所得税の確定申告書は自宅でも作成可能です。

自宅で申告書を作れれば平日に税務署に行く必要はありませんので、申告するための時間と労力を節約できます。

本記事では、自宅で所得税の確定申告書を作成する手順と、少し気をつけたほうがよいポイントを解説します。

※確定申告は4月15日までに延長されました。(2月3日更新情報)

最初に確定申告書の提出方法を決める

確定申告書の提出方法を決める

確定申告書を提出する方法には、e-Tax申告と書面申告の2種類があります。

e-Tax申告はパソコンやスマホで申告書を作成し電子申告する方法で、マイナンバーカードとICカードリーダダライタの準備が必要です。

マイナンバーカードとICカードリーダライタを持っていない人でも、税務署窓口で「ID・パスワード方式」の届出をすれば、e-Tax申告ができるようになります。

書面申告の場合には、手書きで申告書を作成する方法とパソコン・スマホで作成した申告書データを印刷して提出する方法があり、作成した申告書は郵送または税務署窓口に提出してください。

e-Tax申告と書面申告の違い

e-Taxで申告する場合と書面によって申告する場合では、添付する書類と還付金が振り込まれるまでの期間が違います。

e-Taxで申告する際には、以下の書類の添付を省略することが可能です。

e-Taxの添付省略できる主な書類

・ 給与所得者の特定支出の控除の特例に係る支出の証明書

・ 個人の外国税額控除に係る証明書

・ 雑損控除の証明書

・ 医療費の領収書

・ 社会保険料控除の証明書

・ 小規模企業共済等掛金控除の証明書

・ 生命保険料控除の証明書

・ 地震保険料控除の証明書

・ 寄附金控除の証明書

・ 勤労学生控除の証明書

・ 住宅借入金等特別控除に係る借入金年末残高証明書(適用2年目以降のもの)

還付金が振り込まれる期間は、e-Tax申告の場合には提出してから3週間程度ですが、書面申告の場合には1か月から2か月近くかかることもあります。

早めに還付金を受け取りたい人はe-Taxで申告、あまり受け取りを急がない人は書面申告でも大丈夫です。

なお、

令和2年分から青色申告特別控除額が55万円になりましたが、e-Taxで申告した場合の控除額は65万円

です。

パソコン・スマホで確定申告書を作成する方法

確定申告書等作成コーナー
≪画像元:国税庁

パソコンやスマホで確定申告書する場合には、国税庁ホームページまたは会計ソフトにより申告書を作成します。

国税庁ホームページの

「確定申告書等作成コーナー」では所得税や贈与税、消費税の申告書を作成でき、e-Tax申告と書面申告のどちらの方法でも申告することが可能

です。

従って、マイナンバーカードを持っていない人でも、ホームページ上で申告書を作成して印刷すれば、書面により申告書を提出できます

会計ソフトは普段の帳簿管理が行えるほか、入力してあるデータを利用して決算書(収支内訳書)を作成できるという利点もあります。

国税庁ホームページと会計ソフトどちらを利用しても税金面で差が出ることはありませんので、利用しやすいシステムを選んでください。

スマホで確定申告書を作るのはおすすめできない

国税庁はスマホでも申告できることをアピールしていますが、筆者としてはパソコンで申告書作成することをおすすめします。

スマホでの申告書作成をおすすめできないのは、スマホでは画面に表示される情報が少ないため、申告書を作りにくいからです。

確定申告を何度も経験している人なら、確定申告書に記載すべき内容を把握しています。

しかし初めて申告する方は、画面に表示される情報が少ないと「いま確定申告書のどの部分を作っているのか」が分からなくなってしまうのです。

また、パソコンであれば画面分割して調べながら作成できますが、スマホの場合には複数の画面を同時に表示しながらの作業はできないという点もマイナスです。

従って、パソコンを所有している方は、スマホではなくパソコンで申告書を作成してください。(執筆者:元税務署職員 平井 拓)