貯金をするというのは、よく考えてみればシンプルなものです。
毎月貯めたい分の金額を貯金用の口座に入れて、残りのお金を生活費として使えばいい。ただそれだけですよね。
それなのに、どうして貯金が続かなかったり、少し貯まっても使ってしまう、ということが起こるのでしょうか?
それは、「特別支出」の存在が邪魔しているからです。
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目次
特別支出の管理をすれば貯金できる
毎月使うお金というのはある程度決まっています。
家賃などの固定費や食費、光熱費といった変動費、それから小遣いなど、「だいたいこれぐらいあれば生活できる」という金額は把握している方が多いと思います。
一方「特別支出」というのは、その名の通り特別な、イレギュラーな支出のこと。たとえばこんな費用が、特別支出になります。
・家電の買い替え
・冠婚葬祭費
しっかり洗いだしてみると、他にもこのような支出は無いでしょうか?
・住民税の支払い(給与天引きではない普通徴収)
・子供の教材費等
・誕生日や母の日等のプレゼント
生命保険や厚生年金保険料を年払にしている場合、支払い月の支出は当然大きくなります。また、他にもNHK放送受信料など、年払にしているものもありますよね。
子供の教育費の中にも、少し高額な教材を買わなければならなかったり、部活の合宿費を払ったりと、万単位での支出が発生することは珍しくありません。
わたしも今日、サッカーの団費を1年分まとめて払ってきました…。
こういった支出をコントロールすれば、貯金はぐっとやりやすくなります。
基本は「積立」で対応する
まず、年払いの支出などあらかじめ分かっている支出については、しっかり積立をおこないましょう。
これは貯金とは分けて、毎月一定額を積み立てるようにすると上手くいきます。
年間の合計額を12で割って、積立額を算出してみてくださいね。
次に、支出額が分からない項目についても、積立をしておくことをおすすめします。
まずは思い出せる範囲でいいので、過去1年間にどのような特別支出があったか洗い出してみてください。
それらを合計して、12で割った金額を毎月積み立ててみましょう。
足りないことも想定されますが、何も積み立てていないよりは家計への負担が少なくなりますよ。
もし、積み立てた金額が多すぎた場合は、余った分を貯金に組み入れてもいいですね。
また、貯金が順調に増えているなら、余った金額まで貯金してしまうのではなく、家族旅行の費用に充てたりするのもいいでしょう。
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貯金には手を付けないと意識しよう
特別支出があると、つい貯金から出してしまいがちです。
少しぐらいなら家計から出せても、生活費では足りないこともありますものね。
しかし、貯金から出すというやり方だとつい気が緩んでしまい、なし崩し的に何度も貯金に手を付けてしまい、生活費と貯金との境目が曖昧になってしまいます。
貯金を増やしたいなら、その貯金には手を付けないのが鉄則です。
特別支出用の「積立金」を作ってしまえば、特別支出に貯金を邪魔されることがなくなるはずですよ。(執筆者:吉見 夏実)