人は「在宅で生活すること」が基本となって人生を過ごしています。
特に、介護状態になってしまうと、どのようなタイミングで入所を検討したらよいものか、迷うこともあるかもしれません。
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入所を考える時期を超えてもご自宅で介護を頑張るご家族も少なくはありません。
しかしながら、介護しているご家族が無理をして体調を崩し、病院にかかるなどの費用が掛かってくると入所する費用と変わらない程度になる恐れもあります。
いつまで続くかわからない介護だからこそ、介護しているご家族自身も同時に大切にしていただきたいと日々考えております。
上手に介護施設を利用することも、選択肢の1つとして用意しておきましょう。
今回は、在宅介護から入所へとシフトする時のポイントをお伝えしていきます。
目次
【入所を判断するポイント1】 介護者が介護できなくなった時
在宅介護を続ける上で大切なポイントは、介護しているご家族の状態が常に良好であることです。
もし、介護しているご家族が、入院してしまうほどの体調不良を起こしてしまったりすると、誰も介護をする人がいなくなってしまいます。
この場合は、短期間になるのか長期になるのかによって、選ぶ施設があります。
体調不良などは予測ができません。
健康に気を付けていても不慮の怪我、病気などは突然にやってきますので、いざという時のためにいくつか施設を選んでおくことも在宅介護を続けるための安心材料になります。
在宅での介護は分からないことも多く不安が多いものですが、いざという時の準備をしておくことで心にゆとりが生まれます。
頭で考えるばかりでは敷居が高く感じてしまう老人ホームですが、パンフレットや料金表、施設見学など具体的に触れることで、身近に感じていただくことができます。
老人ホームをどこから探せばよいのかわからないという方は、まずはご自宅から一番近い老人ホームのパンフレットを眺めてみましょう。
ここを基準にして2つ目、3つ目と比べていく方法もおすすめです。
【入所を判断するポイント2】 認知症の症状が進行してきた時
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認知症には物忘れ、日にちがわからないなどさまざまな状態がありますが、外に外出してそのまま家の場所がわからなくなってしまうケースがあります。
ニュースで見たことがあるという人もいるかもしれませんが、本人にとっては非常に辛い状態であることもわかりますよね。
何度も警察に保護されてしまう状態が続いた時には、入所を検討する必要があります。
保護されるのは非常に幸運であり、事故が起きた後では取り返しがつかなくなります。
もし、同じケースがみられた場合には、入所を検討することが重要です。
ご家族の精神的な負担も大きくなってくる時期になります。
一日中、目が離せないという日々が続くこともあります。
この場合、老人ホームは認知症の受け入れを行っている施設を選ぶことになります。
認知症が重度になってくると既に入所されている方との兼ね合いなどですぐには入所できないこともありますので、前もって入所したい老人ホームを探しておくことが大切です。
認知症の方の場合には、気に入った施設、気になった施設を見つけたら、考えておくだけではなく、施設見学などでご本人の様子をお伝えしておくことも有効になります。
在宅で介護を続けたいというご家族もいらっしゃるかと思いますが、入所を考えることも選択肢の1つとして準備しておきましょう。
【入所を判断するポイント3】 火の始末ができなくなった時
以前に比べて電気コンロを使用する家庭も増えてきていますが、現在でもガスを使用している家庭も多いのではないでしょうか。
入所を検討するポイントとして、「火の不始末」は大切な箇所といえます。
認知症がなくても年相応の物忘れの中には火の消し忘れもあります。
鍋を空焚きして焦がしてしまったなどの状態で発見できれば幸運ですが、実際に火事になってしまってからでは取り返しがつかなくなります。
また、ガス漏れなどの危険性も高まるため、入所を検討するポイントになります。
火を使わない様、生活環境を整えることで在宅生活は続けることは可能ですが、入所を考えるポイントになります。
まとめ

今回は実際に入所してきた利用者さんの状態から、入所を検討したほうがよいタイミングのポイントをお伝えしました。
在宅で長く介護を続けていくためには、介護するご家族の心を整えることが最も大切なのです。
ご本人やご家族にとって無理のない介護は、最終的に介護費用の負担軽減につながっていきます。
「今かな?」と感じたら、ぜひ入所施設にも目を向けてみてください。
介護に追われる毎日では、ご本人の変化はもちろんご自分の疲労感にも気づかない場合もありますが、ご担当のケアマネージャーはいつも次の手を用意してくれているものです。
我慢する前に、ぜひ相談してみてください。いつでも待っていますよ。(執筆者:佐々木 政子)