家計の管理って、正直面倒ですよね。
やり始めると時間がかかるし、時間をかけてあれこれ管理してみたものの、結局貯金は増えていない、という方も多いです。
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わたしはお金の計算が好きなので「○円を△△銀行に移動させて…」などと考える時間も楽しいのですが、いくら楽しくても時間がかかるので、日々の家計管理は極力簡潔にしています。
家計管理を簡潔にした方が、「定期預金金利の高い銀行を調べる」とか、「お得なクレジットカードを調べる」など、より節約に役立つ情報を調べる時間が増えます。
家計管理にかける労力や時間を減らすための方法として、今回は「定額制やりくり」を紹介したいと思います!
目次
定額化でやりくりを楽にする
毎月の支払には、定額のものもありますよね。
家賃や子供の習い事の月謝など、毎月決まった金額を使うものに関しては、いちいち金額を計算する手間がないので楽ちんです。
それなら、本来定額でない支出についても、定額化してしまうといいのではないでしょうか?
具体的なやり方はこうです。
2. 平均値を出す
3. 平均より少し多めの金額を「定額」として決めてしまう
1. 毎月の支出を過去のデータから調べる
たとえば電気代なら、電力会社から引き落とされた金額を1年分探してみましょう。
引き落としのものだとデータが残っているので楽ですね。
2. 平均値を出す
1年分のデータがそろったら、1か月あたりの平均を計算してみてください。
3. 定額を決める
平均金額がわかったら、その金額より少し多めの金額を「定額」にします。
電気代の月平均が5,648円だったなら、100円以下を四捨五入して6,000円を定額にする、といった感じです。
定額を決めてしまえば、毎月その金額を「機械的に」引き落とし口座に入れておけばいいので、その都度「請求金額のお知らせ」を確認する必要がなくなります。
食費やレジャー費も定額化
通信費や水道光熱費は引き落としの履歴が残っているので平均値も簡単に計算できます。
一方、食費やレジャー費等に関しては、きちんとデータが残っていない人の方が多いでしょう。
その場合は、ざっくりでいいので「暫定の金額」を決めてしまいましょう。
それぞれ「食費はとりあえず5万」とか「レジャー費はとりあえず3万」といった具合に決めてしまって、とりあえず生活してみてください。
何か月か生活すれば、実際に使う金額がどれぐらいなのかがわかりますから、実態に即した金額を「定額」として自動でやりくりできるようになります。
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定額の一覧を作っておこう
それぞれの支出について定額を決めてしまったら、今度は定額支出の一覧を作りましょう。 家賃などもともと定額化されている固定費も含め、支出項目をずらっと書き出します。
また、引き落としの支出に関してはどこの銀行で引き落としなのかも併記し、それぞれの銀行ごとに毎月いくら振り込めばいいのか、合計額も記載してください。
一覧を作っておけば、毎月1回だけ定額支出一覧を見ながらお金を動かしていくだけなので、やりくりかなり楽になります。
毎月計算するのに比べれば、全然違いますよね。
覧表は手書きでもいいですが、スマホのメモにしておくとか、手書きのメモをカメラで撮影しておくなど、いつでもどこでも確認できるようにしておくこと良いですよ。
口座や財布に少しずつ余剰金を貯める
定額化するときには少し多めの金額にするのがポイントです。
少なめにしてしまうと、残高不足で引き落としができなかったりして余計な手間がかかってしまいますよね。
だから、多めの金額を設定しておくべきです。
また、電気代やガス代など季節の変動が大きいものは、はじめに定額とは別に、1万円ほど余計に入金しておくのがおすすめです。
多めに定額を決めておくと、銀行口座や財布の中に、少しずつ余剰金が貯まっていくことになります。
これは、毎月リセットする必要はありません。
食費でもなんでもそうですが、月によって使う金額はバラバラなので、余剰金は残しておいた方がいいのです。
こまめにリセットしたせいで翌月は生活費が足りなくなって、つい貯金を崩してしまう…なんてことになってはかえって際限なく引き出してしまいます。
余剰金は、ある程度貯まったら貯蓄口座に移動させるのが良いでしょう。
半年に1回か1年に1回ぐらいで大丈夫です。
余剰金は5千円~1万円程度残しておいて、残りは貯蓄口座に移動させると良いですよ。
定額制やりくりで賢く貯金しよう
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定額制にしてしまうことで、さまざまなメリットを感じられるようになります。
・少しずつそれぞれの口座にお金が貯まっていくのが見える
・その都度銀行から必要な金額を引き出すより楽
・多めに予算を組むことになるのでストレスもたまりにくい
1円単位で節約しなければならないような家庭だとこのやり方はできませんが、そうでなければぜひ試してみてください。
多めに定額を決めることでやりくりが楽になりますし、貯金に手を付けることも格段に減るはずですよ。(執筆者:吉見 夏実)