夏のボーナスが出た皆さん、使い道はもう決まりましたか?
景気は良くなっているというニュースもありますが、日々の暮らしの中での実感は薄く、「この先何があるかわからないから、とりあえずボーナスはためておこう」と考える方も多いようです。
一方で、漠然とした不安感だけでボーナスを貯蓄に回してしまうと、満足感があまり得られないもの事実です。
夏のボーナス、満足のいくように使うにはどうすれば良いのでしょうか?
筆者おすすめの「使い道の割合」を紹介します!
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目次
ボーナスが「生活費の赤字補填」になっていないか確認
ボーナスというと臨時収入のイメージが強く、「全額使っても生活に支障はない」と思いがちです。
ただ、きちんと生活費を把握できていない家庭の場合、気づかないうちに月々の家計が赤字になっていて、ボーナスで補填してしまっていることがあります。
この状態でさらにボーナスを嗜好品に使ってしまうと、赤字家計が悪化の一途をたどります。
ボーナスの使い道を考える前に、まずは月々の生活費の流れを確認し、普段の給与だけで生活費がまかなえているのか確認しておきましょう。
赤字補填に使われている場合は、ボーナスを使ってできるだけマイナス分を返済し、毎月の給料だけで生活ができるよう見直しをはかることが大切です。
ボーナスの使い道の割合は?

ボーナスの使い道が特に決まっていない場合は、次の割合でお金を分けてみることをおすすめします。
消費 : 1割
投資 : 1~2割
(1) 貯蓄:5~8割
これといった使い道が決まっていないからといって、「ボーナスをいつもの給与口座に振り込まれたままにしておく」というのは避けたいものです。
大きな買い物をしなくても、少し気が大きくなって小さな贅沢を繰り返すことで、お金は着実に減っていってしまいます。
ボーナスは、「何に使ったかわからないが、いつのまにかなくなっていた」というのが一番後悔するパターンです。
使い道が決まっていないなら、早めに定期預金などに回して、日々の生活費とは切り分けてしまいましょう。
ボーナスシーズンには、多くの銀行で定期預金の金利キャンペーンを実施しているので、うまく活用したいですね。
貯蓄はボーナス全体の5割~8割を目安にしてみてください。
これだけ残しておけば、貯蓄したという安心感も得られますし、未来への備えとしても十分役立ちます。
(2) 消費:1割
貯蓄は大切ですが、それだけではボーナスをもらった実感が薄くなってしまうかもしれません。
ボーナスの1割を「好きなものに使って良い」ことにすると、満足感が高まります。
目先の欲しいものややりたいことにお金を使うことで、ストレス発散にもなりますし、働く活力にもつながります。
仕事に前向きに取り組むためにも、ボーナスの一部は自分へのご褒美にあてたいところです。
ただし、消費が過ぎて浪費になってしまうと後悔のもと。
全体の1割程度を目安に、使い過ぎないように気をつけてくださいね。
(3) 投資:1~2割
低金利が続く今、定期預金にいくら預けてもお金はほとんど増えません。
そこでボーナスの1~2割を投資に振り分けることをおすすめします。
「資産運用や投資の勉強に多くの時間をかけられない」という方は、少額からできる積立投資信託や、資産を自動運用してくれるロボアドバイザーなどが便利です。
生活費である月々の給料を投資に回すのは勇気がいりますが、臨時収入であるボーナスの一部なら抵抗感も薄まります。
まずはボーナスから、「勉強代」と思える額を振り分けて、投資に挑戦してみると良いでしょう。
ボーナスの一部をお金の勉強に使うことで、「貯蓄するだけでは払拭できない不安」を解消するのに役立ちますよ。
ボーナスをきっかけに家計を見直そう

ボーナスは、家計について考える良いきっかけにもなります。
毎月の家計は赤字になっていないか、中長期的に必要になるお金はないか、あらためて確認してみましょう。
お金の流れや、今後必要になりそうな大まかな額がわかっていれば、「とにかく貯蓄しておかないと」という不安が減り、ボーナス1割分の消費も心置きなく楽しめます。
生活費の支払いに追われているときは、あまり家計を見直す気分にはならないもの。
ボーナスという臨時収入で、気持ちに余裕ができやすい今だからこそ、現状と今後についてあらためて考えてみると良いかもしれません。(執筆者:青海 光)