高金利で定期預金したいなら、地方銀行やネットバンクなどの高金利定期預金商品を探すのがセオリーです。しかし、この記事では定期預金金利がUPする株主優待活用術をご紹介したいと思います。
目次
【株主優待×定期預金】ってどんな投資術?
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一部の銀行関連銘柄の株主優待で、「銀行定期預金の通常金利+○○%」というものがあります。
たとえば、1年定期預金の通常金利が0.05%(年利)だとします。0.05%ですと、100万円を1年間預けても500円(税抜前)しか利息を手にすることができません。
しかし、株主優待が金利+0.3%だったなら、100万円を年利0.35%(通常金利0.05%+優待金利0.30%)で1年間預けることで、3,500円の利息を受取ることができます。
また、それら株主優待銘柄を購入すると、高金利で定期預金をすることができるだけなく、株投資での利益も期待できます。
多くの株式には配当金があります。銘柄によっては他の株主優待が設定されていますし、株価が上がれば売却益で利益を上げることも可能なのです。
・銀行定期預金の利息だけでは満足できない人
・株投資だけではリスクが高いと思う人
そんな人は、【株主優待×銀行預金】という資産運用術を考慮してみるのはいかがでしょうか? 株投資でアクティブ資産運用を、銀行預金でディフェンシブ資産運用を行なうことで、手堅く利益を狙えるバランスの取れた投資ができます。
定期預金金利がUPする株主優待22銘柄
では、株主優待で定期預金金利がプラスになる22銘柄をご紹介です。以下の表をご覧ください。
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特に注目したい銘柄とは
ここで挙げた22銘柄の株主優待を活用すると、0.2~0.5%定期預金の金利が上乗せされます。金利は高ければ高いほどお得なのは間違いありません。
金利が0.5%に、または0.5%上乗せになる銘柄は7銘柄あります。その中で、購入額が一番低いのがフィデアホールディングス(8713)の23,500円です。
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株主優待概要:荘内銀行または北都銀行で、年利0.5%(税引前)で定期預金
定期預金条件:預入1年間、1口10万円以上300万円以下
フィデアホールディングスの配当金は5円、100株保有で年500円(税引前)となりますので、現時点での配当利回りは2.12%です。
それに加え、定期預金の金利が0.5%ですので、総利回りは2.62%となります。資産運用利回りとして悪くない数字だと思います。
他に6銘柄が店頭表示金利から+0.5%になる株主優待となっていますが、それら銘柄の配当利回りを見てみたいと思います。
・東日本銀行 2.02%
・大垣共立銀行 1.67%
・沖縄銀行 1.42%
・京葉銀行 1.75%
・伊予銀行 0.9%
この中で、琉球銀行と東日本銀行の配当利回りは2.0%を越えていますので、数字的には悪くないのですが、伊予銀行の配当利回りはちょっと低いですね。
しかも伊予銀行の株主優待金利は、1000株以上保有者が対象です。現在、株価は1,333円で単位株数は100株ですので、最低購入額は133,300円です。しかし、1000株保有者が優待金利の対象なので、株主優待の権利獲得のために1,333,000円の投資金が必要になります。
100万円オーバーの値嵩株(ねがさかぶ、高額の株のこと)ですと、ちょっと負担が大きいと思います。表には一応載せましたが、あまりオススメはしません。
もう一つ、注目したい銘柄にスポットを当ててみます。定期預金優待金利の他に株主優待を設定している銘柄がいくつかあるのですが、北日本銀行はそのうちの一つです。
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株主優待内容:100株以上保有で定期預金店頭表示金利から0.3%上乗せになるチケット3枚
預入金額:優待券1枚につき10万円以上100万円以下
その他株主優待商品:100株以上保有者に3,000円相当の東日本大震災復興に関連した特産品
株価:3,155円
単位株数:100株
配当:60円(年6,000円/100株)
執筆時点での配当利回りは1.90%、定期預金優待金利が+0.3%ですので、運用利回りは2.2%になります。その他に3,000円相当の特産品がもらえますので、総利回りは3.15%です。
フィデアホールディングスの運用利回り2.62%よりも高利回りとなるので、株式購入額は高くなりますが、資産運用としてかなり魅力的な数字と言えそうです。
【株主優待×定期預金】投資術の注意点
【株主優待×定期預金】投資術で、注意点があります。
全ての銀行がWeb上で定期預金を始められるわけでなく、店舗窓口のみで定期預金受付となっているものがあります。
せっかく高利回りでも、近くに銀行支店窓口がなければ定期預金を始められない可能性があります。株式購入の前に、不便なく銀行口座の開設と定期預金が始められるか確認してください。
最後にひとこと
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投資の基本は、株や定期預金などいくつかの投資対象に分散投資することです。今回紹介した【株主優待×定期預金】投資術でお得に分散投資をして、なるべくリスクを抑えた資産運用ができることを願っています。(執筆者:堀 聖人)