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パートナーの結婚観に影響を及ぼす「母親」
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今は共働きが当たり前の時代です。
にもかかわらず、男性の家事育児への参加状況は全くお粗末な状況です。
その原因となっているのが、いまだ日本に蔓延している性的役割分担の考えです。
特に母親にその考えが強いと、子ども夫婦の結婚生活にひずみが生じやすいようです。
結婚するにあたっては、パートナーの結婚観にも大きな影響を及ぼす「母親」が今日までどのように生きてきたかを知り、パートナー自身がどの程度その影響を受けているかについてチェックすることをおすすめします。
親世代は性的役割分担にとらわれている人が多い
共働きが当たり前となった今もなお、「家事育児は女の仕事」と考える人が結構いるようです。
その証拠に、内閣府の調査でも「男性が家事育児を行う時間は1日1時間程度」という結果が出ており、女性側に重い負担がのしかかっていることがわかります。
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≪画像元:内閣府・6歳未満の子供を持つ夫の家事・育児関連時間(1日当たり・国際比較)≫
このような夫婦間の不公平をなくすためには、その妨げとなる性的役割分担意識をなくすことが必要不可欠です。
それにはまず、パートナーの中にある性的役割分担意識の程度を知ることが重要です。
そのキーポイントとなるのが、パートナーの母親です。
母親の就業形態や子育ての経緯を知れば、パートナーがどんな性的役割分担意識を持っているかは大体わかります。
ここからは、典型的な2つのパターンをもとに、子どもがどのような形で母親の影響を受けるかについて説明します。
パターン1:母親が専業主婦またはパート
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まずは、親世代の多数派である、「母親が結婚・出産のため仕事を辞めて家庭に入ったケース」から説明します。
このケースでは、多くの家庭で父親が1人で家計を支え、子どもが小さいうちは母親が家事育児を一手に引き受けています。
子どもが小学校に行くと再び仕事を始める母親が増えますが、家事育児に支障がないようパートで働いている人が大半です。
その場合、すべてではありませんが、男性は「家事育児は女の仕事」と考えて仕事一辺倒になりやすく、女性は夫となる人に一家の稼ぎ頭としての役割を強く求める傾向があります。
このタイプの母親がいる家庭の親族は、夫婦の共働きに理解が薄く、娘や息子の嫁に「妻は夫に尽くし子育てに専念すべきだ」などと余計な干渉を行うケースが多いのです。
しかし、それでは夫婦のどちらかが重荷を背負うことになり、夫婦間に亀裂が入る恐れもあります。
そのような事態を防ぐためにも、結婚前から共働きを前提とした家事育児の協力について話し合い、夫婦間で意見を統一しておくことが重要です。
パターン2:母親がワーキングマザー
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一方、ワーキングマザーとしてずっと仕事を続けてきた母親やその子どもは、共働きを前提とした結婚生活を自然な形で受け入れる傾向があります。
また、親世代のワーキングマザーは育休制度がない時代に仕事と家庭を両立してきたため、共働きの子育てにも一定の理解があります。
筆者の周囲でも、ワーキングマザーの母親ほど子ども夫婦の共働きを積極的に支援している印象です。
落とし穴もあります
親世代のワーキングマザーは困難の中で仕事を続けてきたため、タフなスーパーウーマンが多いのです。
男性の母親がそのタイプである場合、母親自身やその息子がパートナーの女性にスーパーウーマンであることを求める可能性があり、嫁にとっては手ごわい姑となります。
これは友人の話ですが、出産後に1年の育休を取った際、同居の姑が「会社を1年も休めるのか!」と驚き、「それなら家事はよろしく」と親世帯の家事まで友人に押し付けたとのこと。
それが原因で嫁姑の仲が悪化。
離婚話まで出ました。しかし、そこで夫が間に立ち、母親を強くいさめてくれたため、離婚はまぬがれました。
今では姑が子育てに全面協力。嫁姑の関係も改善したそうです。
嫁姑トラブルで、重要な役割を果たすのは男性です
嫁姑の間に立ち、パートナーが母親と同じではないことを理解してもらう必要があります。
それができれば、そのタイプの母親は子ども夫婦にとって強力なサポーターとなり、円満な関係を築ける可能性が高くなります。
子どもの結婚観は母親を見ればわかる
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子どもの結婚観は、多分に親の影響を受けるものです。
特に子どもと接する時間が長い母親が子どもに与える心理的な影響は、非常に大きいと言っても過言ではありません。
そのため、結婚するにあたっては、まず相手の母親の生き方や考え方を知ることが重要です。
また、親世代にはいまだに性的役割分担意識が根付いていることも理解しておく必要があります。
それがわかっていれば、親が自分たちの結婚生活や子育てなどに干渉してきても、冷静に対処できるのではないでしょうか。(執筆者:大岩 楓)