ご家族の中に介護が必要になった人ができた時、心配と今後の不安で慌ててしまう場合があります。
自分は大丈夫と思っていても、普段の生活の中でも家の中で、なんてことないところで転倒してしまって骨折した! ということがよくあります。
そこで今回は、突然介護状態になってしまった人が、介護費用の支出が多く出てしまった! なんて後悔しないためのコツをお知らせしたいと思います。

目次
介護のタラレバ後悔はどんな時?
例えば、転倒して大腿骨骨折から入院というのはよくあることなのですが、ちょっとした怪我でも安静にしている必要がある場合には、普段の活動が制限されてします。
そのため、足腰が弱くなり怪我が良くなっても介護が必要になったという事はよくあります。
今すぐ何とかしなくちゃいけない、仕事もあるしできるうちに対応できることは、「今のうちにしておこう」、「ホームセンターで必要なものをそろえてしまおう」と考えがちです。
とりあえず物さえ、揃えておけば仕事で不在であっても何とかなるだろう、と考えてしまうのは当然のことです。
慌てる気持ちもわかりますが、まずは専門職に相談することが大切な一歩になります。
根本的な解決につながるほか、ホームセンターでまず用意できるものを具体的に指示してもらう事もできます。
いざ、介護用品売り場の前に立ったところで、実際に何が必要なのか? 悩んでしまいます。
あれもこれもと購入したところで、結局使わなかった、使う頃には介護保険を利用していてもっと安く購入することができた、などの失敗に終わることも少なくありません。
介護の始まりの時期はいろいろと費用がかかりますが、今後長く必要となる大切な介護費用ですので、大切に使いたいものです。
もっと早く相談しておけばよかった、先に相談していタラ、介護保険サービスについてしっていレバ…
タラレバな事にはならないように下準備をしっかりとしていきましょう。
必ず申請しておきたい介護保険サービス
介護保険サービスは、第一号被保険者 65歳以上、第二号被保険者 40歳以上65歳未満(特定疾患に当てはまる人)が市町村に申請をすることで介護認定を受け、要支援1~要介護5 または総合事業対象者と認められれば使えるサービスです。
65歳になると必然的に保険者から介護保険証が送られてきますが、送られてきただけでは利用することができません。
申請できる窓口に行きます。相談できる窓口と合わせてご紹介していきます。

困ったら、「こんな時はどうしたらいいの?」の相談場所
介護保険は、「介護」というぐらいだから、介護されるような状況にならなければ利用ができないと思われている方もいらしゃいます。
しかし、家族が困るような状況があれば申請の対象になることがあります。
例えば、1人にしておけない状況であったり、なにかしら手伝わなければ今までできていたことができなくなってしまった状況など心配な点があるときでも相談してみましょう。
まずは、介護保険の窓口へ状況を説明してみることをお勧めします。
この頃では介護保険サービスも充実してきており、相談場所も多くなってきています。
役所(市役所や区役所、町役場、村役場など)
役所の介護保険の担当部署に直接相談に行くことができます。
相談と同時に、介護保険の申請もできます。
地域包括支援センター
市町村が設置主体となっているところです。
保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員が配置されており、住民の生活安定のために、また住民の健康を保つため必要な援助を包括的に支援することを目的としている場所です。
市町村からの委託事業で行っているところ、直接役所で行っているところともありますが、大きな都市では行き届いた支援ができないため、近隣に設置されていることが多いです。
介護保険の代行申請の手続きも行ってくれますし、介護保険サービス支援にも携わっている専門職の人ばかりなので詳しく、いろいろな相談や話を聞くことができます。
医療相談室
大きな病院には医療相談員が必ずいます。
診療所やクリニックでは看護師が代わりにしているところもあります。
大きな病院にいる医療相談員は、ほぼ、介護保険に携わるケアマネージャーとも連携が取れていますし、介護保険についても勉強をされている方々のため、相談することで必要なところにつないでくれます。
もちろん、医療ではあまり日常生活について知ることがありませんが、病院と日常生活の架け橋を行ってくれますので在宅生活で必要と考えられる情報提供なども行ってくれます。
クリニックや診療所でも、もちろん介護保険のことは知っています。
介護保険の相談場所の紹介などしてくれますよ。
まとめ

ご家族で、今後のことを相談することもとても大事ですが、専門職に聞くといろいろな助言や情報提供をしてくれます。
介護保険で利用できるサービスは、前年度の所得にもよりますが、1割~3割負担で利用ができます。
ほとんどの人が1割で利用ができる状況となっていますが、専門的な知識がないと、介護保険で利用できるサービスが全額自己負担で利用していかなければならないこともあります。
介護保険サービスをあとから知って、もっと早く知っていタラ、利用していレバ良かったと、後悔される方も少なくありません。
急ぐ気持ちもわかりますが、判断するのはまずは専門職に相談してからにしましょう。
お金の支出も抑えられます。介護の始まりから無駄な出費を抑えることができたら気持ちも楽になりますね。
介護保険が利用できなかったとしても、専門の窓口に相談したことで地域の見守り事業などを紹介してもらう事ができるので、無駄になることはありません。
社会にはこんなサービスがあったのかと発見があることでしょう。
介護は1人で抱え込まず、ぜひ周りに頼りながら、その中でご本人に合うサービスをチョイスしていきましょう。(執筆者:佐々木 政子)