記録的な暖冬だった昨年の冬とは打って変わり、今年の冬は寒さが厳しくなりそうだと予報が出ていました。
その上コロナの影響で、わが家は家族の自宅滞在時間が昨年の同時期に比べるとかなり増えています。
そこでこの極寒の冬、少しでも暖房費を節約できればと2つのカーテンを利用してみました。
今回はその使用感と電気代への影響についてお話ししたいと思います。
目次
閉められないドアに「間仕切りビニールカーテン」
わが家は猫と暮らしています。
愛猫の運動やトイレを考えると部屋のドアを完全に閉めることができません。
常に半開きのリビングのドアは遊んでいる最中に猫が押してしまうのか、たまにドアが全開になっていることもあります。

ドアを閉めずに部屋の暖気を守る方法はないかと調べていたら、この様なビニールカーテンを見つけました。

「暖房効率UP」という言葉に惹かれました。
わが家の間口サイズなら1,033円ととってもお買い得価格です。
早速購入し、取り付けてみました。
ちなみに取り付けも、カーテンに同梱されているフックを突っ張り棒に通して(100均ショップのもので十分です)ドアの前にかけるだけなのでとても簡単です。

わが家には少し長すぎたので、裾は切って調整しました。
めくり上がりを防止するために、裾を少し折ってビニールテープで留め、重さを出しています。
カーテンを閉め切って猫が通り抜けられるかが心配でしたが、難なくクリアしてくれました。
しかも猫が通った後もそれ程隙間ができないことにも安心しました。
夏に買った「遮熱カーテン」を冬も活用
リビングで暖房を使っていても、真冬は窓に近い席に座ると冷気を感じます。
その冷気を夏のエアコン代節約に買ったレースの遮熱カーテンで防ごうと考えました。
遮熱カーテンが実は冬も活用できることは以前の記事でお伝えした通りです。
今年の冬は、リビングで暖房をつけている時は遮熱カーテンを閉めて過ごすことにしました。
レースカーテンなので、冬の弱い日差しでも室内はさほど暗く感じません。

【実証その1】カーテン前後の気温差を計ってみた
さて、こんな薄いカーテン2つで果たして室内の暖気は守れるのでしょうか。
ということで、
2. リビングドアのビニールカーテンの内外
3. 窓の遮熱カーテンの内外
でそれぞれ気温を計ってみました。
ちなみにこの観測時は外気温9度、リビングのエアコンは20度設定で利用していました。
1. リビング中央の気温「25.3度」
リビング中央の気温「25.3度」でした。

リビングの中央付近は快適な暖かさです。
2. リビングドアのビニールカーテン前後の気温
リビングドアのビニールカーテン前後の気温(上段:廊下側16.1度、下段:リビング側18.9度)でした。

薄いビニールカーテン1枚を隔てた内側と外側で3度近い温度差があることに驚きました。
しかし、このビニールがあることで確かにリビングに冷気が流れ込まなくなり、リビングの隅でも暖かさを感じるようになりました。
3. 窓の遮熱カーテン前後の温度
窓の遮熱カーテン前後の温度は上段:窓側「14.8度」、下段:リビング側「18.1度」でした。

エアコンの真下の窓なのに、室内中央より10度近く低いことに衝撃を受けました。
そして遮熱カーテンを挟むだけで気温が3.3度上がっていることから、窓の冷気が室内に入り込むのをカーテンが防いでくれているのも実感できました。
カーテンの内外で3度前後の気温差がある、この結果から、ビニールカーテンも遮熱カーテンもリビングの暖気を守る、という点では使えるアイテムであることが分かりました。
では、実際電気代はどれくらい節約することができたのでしょう。
2つのカーテンで電気代は節約できる?
冒頭でお伝えした通り、昨年と今年では気温も生活環境も大きく変動したのであくまでも参考比較となりますが
2021年1月の電気代 → 1万1,015円。

電気代が上がっているではないか、と思われそうですが、冒頭でもお伝えした通り、昨年はかなりの暖冬でした。
気象庁のデータによると1月の平均気温は今年より3度ほど高かったとのことです。
確かに昨年は日中の在宅時間、あまりエアコンは利用しなかったと記憶しています。
さらに今年はコロナにより私は自宅での仕事が増え、同居の母もサークルや趣味の外出ができず、昨年に比べて自宅滞在時間が3~4割程増えてしまいました。
これらの事象からわが家では今年は昨年より4~5割、電気代は上がると予測し、暖房費節約を真剣に検討することになったのです。
昨年の4割アップなら1万1,604円、5割アップなら1万2,433円です。
その金額から考えると、わずかではありますが電気代は抑えられたと思います。
ひと月の節約費は数百円程度かもしれません。
利用し続けることでビニールカーテン代1,033円、遮熱カーテン代1,981円の投資を回収し、かつ電気代節約につながると今回の検証で感じました。
ビニール&遮熱カーテンは地道な節約アイテム
以上、今回は2種類のカーテンを使った冬の暖房費節約方法についてのご紹介でした。
正しく地道に使うことが条件となりますが、この方法は暖房費節約につながります。
また、どちらのカーテンも室内の暖気だけでなく冷気を守る効果があることから、うまく使えば今後、夏冬両方の季節で電気代節約が期待できそうです。
お手頃価格でラインアップも豊富なので、ご自宅のインテリアに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。(執筆者:旅と猫を愛する節約家 吉田 めぐみ)