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欲を出すと危険
損はしたくない。
誰しもがそう思いますよね。その気持ちを裏返すと、「得したい」という欲が見え隠れします。そんな欲がニョキニョキっと顔を出すと、何事においても冷静な判断は難しくなってしまいます。
金融商品であればなおさらです。
そこで、生命保険商品をはじめ、金融商品の選び方としてとても大切なたった一つの基本ポイントをご紹介します。
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適合性の原則
適合性の原則という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
保険に照らし合わせて簡単にご説明すると、お客様の財産や経済状況、加入目的や生活設計上のあり方、保険等に関する知識や経験などにより、適する保険商品が異なるため、不適切な勧誘を行ってはならないという規制です。
要は、お客様にあった商品をお客様の商品理解のもとにお勧めする必要があるのです。
そこで問題となるのが、「お客様の理解」です。
知ったかぶりは高くつく
弊所で拝見する生命保険契約の中には、その人に合わない商品を保有しているケースも多く見られます。
例えば、「円安・円高」の意味がわからないのに、為替リスク等のある外貨建て商品を契約しているような場合です。
どのような商品なのかはもちろん理解されていません。
そのため、加入した理由をお聞きすると、ほぼ同じ回答となります。
・損はしないと言われた
・説明を聞いた時は、なんとなくわかった気がした
自分の口で説明できる商品を選ぶ
金融商品に詳しくないお客様に、弊所でお願いしていることは、たった一つです。
「契約後、何年経っても自分の口で説明できる商品に加入すること」
契約時に受けた説明を、きちんと理解できているかどうかは大変重要なのです。なんとなくわかったような気がする程度で契約してしまうことはトラブルの元です。
そもそも「よくわからない商品にお金を払う」という行為自体を考え直す必要があるでしょう。自分自身がきちんと理解できる商品以外には手を出さないほうが無難です。
家計簿をつけるとリスクを減らせる
家計簿をつけると、実はこういった行為を減らすことができます。
家計をきちんと把握することにより、わが家にとって必要な金融商品が明確になります。家計にとってのリスクヘッジを生命保険やその他の金融商品で行うわけですから、これは当然のことなのです。
保険料や商品云々ではなく、家計を守るためにはどのような商品が必要なのかを考えていくことです。
そのために、まずは家計簿を始めてみませんか?(執筆者:大木 美子)