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保障額に迷った場合は「大きめに設定」が吉 途中で減額可能、公的保障で足りない部分のみ保険で補おう

保険 生命・医療保険
保障額に迷った場合は「大きめに設定」が吉 途中で減額可能、公的保障で足りない部分のみ保険で補おう
「収入保障保険の保険金は月額15万円と20万円どっちがいいのかな」

「不安だから入院日額1万円で設定しておく方が良いのかな」

「ギリギリの保険金でもし足りなかったら不安だな」

保険加入時にこんな疑問や不安をお持ちになられた方も多いのではないでしょうか。

保険金設定に迷っています

保険金設定に迷います

死亡保険である収入保障保険と医療保険について特にこういった相談が多い傾向にあります。

収入保障保険は死亡時に受け取れる月額保険金を設定する保険ですが、月額10万円にするか、月額15万円にするか

月額で考えると5万円の差ですが、トータルの保険金額で考えると大きな差になります。

医療保険についても日額5,000円で設定するのと1万円で設定するのとでは毎月の保険料に倍ほどの差が出てきます

今回は特に相談の多いこの2つの保険について、保険金設定時に迷った場合の対処法を解説したいと思います。

迷った場合は大きめに設定しておく

迷った場合は大きめに設定

結論からですが、迷った場合は大きめに設定しておくことをお勧めします

死亡保険金についても入院日額についても途中で減額することが可能です。

減額するともちろん保険料も安くなります。

例えば30才で死亡保険金月額15万円の収入保障保険に加入していたとして、35才時に死亡保険金を月額10万円まで減額したとします。

すると減額以降の保険料は30才の時に月額10万円の保険に加入していた場合の保険料まで減額されることになります。

もちろん途中解約手数料などのペナルティは一切ありません。

対して、途中で増額はできません

加入してから5年後に「やっぱり不安だから保険金を追加したい」と思っても、加入から5才年をとっています

健康状態が悪化している可能性もあります

保険料は加入時の年齢と健康状態、一般的に考えられるリスクなどをもとに設定されるので5年後に増額するとなると、5年分のリスクが上がっているわけです。

ここで増額をOKとすると他の加入者との公平性が保てませんので基本的にできません。

厳密にいうと保険会社によっては増額取扱可能な商品もありますが、手続きが煩雑です。

増額ではなく、新たな保険契約ならもちろん可能ですが、新規加入時の「最低保険金額」を満たす内容で契約しないといけません。

想定よりも大きな保険金で加入する必要があるかもしれません。

その分、保険料も割高になってしまいます。

扶養家族が増えるなどやむを得ない場合を除いて「途中で保険金を増やす」という選択肢は避けたいところです。

死亡保険金額は大きめに設定しておき、不要になった場合は都度減額

死亡保険である収入保障保険の月額保険金設定が多くの方の悩まれるところですが、

「迷った場合は大きめに設定し、不要となった場合は都度減額していく」

これがセオリーです。

必要保障額が大きい20代や30代の方はなおさらです。

30才男性、月額保険金額10万円の場合

例えば30才男性、月額保険金額10万円、保険期間60才までの収入保障の場合、合計保険金額は

10万円 × 12か月 × 30年間=3,600万円

となります。

30才男性、月額保険金額15万円の場合

一方で30才男性、月額保険金額15万円、保険期間60才までの収入保障の場合は

15万円 × 12か月 × 30年間=5,400万円

となり、その保険金額合計の差は1,800万円です。

ですが保険料の差は月数百円~千円弱となり、そこまで大きな差はありません

途中で不要となれば都度減額していくことにより保険料もその分安くなります

月数百円で買える安心代と割り切って大きめに設定しておく方が良いと考えます。

解説するまでもなく死亡保険は1番大切な保険です。

これが「足りない」となるとそのダメージは図りしれません。

医療保険は入院日額ではなく一時金を設定しておく方がベター

一時金を設定しておくのがおすすめです

死亡保険までは多くないですが、医療保険の入院日額で悩まれる方も一定数いらっしゃいます。

この場合のお勧めは入院日額を上げるのではなく、入院一時金特約を付帯しておくことです。

ほとんどの医療保険の主契約は入院日額であり、その入院日額に連動して手術給付金などが設定されています。

つまり入院日額を上げると手術給付金なども自動的に上がり、その分保険料も高くなってしまいます。

入院日額5,000円の医療保険と入院日額1万円の医療保険とでは倍近い保険料の差があると考えていただいて差し支えありません。

対して、入院一時金を付帯することによって保険料を大きく上げずに保障を充実させることができます

30才男性が入院日額5,000円の終身医療保険に加入する場合

30才男性が入院日額5,000円の終身医療保険に加入する場合、保険料は2,000円代が相場です。

入院日額1万円の場合は保険料が約4,000円ほどです。

ですが入院日額は5,000円のままで入院一時金10万円を付帯すれば数百円の上がり幅で保障を確保することが可能です。

入院した時点で10万円の給付金を受け取ることができるのが入院一時金ですが、単純に計算すると入院日額1万円の10日分の給付金です。

入院日数が短期化している昨今、10日以内に退院することも多くあります。

入院日額を増額するより、日額はそのままで入院一時金を付帯する方がコストパフォーマンスが格段に上がるということです。

「入院日額は5,000円のまま、心配であれば入院一時金を付帯する」

これが医療保険の考え方です。

ちなみに最近では入院日額を3,000円まで減額でき、入院一時金20万円まで付帯できる医療保険も発売されています

私は38才の時にこの保険に加入していますが、保険料は月2,000円代前半です。

入院日額1万円の医療保険と比べると保障額、保険料双方の観点からもかなりお得だと実感しております。

無駄に大きく設定するのはご法度

保険金は大きめに設定するのがお勧めだと解説してきましたが、心配だからといってむやみやたらと大きく設定するのはご法度です。

「保険料は毎月の費用であり、いかに安く家庭に合った保障を確保するのか」

この視点を外してはいけません。

ギリギリで悩まれた場合には大きく設定するのがセオリーです。

死亡時にしても入院時にしても国の保障制度が充実しているのが今の日本です。

・ 家庭にとって必要な保障は何かを見極める。

・ 公的保障で足りない部分のみ保険で確保する。

・ ギリギリのラインで悩んだ場合は大きめに設定する。

・ 不要となった場合は都度減額もしくは解約していく。

この視点を外さなければ保険で後悔する可能性は低くなります。

保険は人生と切っても切れない関係のものです。

本記事が保険と賢く付き合うための一助となれば幸いです。(執筆者:FP歴10年 冨岡 光)

《冨岡 光》
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冨岡 光

執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光 冨岡 光

FP歴10年。保険、投資信託、住宅ローンを専門に扱っております。趣味は株式投資と読書、家族との時間。数々のお客様をコンサルティングさせていただいた経験を活かしながら、「皆様の疑問にわかり易くお答えする」をモットーに活動しております。 <保有資格>FP技能士2級、証券外務員1種、MDRT4年連続入賞 寄稿者にメッセージを送る

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