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【つみたてNISAは長期積立を前提とした制度】途中で売却しそうになった時の考え方

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【つみたてNISAは長期積立を前提とした制度】途中で売却しそうになった時の考え方

つみたてNISAをはじめとしたインデックス投資は「〇〇年で資産数倍!」といった派手さはありませんが、長い時間をかけて積立を継続すれば着実に資産を形成できる投資手法です。

短期で大きな利益は得られませんが、長期間継続することによって特別な才能がなくても再現性高く利益を得ることができると言い換えることができます。

つまりあまり投資に詳しくない初心者でも始めやすく、なおかつ高い確率で将来の利益が見込める投資ということもあって多くの書籍やインフルエンサーが解説、おすすめをしています。

実際につみたてNISAの口座開設数は年々増えており、多くの方が投資の門をたたいているのはうれしい限りです。

ですが全員がつみたてNISAを継続できているわけではなく、途中で売却してしまっている方がいるのも事実です。

なぜ長期投資のつもりで始めたはずのつみたてNISAを途中で売却してしまうのでしょうか。

長期積立を前提で続けよう

投資が怖くなったから売却

投資を始めたばかりの方によくありがちなのが、日々の価格変動に耐えきれなくて売却してしまうというものです。

銀行預金しかしてこなかった方からすると、日々大切な資産が増えたり減ったりするのは精神的にも穏やかではないかもしれません。

特に今年に入ってからの相場はこれまでとは一転、大幅な下落が何度も起きています。

「これにさえ投資をしておけば間違いない」といったようなセンセーショナルな情報をもとに投資を始めた方からしてみると「話が違う!」となるのも無理はないでしょう。

どんな投資商品も常に上昇し続けるということはありません

投資を始めてすぐにこの事実に直面してしまったのが今年参入の方々です。

また、不安な時ほど、自身が投資しているものに対してマイナスな意見が耳に入ってくるものです。

投資が怖くなってしまい、つい売却してしまうのも無理はないかもしれません。

ですがつみたてNISAは長期積立を前提とした制度です。

S&P500や全米株式ファンドといった投資先については15年以上の投資を継続することによって全員がしっかりと利益を出せているというデータがあります。

その間、もちろん大きな暴落が何度もありました。

幾度となく暴落を経験して、さらに高値を更新し続けているのがこういったファンドになります。

現在直面している軟調相場も長い歴史から見ればほんの1ページに過ぎません。

目先の値動きに惑わされるのではなく、しっかりと冷静に判断することが求められます。

過去のデータから見ると「投資を継続さえできれば放っておいても利益が出ている」ということを再確認してください。

プラスになったから利益確定するために売却

数年前からつみたてNISAしていた方からすると、今年は含み益が減少してしまう相場が続いています。

確かに

「現在見込める利益が少なくなってしまう前に」

「少しでも多くの利益を確保するために」

今のうちに売却してしまおうという気持ちも理解できなくもありません。

個別株式投資などの「トレード投資」ではこういった戦略も有効でしょう。

ですがつみたてNISAにおいてはこの考え方はおすすめできません

つみたてNISAは毎年少額をコツコツと積立する制度です。

ドルコスト平均法を実践することによってリスクを減らし、長い期間積立することによって複利の効果を活かすのがつみたてNISAです。

投資上限額が設けられているので利益が出ているといってもそれほど大きい金額ではないはずです。

15年、20年と積立を継続することによって得られる利益と比較すると本当に小さな額でしょう。

目先の小さな利益を得るために、大きなリターンを逃してしまうのはとても勿体無いことだと考えます。

また、大きな上昇相場は大きな下落相場の後にやってきます。

もちろん確実なことは誰にもわかりませんが、今後数年以内に再び上昇相場が訪れるとする見方も多くあります。

価格が安い時こそ仕込み時です。

現在の軟調相場でしっかりと投資を継続することによって、将来訪れるであろう上昇相場に乗ることができるのです。

「つみたてNISAを始めた当初の目的を達成するまでは売らない」と決め、目先の小さな利益に惑わされないことが大切です。

どうしてもお金が必要になってしまって売却

急にお金が必要になってしまい、やむをえず売却してしまうパターンもあります。

理由は人それぞれですが、思いもしない入り用のために現金化を余儀なくされることもあるでしょう。

どうしようもない事も実際にあるので、絶対に売却してはならないと言い切れないのが難しいところではあります。

どうしようもなくなる前に、今一度「投資は余剰資金で」という誰もが耳にしているであろう言葉を思い出してください。

少なくとも半年~1年分の生活費は緊急予備資金としてすぐ引き出せる状態にしておくことを強くおすすめします。

また、無理をしてまで投資に回す金額を多くする必要はありません

つみたてNISAの投資可能枠である40万円を「全て使い切らないと勿体無い」と思う必要もありません。

ご自身、ご家族にとって無理のない範囲で投資をしましょう。

一番重要なのは「いくら投資したか」ではなく、「どれだけ長い期間投資を続けられたか」です。

それでものっぴきならない事情で売却しないといけない事態に陥ってしまう可能性もあるかもしれません。

その場合は

必要な資金を抑えることはできないか

他の方法で資金を捻出することはできないか

売却するにしても全売却ではなく一部売却で済まないか

などをご検討ください。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種冨岡 光)

《冨岡 光》
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冨岡 光

執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光 冨岡 光

FP歴10年。保険、投資信託、住宅ローンを専門に扱っております。趣味は株式投資と読書、家族との時間。数々のお客様をコンサルティングさせていただいた経験を活かしながら、「皆様の疑問にわかり易くお答えする」をモットーに活動しております。 <保有資格>FP技能士2級、証券外務員1種、MDRT4年連続入賞 寄稿者にメッセージを送る

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