進級・進学のこの季節、お子さまの成長にあわせ、おこづかいをあげることを検討したり、その額を見直そうかと考えたりしている人もいるかと思います。
でもおこづかいとして大切なお金を子どもに任せるのなら、その管理もしっかりして欲しいですよね。
おこづかいの管理と言うと「おこづかい帳をきちんとつけること」と考える人も多いかもしれません。
中にはおこづかい帳の習慣をしっかりつけるために、おこづかい帳を書き、残高があっていることを次のおこづかいをあげる条件にしている人もいるでしょう。
でもこのおこづかい帳、書くのが面倒でなかなか続かないと言う人も多いものです。
大人でも、今年こそ家計簿をつけようとはりきっても続かなかったという経験をお持ちの方もいるのではないですか?
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目次
中の見える容器に使い道ごとにわける
おこづかい帳は苦手だという人におすすめなのがこの方法。
おこづかいをもらったらすぐに使い道を記した容器に分けて入れ、使う時は何を買うかにあわせてその容器から出すようにするのです。
例えば
「文房具を買う金」
「何かに備えて貯めておくお金」
というように。はじめのうちは簡単に3つくらいに分けておくぐらいがちょうどよいでしょう。
入れ物はジャム瓶のようなものでも、仕切りのついたプラスチック容器の小物入れのようなものでもなんでもよいですが、中身の見えるものをお勧めします。
目に見える方が感覚的にわかりやすい
この方法だと、残っているお金がすぐに目に見えるので、あとどれくらい使えるか分かりやすくなります。
また、使うことで減っていくのも目に見えるので、大まかに自分がどんなものによく使っているのかも気づきやすいでしょう。
使い道ごとに分けているので、よく使うもののところは他よりも減り方が早くなるのです。
おこづかい帳だと残っているお金も出ていくお金のペースも文字の記録からイメージしなおしていかなければなりません。
また、使わなければ貯まっていくのも目に見えるので、貯める目的のものについてはその成果をすぐに確認でき、そこから使ってしまうことを防ぐ効果もあるかもしれません。
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予算立てもできる
次にもらったおこづかいをどのように振り分けるかが予算立てです。
使い道ごとに分ける方法では減り方のペースや残っているお金の量で、どこにどの程度入れておこうか考えることになるので、予算立ての感覚もつかんでいくことができます。
足りなくなりやすいところは使いすぎているなどわかるので、何に使うのをひかえればよいかもわかるようになるでしょう。
おこづかい帳では何にいくら使ったか正確に知ることはできますが、どんなものにどれくらい使っているかを知るには、使い道ごとに集計しなおしてみるので一手間かかるのです。
大人になるまでに身につけたいのは?
何に使っているかわかり、それがいくらだったか正確にわかると言うことが求められることもあります。
しかし、お金の使い方の感覚を身につけるには、数字がぴったり合っていることよりも、大まかでもいいからどんなものにどれくらい使っているのか知り、これからどう使うか考えられるようになるのが重要です。
かつて筆者は記録マニアな側面があり、大学くらいまでおこづかい帳に1円の狂いもないことに小さな喜びを感じていたこともありました。
しかし大人になり家族ができ、お金の使う額も頻度も大きくなると、抜け・もれも出てくるようになり、少額の狂いの原因探しに時間をとられてしまうことに無駄を感じるようになったのです。(多額だったら問題ですが)
それまで記録しているだけで、実はどんなことにお金をどれくらいかけているかもあまり気にしていなかったことにも気づき、その後は正確にあっているかどうかよりも、どんなことに使ったか集計して振り返ることを大切にするようになりました。
大人になるまでに「自分がどんなふうにお金を使っているか、どう使うようにしたいか」をわかるよう、おこづかいの管理法もどのようなやり方をするか、お子さまにあわせて考えていきましょう。(執筆者:柴田 千青)