テレビや雑誌で紹介される機会が増えるとともに、「花粉対策」=「コインランドリー」という考えは定着しつつあるようです。
とはいえ、コインランドリーを利用するには経済的負担も伴います。
幾ら投じればしっかりと花粉を落とすことができるのか、分からない人も多いはず。
家庭用よりもはるかに強力な乾燥能力を持つコインランドリーの乾燥機、うまく活用すれば低コストで高い花粉除去効果が期待することができます。

目次
部屋干しでも防ぎきれない花粉
外干しによって洗濯物に大量の花粉が付いてしまうのは想像に難くありません。
その一方で、部屋干しでも少なからず花粉が付いてしまうということをご存じでしょうか?
ウールのセーターを着て1時間外出すると、そのセーターには約8万個の花粉が付着すると言われています。
綿のシャツでも約2万戸の花粉が付着してしまうそうです。

このように、ちょっと外出しただけでも衣服には大量の花粉が付いてしまいます。
帰宅して玄関の外で花粉を払い落としたつもりでも、付着した大量の花粉を完全に落とすことは不可能。
家の中への花粉の持込みは防ぎようがありません。
花粉除去の鍵は「タンブリング効果」にあり
どうしてコインランドリーの乾燥機が花粉除去に効果的なのか? その理由を説明いたしましょう。
温度・風量ともに家庭用乾燥機より強力なコインランドリーの乾燥機は、洗濯物の表面だけでなく繊維の奥に入り込んでしまった花粉も吹き飛ばしてくれます。
大型のドラムが回転することで洗濯物が舞い上がっては落下を繰り返し、その際の衝撃で繊維に付着した花粉を叩き落とすという仕組みになっています。
これは「タンブリング効果」と呼ばれ、コインランドリーの大型ドラム回転式乾燥機が持つ大きな特徴と言えます。
落とした花粉はフィルターに吸着されるので、再び洗濯物に花粉が付いてしまうという心配もありません。
家庭用の乾燥機を使うとシワになってしまうのに、コインランドリーの乾燥機を使った時の仕上がりはフワフワでアイロンいらず。
その秘密もこのタンブリング効果にあります。

乾燥機だけの利用もおすすめ
意外と知られていないのが、「乾燥機のみ」というコインランドリーの活用法。
家で洗濯したものをコインランドリーで乾燥させるというものです。
前章では、コインランドリーの乾燥機が既に付いてしまった花粉除去に効果を発揮することを説明いたしましたが、乾燥自体もコインランドリーで済ませてしまえば家事の時短にもつながります。
以前ご紹介したように、乾いたバスタオルを洗濯物と一緒に投入すれば、乾燥時間も短縮されます。
(関連記事:「コインランドリー」の乾燥時間を3割短縮する節約術と裏技 現役コインランドリー店主がコッソリ教えます)
100円(10分)で乾燥だけでなく花粉対策までできてしまうというのであれば、利用しないという選択肢はないのでは?(執筆者:内田 陽一)