さあ、今年もボーナスの時期がやってきます!
すでに「その使い道についてのプランは完璧」という人もいれば、「支給されてから考える」という人、また「教育費や住宅ローン等の支払いで右から左…」と悲しげにつぶやく人まで様々ですよね。
今回はそんなボーナスの使い道の注意すべき点についてご紹介いたします。
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目次
2017年夏のボーナスの予想額
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが4月に発表した「2017夏のボーナス見通し」では、民間企業の一人当たりの平均支給額が36万8,272円(前年比プラス0.9%)と予測されています。
業種別では製造業が51万1,217円(前年比プラス2.8%)、非製造業で33万8,758円(前年比プラス0.6%)といずれも増加傾向にあることは間違いなさそうです。
ちなみの国家公務員の場合は64万1,926円(前年比プラス1.9%)となっています(管理職および非常勤を除く一般行政職の平均)。
しかし支給されるのが当たり前とは限らないのがボーナス。今年は支給されても、来年もらえるかどうかは分かりません。
年代や家族構成によってもその使い道は変わってくると思いますが、次のようなことも視野に入れて考えてみることをオススメします。
受験生の塾代は冬に向けて出費が大きくなる
部活などを引退した子どもが本格的な受験態勢に入る夏。
通常の月の塾代とは別に、夏休みは夏期講習代などでプラスαの出費が増えるケースが多くなっています。
しかし受験もそれにかかる出費もこれからが本番。
なかなか成績が思うように上がらない場合は授業時間を増やしたり、もしくは科目数を増やしたりといったことが必要になってきます。
また冬休みは冬期講習だけでなく、正月合宿などの特別授業を開催する塾も多く、この費用もかなり大きな金額になります。
中学3年生の1年間で50~100万円かかるケースもありますし、大学受験を控える高校3年生で大手の予備校などに通う場合は、更に金額が大きくなることも考えられます。
わが子の受験が控えているご家庭では、そういった出費も視野に入れておく必要があります。
また進学時にも制服代や教科書代、通学バッグや専用シューズ代などもかかります。
大学進学時であれば入学金と授業料を振り込まなくてはなりません。
これらを冬のボーナスだけでやり繰りするのは困難なので、遅くても夏のボーナスの時点から対策を考えておくことが必要です。
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旅行などのイベントは贅沢?
ボーナスの使い道で多いのが「貯蓄」ですが、その次に多いのが旅行。
自分や家族へのご褒美、たまには日常から離れて贅沢な気分を味わいたいなどの理由から、ボーナスの使い道の定番となっています。
「たった数日で何万も消えちゃうなんて勿体ない」と感じる人もいると思いますが、これは考え方次第。
非日常的な場所での体験、見たことがない景色、初めての味など、旅行でしか得られない思い出はまさに人生の宝物。
「いつか行こうね」などと言っていると、状況や環境、また体調の変化などによって本当に行くことができない状態になる可能性もあるのです。
「旅行はお金がかかる」というイメージですが、あらかじめ予算を決めて、その範囲内で行けるところを選ぶという方法もあります。
旅行会社のプランばかりに頼らず、出来るだけ費用を抑えられるように、オリジナルのプランを立ててみるのも楽しいのではないでしょうか。
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ただ貯蓄するだけではなく、お金にも働いてもらいたいという人も…
ボーナスの使い道のトップに輝くのは「貯蓄」。
住宅購入費や教育費、老後のことを考えて貯蓄するという人がほとんどですが、中には「特に使う予定がないから」といった「何となく貯蓄」の人もいるようです。
最近若い世代に広がりつつあるのが投資信託。
ネット上で簡単な質問に答えるだけで、ロボアドバイザーが最適な運用プランを用意してくれます。
貯蓄しておくだけでなく、「資産運用=お金にも働いてもらいたい」と考える人が増えてきており、窓口まで行かなくても手軽に投資を始められる商品として注目されています。
また高利回りを期待するならソーシャルレンディングもオススメ。
投資額も「1万円~」というお手軽なものもあり、平均5~10%程度という高利回りがメリット。毎月分配金がもらえるような案件もあります。
但し注意しておきたいのは、元本が保証されていないというリスク。
ソーシャルレンディングにチャレンジするのであれば、あらかじめ「なかったもの」として投資する覚悟が必要かも知れません。
「いつの間にかなくなっちゃた」だけはNG!
以上のほかにも、
「洋服や靴、化粧品などを購入」
「エステやマッサージなどでプチ贅沢」
「スキルアップのための資格取得費用」
など、ボーナスの使い道もいろいろあります。
「こうでなきゃいけない」という決まりはないため、それぞれの状況に応じた使い方をすればいいのですが、「何に使ったか覚えてないけど、いつの間にかなくなっちゃった」という結末だけは避けたいもの。
一生懸命働いてきた結果得られたお金なのですから、自分のために、もしくは大切な家族のために、有意義なボーナスの使い方を考えていくようにしましょう。(執筆者:藤 なつき)