FPとなり、お金のことを考えることが日常となっている。お客様のライフプランを考えることも、自分自身の家計を考えることも日常だ。
講演会で大勢の方を前にお金の話をさせていただく機会もある。いただいたテーマに沿って、自分なりに考えたことをお伝えする。
本を出版したことをきっかけに、お金に関する本もかなり読む。多くの方のお金に対する考え方や意味づけなどを知るためだ。
で、考えた。
「お金とはなにか?」
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一般的にお金の役割として言われているのは次の3つ。
2. 価値の保存
3. 価値の尺度
「なるほどね。」という感じ。
お金とは『人生を幸せに生きるための道具』
私の答えは「お金とは『人生を幸せに生きるための道具』です」だ。子どもに「お金って何?」と聞かれたらこう答えたい。
そして、
「お金のことを口にするのは、はしたない。」
「子どもがお金のことを考えなくてもいいの。」
という言葉でお金の話を遠ざけるようなことはしたくない。
長い人生をより良く生きていくためには、ほとんどすべてのことにお金は関係してくる。
お金と向き合い、上手につきあっていくことはとても大切なことだ。
そして何より「人生を幸せに生きること」とはどういうことなのかも、あわせて考えよう。
自分にとって幸せとは何なのかがわかるから、何に使えばいいのかがわかる。
それを考えないまま人生を生きていると、幸せな人生から遠ざかってしまうことになる。
働いてお金を稼ぐことも貯蓄も節約も、大切な人と幸せな時間を過ごすためだ。
けれど、仕事や貯蓄や節約に重きを置きすぎてしまい、大切な人との関係をこわしてしまっている人がいる。
幸せに暮らすことが目的のはずなのに、お金を増やすことが目的になってしまった結果だ。
子どもが大人になって幸せな人生が送れるよう、子どもとのマネーコミュニケーションを楽しみたい。(執筆者:鶴田 明子)