家計管理と言うと、食費をいくらにするだとか、「日々のやりくりをする」という印象がありませんか?
しかし、家計管理には、「資産管理」という意味あいもあります。つまり、今いくらの資産があるのかを確認したり、貯蓄用口座にお金が貯まったら定期預金に移したり、という「貯金」や「投資」をおこなうのも、家計管理の一部です。
今回は、家計管理に含まれている「資産管理」を、夫婦で分担するというやり方を提案したいと思います!
目次
家計管理と資産管理を分けて考えよう
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収入や支出を管理する、という意味の家計管理には、資産管理という意味合いも含まれます。しかし、実際におこなう内容としては、分けて考えることが可能です。
家計管理
・財布の管理
・日々の支出管理
家計管理は、主に財布の中身を管理していきます。食費や日用品代、レジャー費など、日々の生活で出ていくお金をコントロールします。言い換えれば、「節約を実践する係」と言うこともできるでしょう。
少しでも安く食材を買うために特売チラシをチェックしたり、各種クーポンを探したり、といったことも、家計管理に含まれます。
資産管理
・資産の把握、振り分け
・収入の把握
・全体の支出の把握、振り分け
資産管理は、毎月の資産状況や収入状況、支出全体の把握など、家計全体を俯瞰して、全体的な調整をします。たとえば、どの証券会社に口座を開設するとか、貯蓄目標を設定して、達成するために月々の貯金額がいくら必要なのかを計算するとか、といったことをおこないます。
マネーフォワードのような家計管理アプリを利用したり、自作のエクセルの表を使って資産管理をしていくといいでしょう。
夫婦で分担するとうまくいくケースも
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一般的には、家計管理は妻が担っているという家庭も多いものですが、資産管理と家計管理を分けて考えて、夫婦で分担するという方法もあります。
たとえば、パソコンを使いこなせる夫がエクセルや家計管理サイト・アプリを活用して資産管理をし、妻は日々の買い物でお金を使いすぎないように節約に集中する、といったやり方です。
家計管理も資産管理もすべて一人でやるというのももちろんいいのですが、人によっては「節約するのは楽しいけど、資産管理がうまくできない」とか、「資産管理は楽しいけど、こまかい節約までは手が回らない」など、能力や興味に偏りがあるケースもありますよね。
たとえば我が家の場合は、わたしは全体的な資産管理は好きですが、実はこまごまとした節約をするのは苦手です。むしろ、夫の方が安いモノを探すのは得意です。
とは言え夫の仕事柄、普段から買い物に行くのは難しいのでわたしが大半は買い物に行きますが、休日に食材のまとめ買いをしてもらったり、旅行のときにはお得なプランを探してもらったりと、うまく分担できているように思います。
もちろん、それぞれの分担に集中すればいいというわけではなく、月に1回など、定期的にお互いの管理状況を報告し、さらに家計改善していくことも必要です。
こうして二人で家計や資産について話し合う時間を作ることで、貯蓄目標が明確になったり、節約意識が保てたりと、メリットも大きいでしょう。
今まで一人で担当していたという人は、一度夫婦で分担できないか、考えてみてもいいのではないでしょうか?(執筆者:吉見 夏実)