目次
チューリッヒ生命の新商品
新商品の概要
チューリッヒ生命の新商品発表会に参加してきました。新商品は、「終身医療保険プレミアムDX」および「終身医療保険プレミアムDX Lady」。7月1日にから発売されるそうです。

商品の特徴(売り)は2つあると思います。一つは、これまでの医療保険を活かしながら、保障を充実させることができることです。
現在の医療保険は、安い保険料を実現させるために1回の入院の給付限度日数を60日で抑えているいるものがほとんどです。もし、60日をこえて入院したら…。今回の保険では、その部分だけを保障できるようなしくみが取り入れられています。

もう一つの売りは、働けなくなったときの保障が加わったことです。入院をして本当に大変なのは、入院費用の捻出ではなく、長期入院になって仕事を止めなければならなくなったときと考えるのであれば保障が必要です。しかし、現在、この部分の保険を販売しているのは、ライフネット生命など数社に限られています。
従来より、チューリッヒ生命の売りであったストレス性の病気への長期保障も残されていますので、必要に応じて保障を上乗せできるしくみです。

どのように販売されるのか
新商品発表会では、どのように販売されるのかについての言及はありませんでした。「どのように」とは、どの販売チャネルを経由してという意味です。チューリッヒ生命は、現在、
(2) インターネット
(3) 銀行
(4) 電話
(5) 郵送
の販売チャネルがあるそうです。そして、どのチャネルでどの程度販売されているのかについては、(出席者から質問がありましたが)回答していただけませんでした。

そこで、ここは筆者の推測になりますが、販売チャネルの規模、期待度は、上記の序列(募集代理店⇒インターネット⇒銀行)のとおりだと思います。
今回発売される、「終身医療保険プレミアムDX」・「終身医療保険プレミアムDX Lady」という商品は、本格的な医療保険です。複雑なカスタマイズが可能な商品です。逆にいうと、簡単な保険ではないのです。
銀行チャネルでは、6行ほどの銀行がチューリッヒ生命の保険の取り扱いを開始しているそうです。でも、銀行の行員が扱うには、この保険は複雑すぎます。銀行チャネルで販売するのであれば、パターンを絞り込んで販売することになるのでしょう。
インターネットでの販売は、商品が難しすぎますし、就業不能では逆選択の問題も発生します。おそらく、インターネットでの販売も、パターンを絞り込むような誘導が必要でしょう。
というわけで、この商品の主な販売チャネルは募集代理店だと思います。顧客のニーズに合わせて保険をカスタマイズする販売方法にはぴったりの商品です。(執筆者:杉山 明)