4月以降、貯蓄タイプの保険の保険料が値上げされます。背景にあるのは、金融庁が示している「標準利率」の4月からの引き下げ。保険会社は、この「標準利率」をにらみながら、自社の商品の「予定利率」を決定するのです。
「予定利率」とは、顧客が支払う保険料の運用利回りのこと。保険金額を同じとした場合、予定利率を高くすると、顧客が払う保険料は安くななります。逆に、予定利率を低くすると、保険料は高くなります。
政府の示すガンドラインに沿って価格を決めることは、保険業界が「規制業種」であることを示していますね。そして、規制業種だということは、そこに自由がないということでもあり、裏を返せば、大きな既得権があるということでもあります。
値上げの影響の大きい保険は、貯蓄としても使える保険です。たとえば、「学資保険」。それから、「個人年金保険」、「終身保険」など。現在、加入するつもりがあるのなら、3月中の契約がおススメ。
ただ、保険を使って貯蓄をしなくても・・・・という考えもあります。