自分のお金の使い方や貯金について、「このままで良いのだろうか…」と、何となく気になりつつも日々の生活に追われて、ついつい後回しにしている方も多いのではないでしょうか。
いざ、というときにあわてなくてすむように貯金をするには、どのようにしていけば良いのでしょうか。
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目次
貯金は「目的を明確に」
まず、貯金する目的をはっきり意識しましょう。
マイホーム購入、子供の教育費、老後の準備等、目的がはっきりすれば、ゴールが決まってきます。
目標金額を必要な時期までにためるためには、それぞれ最適な手段を選ぶことが大切です。
以下、具体例を見ていきましょう。
1. マイホーム購入
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財形住宅貯蓄
会社員の方で、会社が「財形貯蓄制度」を導入している場合は、是非この制度を利用しましょう。
最大のメリットはマイホーム購入に利用する場合は、550万円まで利息に税金がかからない、という点です。(通常利息には否応なく20%が課税されるのですが、あらかじめ源泉分離課税された残りが入金されるので、あまり意識しないかもしれません)
そして、給与天引きされて、簡単には引き出せない点もポイント。
ちなみに、この資金を住宅購入以外に利用することも可能ですが、その場合は非課税優遇は受けられません。
積立式定期預金
毎月決まった金額を、普通預金から定期預金に自動的に積み立てていくことができます。
金額も5,000円~1万円程度から始められ、ボーナス月に増額することも可能。
低金利の時代ではありますが、普通預金においておくよりは金利は高くなります。
財形の利用ができない場合にはお勧めの商品です。
中でもイオン銀行の商品は金利が年0.15%と最も高く(ゆうちょ銀行は年0.01%)、定期預金残高に対して電子マネー「WAON」ポイントが毎月たまるので、イオンでお買い物する方にはうれしい特典です。
2. 教育費
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学資保険
教育費をためるには最適の方法だと思います。
高校入学時や大学入学時に、確実に契約した金額が受け取れて、元本割れの心配はありません。
定期預金よりは金利も高くなります。
現時点ではソニー生命の学資保険の返戻率(支払った金額に対して受け取る金額の割合)は最大108%と、最も高いようです。
なお、返戻率を上げるには、次の4点が必要です。
・ 払い込む期間を最短の10年にする。
・ 年払いにする。
・ 特約(医療保障等)をつけない。
3. 老後の資金
個人型確定拠出年金(iDeCo)
個人が任意で加入することができる個人年金の積立制度です。
このiDeCoの積立金は全額、所得控除されるので、節税しながら貯蓄できます。
掛金を運用しながら積み立てていくしくみで、運用商品は定期預金のような元本保障のものから、投資信託のようにハイリスク、ハイリターンを狙うものもあり、自らが選択していきます。
引き出しは60歳以降なので、完全に老後の資金に限定されます。
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4. すぐに使わないお金、あるいは緊急資金として
積立NISA
今年1月から始まった新たな非課税制度です。
年間40万円までの運用益が非課税となります。非課税となる期間は20年間です。
長期の分散投資に適した制度で、iDeCoのように所得税から控除されることはありませんが、途中引き出しがいつでもできるので、老後資金としてだけでなく、多様な用途に利用できます。
さいごに
ライフプランとお金は切っても切れない関係です。
あなたが思い描く人生プランを実現させ、心豊かな生活を送るためには、いつ、どこに、どうお金を使っていくのか、そしてそれをどうやって準備するのか、がキーポイント。
ライフプランを見すえた上でのお金のため方、使い方について考えてみてはいかがでしょう。(執筆者:夏目 翠)