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「収入保障」は値下げラッシュ
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2018年4月の保険料改定で、収入保障保険や定期保険など、死亡保険の保険料が大幅に見直しされました。
ありがたいことに、最近の主流である収入保障保険は、多くの会社で値下げが相次いでいます。
数年前に加入した保険でも、見直しをすると安くなる可能性もあります。
さらに健康になれば、払ったお金が戻ってくる制度がスタートした会社もあります。
そこで今回は、4月から変更になった保険料の比較や、新制度を紹介したいと思います。
最安保険が変わりました
これまで健康体の基準を満たす人は、チューリッヒ生命の収入保障が最安、と言われてきました。
ただ今回チューリッヒ生命は値下げに踏み切らなかったため、最安が変わりました。
・ 保険期間、支払期間ともに65歳満了
・ 年金月額10万円で試算
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あくまで35歳の男性の場合ですが、タバコを吸わない方は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の収入保障保険が安くなっています。
タバコを吸う方、または保険会社が定めるBMIや血圧などの基準から外れる方等は、T&Dフィナンシャル生命の収入保障が安くなる結果となりました。
値下げをしなかったチューリッヒ生命は、残念ながら保険料にかなりの差が出てしまいました。
試算のしやすさも大事
今回の改定で、三井住友海上あいおい生命は、最大20%の値下げを実施しました。
非喫煙者・喫煙者の両方に有利な保険料のようですが、インターネットで試算をしたところ、
上記比較と同条件の場合、「3,550円」との試算結果のみ。
その保険料が、タバコを吸うか吸わないか、健康体か標準体かはわからなかったため、比較から外しました。
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命やT&Dフィナンシャル生命は、インターネットの検索で料率ごとの保険料が、一覧ですぐに確認できます。
三井住友海上あいおい生命の収入保障保険は、雑誌での評価が高いので、今後の改善に期待したいと思います。
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健康になればお金が戻ってくる
面白い取り組みとして、前述の損保ジャパン日本興亜ひまわり生命では、「健康☆チャレンジ!」制度が始まりました。
保険加入時
・ タバコを吸っている
・ BMIや血圧が健康体の基準から外れている
標準料率で加入したとします。
この場合、「標準体」と判断され、保険料は月々3,770円です。
3年後
・ 禁煙に成功
・ BMIも血圧も健康体の基準
・ その他に病気などがない
その結果…
現在の保険料と、「非喫煙健康体」の保険料2,590円との差額1,180円が、契約日までさかのぼって「祝い金」として戻ってくる制度です。
が、受け取れます。
健康になって、さらにお金も戻ってくるという、まさに一石二鳥の仕組みです。
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改定を賢く活用
収入保障保険をシンプルに死亡に対する保障と考えるのであれば、安ければ安いに越したことはありません。
何年か前に加入して、そのまま見直していない、という方は、一度試算されてみてはいかがでしょうか?
今回の保険料の改定を、上手に活用いただければと思います。(執筆者:水谷 文枝)