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介護に使う「紙おむつ」
在宅介護をしていて、気になるのが紙おむつにかかる費用のこと。
出費がかさむのもイヤだ
そこで、今回は紙おむつにかけるお金を減らす方法についてご紹介します。
パッドを併用しよう
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紙おむつとパッド、1枚の値段を比べると、パッドの方が安いですよね。
そう思うと、パッド代の分だけ無駄なんじゃないかとも思えます。
パッドを使うと全体的な費用が抑えられるのは確かなことです。
おむつ交換の度に替えるのはパッドのみにしておくと、1回のコストは100円近く抑えられることもあります。
パッドは使った方が断然お得という事です。
パッドは正しく使いましょう
パッドの正しい使い方は、おむつのモレ防止の立体ギャザーの内側に、尿とりパッドを入れ、それを身体に合わせて当てていくだけです。
立体ギャザーをしっかりと立ててその中に収めることで、おむつの外へまで漏れ出る失敗は減らすことができます。
パッドを何枚か重ねて使ってしまうのはNGです。
パッドの下に当てられているパッドはほとんど尿を吸収する役目を果たさず、おむつに隙間を生む原因となり、結局尿もれが解消されません。
尿もれが気になるの場合は、長時間吸収や大容量吸収など、大きいパッドを使うようにしてください。
どおしても重ねたい場合には、必ず上になるパッとの裏側に少し切れ目を入れて、下のパットにも吸収されるようにしましょう。
パットの中にある吸収ポリマーが外に出ない程度に軽く切り込みを入れておけば十分です。
尿量は個人差があるもの

尿量には個人差があります。
・ 量の多い人
・ 少ない人
・ 日中と夜間で、尿量がまったく違ってくる人
利尿作用のあるお薬の服用などによっても尿量は左右されます。
いつお薬を飲んでいるのか、飲んでからどのくらいの時間で尿量が増えるのかも個人差があります。
尿量を把握できると使う量が減る
この尿量もある程度把握すると尿漏れなどすることなく、無駄なパッドを使わずに済みます。
夜だからといって、夜間の尿量が少ない方には夜用の大容量のパッドは必要ありません。
逆に、昼間尿量が増える方であれば、昼間大きなパッドを使う必要もあります。
おおよそで把握すると、おむつ交換のタイミングや交換するパッドの種類を上手に決めることができるでしょう。
良くわからないという方はケアマネ―ジャーさんと相談してオムツの使い方を見直してみてください。
使用しているオムツを
なんとなく心配だからと、案外もったいないと思いながらあまり汚れていないオムツを変える時間帯もある
のではないでしょうか?
おむつのコストが気になったら
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紙おむつにかかる費用が気になったら、自治体などにおむつ代を助成してくれるシステムがないかどうか、確認しましょう。
自治体独自で、紙おむつの金銭的な負担を減らしてくれる制度を設けていることがあります。
1. 条件を確認
一定の条件を満たしている人に対して、決まった金額が補助される場合やおむつが支給される場合などさまざまです。
条件も、形態も自治体によって違います。
要介護度が4、5の方に限定している自治体もあれば、医師がおむつを必要とすると診断していれば、要介護度は関係ない場合もあります。
2. 支給の形態を確認
支給の形態も違います。
月額で決められた金額を現金で支給してくれる自治体がある一方、決められた金額内のおむつやパッド、おしりふきなどの現物を支給してくれる自治体もあります。
自治体によって、制度の有無やその内容が異なるので、お住いの自治体の窓口や担当のケアマネジャーさんに確認してみてください。
おむつ代節約の近道は「正しく使う」
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おむつ代を抑えるためには、紙おむつやパッドを正しく使うことが最大の近道です。
始めて使用する方は、ケアマネ―ジャーさんに相談すると無料サンプルをいくつか取り寄せてくれます。
既に介護サービスなどを利用されている方は介護士さんに相談してみるのもおすすめです。
介護士さんはだいたの排尿ペースを把握してくれていますし、オムツの使い方などもアドバイスがもらえます。
パッドを上手に使うことは、単価の高い紙おむつの使用量を抑えることにつながります。
尿量を正しくとらえて、パッドのサイズを調整しましょう。
また、自治体などによる助成などの制度がないかも確認しましょう。
なにかとお金のかかる介護生活ですが、少しでも出費を抑えられるといいですよね。(執筆者:佐々木 政子)