先日、上海で開催された「日本脱出!立花聡のマレーシア移住実話セミナー」は定員30名の会場に40名超の方がご来場され、超満席でした。中国の人事労務コンサルタントの第一人者である立花さんの知名度はさすがだなと思いましたが、移住というテーマに関心を持つ在中日本人の方がこれだけ沢山いることにも驚きました。
在中日本人の方は海外に住むこと自体には抵抗が少ないのだと思いますが、本格的な移住となれば、どこの国に住むかがやはり大きな問題となります。
立花さんも様々な国の移住ビザを調査した結果、最終的にマレーシアを選択された理由は、天災リスクが低い、英語と中国語が通じる、治安が良く、医療設備が整っており、物価は日本の1/3程度、日本・中国から近い、移住ビザの取得要件が比較的低く、居住義務がない、といった理由を挙げておられました。
それでもやはり本格的な移住となれば、それなりの準備が欠かせません。立花さんは、心の拠り所、身の拠り所、お金の拠り所の3つを明確にしておくことを提唱しています。
心の拠り所は、日本人である以上は永遠に日本人としての心を忘れるべきではないし、海外に住んでいても日本人としての文化・習慣はいつも大切にしていたいと私も思っています。身の拠り所は、日本国内が少子高齢化によって、将来的な増税と社会保障の削減が避けられない以上、リタイア後はやはり海外で物価が安く、医療設備が整った国での生活を視野に入れておくべきだと思います。
お金の拠り所は、移住先で銀行口座を開設するだけではなく、国際金融センターである香港やシンガポールでも銀行口座を開設して頂き、日本を含めた3カ国間でいつでも資金移動ができるようにしておくべきです。
今回のマレーシア移住実話セミナー、思った以上に反響が高かったようで、別日程、別地域での開催依頼が既に来ているようです。私もまた特別講師として呼んでもらえるように、国際金融センター香港の金融機関を活用するメリットについてもう少し面白い話ができるように準備しておきたいと思います。