※保険料額:2020年度(2020年4月~2021年3月)月額1万6,540円、2021年度月額1万6,610円/2020年9月現在

参照:日本年金機構

まとめた額が大きいほど割引額も大きく、2年前納では約1万5,000円、およそ保険料1か月分も安くなります

口座振替は、ゆうちょ銀行を含むほとんどの金融機関を利用することが可能で、手続き完了後は同じ支払い方法がくり返されます。

支払いのたびに金融機関に出向く煩わしさもなくなります。

任意の月から始められる 現金払い前納

現金払い前納金額一覧

※割引額は年利4%の複利原価法によって計算

※保険料額:2020年度(2020年4月~2021年3月)月額1万6,540円、2021年度月額1万6,610円/2020年9月現在

参照:日本年金機構

現金払い前納と口座振替前納では、割引後の金額が異なります。

その差額は、

6か月前納で320円

1年払いで640円

2年払いで1,250円

です。

金額だけを見ると、口座振替前納のほうがお得ですが、現金払い前納にはまとめる期間に融通が利くというメリットがあります。

任意の月分から当年度あるいは翌年度の年度末まで、始めるタイミングを決められるのは現金払いだけです。

口座振替前納の申込締切を逃してしまった場合は、ひとまず当年度末までを現金払い前納しておいて、翌年度から口座振替前納の手続きを行うというのも賢い選択のひとつです。

参照:日本年金機構(pdf)

ポイントが貯まる クレジットカード払い前納

クレカで前納

前納は、各種クレジットカード払いを利用することも可能です。

割引率は現金払いと同じですが、それぞれの独自ポイントなどが貯まることや特典などを考えると、クレジットカード払いに最も魅力を感じるという人もいるでしょう。

ただし扱いは「一括払い」のみです。

そのため、支払い該当月の利用限度額には注意が必要です。

毎月払いでもお得に支払う方法

割引制度は利用したいけれど、まとまった金額を支払うのは難しいという人には、月々の保険料をお得にする方法を紹介しましょう。

口座振替で早割

国民年金保険料は通常「翌月末払い」で、5月末までに支払う分が4月の保険料です。

早割」は、4月分を4月末までに納める「当月払い」に変更することで、毎月50円の割引が適用される制度です。

月々の割引額は微々たるものですが、

50円 × 12か月=600円

10年で6,000円

20年で1万2,000円

節約になります。

支払い月をずらすだけで割引されるなら、選ばない手はありません

参照:日本年金機構

早割開始時は、初回のみ2か月分の保険料が必要

これまで「4月分を5月末、5月分を6月末、6月分を7月末…」というタイミングで支払っていた保険料を、「4月分を4月末、5月分を5月末、6月分を6月末…」に切り替えることで、ひと月分のズレが生じます。

例えば、5月末から早割を開始する場合、「早割で支払う5月分」だけでなく「従来の方法で支払う予定だった4月分」もあるため、2か月分の保険料が必要です

2か月分の保険料が必要なのは初回だけで、切替完了後の引落額は1か月分ずつです

既に口座振替で支払っている場合でも、確認が必要

口座を確認

早割制度は2005年に開始した制度です。

それより前から口座振替を行っている人は、あらためて申込みを行わないと早割にはなりません

1度、確認しておくと安心です。

クレジットカード払いでポイントを貯める

クレジットカード払いは、月払いにも対応しています。

もちろん、この場合もそれぞれポイントなどが貯まります。

早割の割引額50円と1万6,540円分のポイント、どちらがお得かはそれぞれ利用するカードによります

いくつかの払い方を比べてみるといいでしょう。

クレジットカードへの切替に必要な日数は、それぞれのクレジットカード会社によって異なることを承知しておいてください。

国民年金保険料を、あと何年納めるのか考えよう

国民年金保険料は、60歳まで納めます。

今から、納め終わるまで何年残っていますか。

毎月数十円の割引でも、数ポイントの加算でも10年、20年、30年と長期スパンで考えると大きな金額です

途中で勤務形態や家族関係が変わって直接納めなくなる可能性もありますが、自分で支払っている間はお得な方法を選びましょう。(執筆者:仲村 希)