「医療保険では、どの給付が大切?」とタイトルに書きましたが、その答えは・・・・・「どの給付も必要でない!」とどのつまり、医療保険は必要でない!ということ。
なぜなら、もともと大きな給付金を期待できる商品設計になっておりません。死亡保険とは異なるのです。公的な医療保険の保障がわが国は比較的充実しているので、さほどの金額は必要ないはずなのです。そのため、貯蓄があれば対応できると結論づけることができるのです。
しかし「そうは言ってもやはり・・・」という方々もいらっしゃるでしょう。・・・・かく言う私も「やはり・・・」に属しています。
さて、医療保険の保障内容、給付内容を、個別に見て行きましょう。
◆入院給付金
病気やケガで入院したときに、1日あたり○○○円の給付金が支払われるものです。医療保険の基本的な給付金です。○○○円は、契約のときに自分で決めることができますが、ふつう1万円を勧められます。5,000円でいいと思います。
ただし、インフレになると、5,000円の価値が下がります。しかし、支払う保険料も価値が下がるので、同じことです。つまり、インフレで医療費が高くなると給付金5,000円では足りないかもしれないと思うかもしれませんが、インフレで給料が上昇していると保険料の負担も大したことないレベルになるはずなので、変わらないのです。
しかし、給料が上昇する分、貯蓄はしておかねばなりません。
入院給付金には、1回あたりの入院で支払われる日数の制限があります。30日、60日、120日などいろいろありますが、「60日」が主流になってきています。厚生労働省がまとめた「平成23年患者調査」によると、平均在院日数は、病院で34.3日、一般診療所で17.5日。
つまり、「60日」もあれば、十分なのです。
◆手術給付金
手術をしたときに支払われる給付金。金額は、入院給付金を決めると自動的に決まります。手術の種類によって入院給付金の10倍、20倍、40倍と決まっているものもあれば、一律20倍となっているものもあります。(続く)