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【有料化と値上げ】みずほの通帳発行1100円に他行も追随か 銀行手数料を抑える「3つの対策」とアプリ活用

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【有料化と値上げ】みずほの通帳発行1100円に他行も追随か 銀行手数料を抑える「3つの対策」とアプリ活用

近年の日銀のマイナス金利政策の長期化や業績悪化を背景に、ATM手数料や振込手数料など各手数料を値上げする銀行が多くなってきています。

最近では、2021年よりみずほ銀行が通帳の発行手数料として1,100円(税込)徴収するというニュースも大きな注目を集めました。

しかし、現在は普通預金金利0.001%、定期預金でも0.01%という超低金利時代です。

「利息で増やせないうえ、手数料もかかってしまうなんて…」

と嘆く人も少なくないことでしょう。

そこで今回は、相次ぐ銀行手数料アップに打ち勝つための手数料節約術について紹介します。

銀行手数料を抑える「3つの対策」とアプリ活用

ここ数年で顕著に見られる銀行手数料値上げの動き

これまでにも銀行が手数料を値上げする動きはありましたが、特にここ1~2年はその動きが顕著に見られるようになってきました。

2020年5月1日に提携先コンビニATM手数料の改訂を実施した、三菱UFJ銀行を例に挙げて見てみましょう。

三菱UFJ銀行の手数料

参照:三菱UFJ銀行≪画像元:「提携先コンビニATM利用手数料改定のお知らせ (pdf)」(2020年9月末時点)≫

上の表を見てみると、提携先ATMでの利用手数料がおよそ100円近くも値上がりしているのが伺えます。

これまで「100円ちょっとくらいなら…」と考えていた人でも、300円近い金額となると少し考えてしまうどころではないのではないでしょうか。

三菱UFJ銀行以外にも、みずほ銀行では2020年3月1日に振込手数料を改訂していて、通常より100円近く手数料がアップしました。

また、改定前には同一店内宛の振込に対しては手数料無料だったものが、金額に関わらず220円かかるようにも変更されています。

みずほ銀行の振込手数料
≪画像元:みずほ銀行

さらに、冒頭でも述べたように、みずほ銀行は2021年より通帳の発行手数料として1,100円徴収すると発表していますが、今後ほかの銀行でも収益確保のため同様の動きが見られるようになるのではないかという声も上がっているようです。

手数料を抑えるための対策法

ここ最近の各銀行の動きを見ても、今後の手数料見直しの動きはさらに活発化すると考えられます。

1回の手数料は数百円単位なのでパッと見た感じでは少額と感じる人もいるかもしれませんが、これが2回、3回と積み重なっていくと1か月でもそれなりの金額になってしまいます。

普通預金や定期預金で利息が期待できない分、手数料は安く抑えたいと考えるのが人情というものです。

以降で手数料を抑えるための対策として有効な節約術を見ていきましょう。

【対策1】利用している銀行の優遇サービスを活用する

銀行にもよりますが、多くの銀行では一定の条件を満たせば出金や振込時にかかる手数料が無料になったり優遇を受けられるサービスを導入しています。

一定の条件の主な内容は、

・ 給与の受取口座として利用

・ 年金受取口座として利用

・ 住宅ローンを組む

・ 金融融資残高〇円以上

などです。

まずは、利用中の銀行がどのような優遇サービスを実施しているのかチェックすることから始めてみましょう。

たとえば三井住友銀行では、「SMBCポイントパック」というものがありますが、下記の条件をいずれか1つを満たすとATMの利用手数料や時間外手数料が無料になります。

各種手数料が無料になるための条件
≪画像元:三井住友銀行

会費は不要で残高に応じた金利を適用する口座と、インターネットバンキングを申し込んでいれば利用できるサービスです。

同じようなサービスを無料で実施している銀行も多くあるので、確認してみるようにしましょう。

【対策2】ネット銀行を利用する

コンビニで出金や振込をすることが多い場合には、ネット銀行を利用するのもおすすめです。

メガバンクはコンビニ等提携ATMも多いため利便性が高いのが魅力ですが、自社のATMや店舗を利用してもらいたいという背景からメガバンクのコンビニのATM手数料は高く設定されている傾向にあります。

その一方でネット銀行は店舗や自社ATMを持たないため、メガバンクと比較すると人件費や維持費もかからずに手数料も格安です。

また、送金が同一銀行内であれば数回は無料でできたり、他行振込でも月に〇回までなら無料というところもあります。

さらには、

即時決済されるデビッドを利用すると、支払った金額に応じたポイントまたは現金を還元してくれるお得なサービスを実施しているところもある

ようです。

ネット銀行は基本的には通帳が発行されませんが、インターネットバンキングにログインすればすぐに残高や状況もチェックできます。

手数料も抑えられ、利便性も高いネット銀行はこれからますますニーズが高まっていくと考えられます。

【対策3】ゆうちょ銀行を利用する

ゆうちょ銀行の特徴
≪画像元:ゆうちょ銀行

全国に約2万4,000の窓口と約3万2,000ものATMネットワークを持つゆうちょ銀行は、圧倒的なチャネル数の多さが特徴の1つです。(https://www.jp-

さらに、

手数料においても他銀行より割安で、ゆうちょATMであれば曜日や時間帯に関わらず出金時手数料がかかりません。

また、イーネットATMにおいても平日の日中と土曜の9:00~14:00の利用であれば手数料無料です。

イーネットATM
≪画像元:ゆうちょ銀行

「手数料は抑えたいけどネット銀行は少し抵抗がある」、「通帳ベースで管理したい」、「自分の生活圏内にATMや店舗がある」などといった場合には、ゆうちょ銀行を活用してみるのもよいことでしょう。

アプリを使って送金や出金を無料にする

送金アプリpring
≪画像元:pring

いろいろな節約術を駆使する人のなかには、アプリを使って手数料を無料にする人もいるようです。

なかでも最近話題となっているのが、「pring(プリン)」というアプリです。

このアプリは、起案者であるみずほ銀行をはじめ、投資会社のWiLやデータ解析を行うメタップスの3社が共同開発したお財布アプリです。

銀行口座と連動でき、アプリをインストールしている者同士であれば、24時間いつでも送金手数料0円でやり取りができます。

また、アプリへのチャージは基本的には無料(楽天銀行のみ制限回数あり)で、セブン銀行であれば月1回手数料無料で出金も可能です。

現在利用できる銀行はみずほ銀行や三井住友銀行、ゆうちょ銀行などを含め約40行あり、今後も順次追加されていく予定です。

家族や友人へのちょっとした送金などにも便利なので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

加速化が見込まれる銀行手数料有料化に今から備える

銀行の手数料は年々更新され続けていますが、ほんの少しの工夫をすればかさむ手数料の節約も可能です。

またここでも紹介したように節約する方法はいくつかありますが、手数料ベースで選ぶのではなく自分にとって負担とならない節約術を選ぶことも大切です。

これらかも加速化するであろう銀行手数料有料化に備えて、検討してみてはいかがでしょうか。(執筆者:元銀行員 吉村 みき子)

《吉村 みき子》
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吉村 みき子

銀行の営業職経て、出産を機に専業主婦へ。その後、ライターとして3年ほど企業に勤めたのち、現在育児の傍らフリーライターとして活動しています。これまで、金融系の記事をはじめ、ファッションや子育て、恋愛系など幅広いカテゴリの記事を執筆してきました。元銀行員として、主婦として、そしてこれまでの執筆経験を活かして、みなさんが「読んでよかった!」と思えるような有益な記事をお届けします。 寄稿者にメッセージを送る

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