100均お掃除コーナーの定番、ダイソーの「フローリングウェットシート」は、コスパの良さで人気がある床拭き用シートです。
しかしこのシート、本当に使えるのでしょうか?
今回は年末の大掃除シーズンを前に、ベテラン主婦がその実力を検証してみました。

目次
床拭きではメーカー品より大きく劣る結果に

これが、ダイソーのフローリングウェットシートです。
30枚以上入った薄手のシートもありますが、筆者は丈夫な極厚シートを使っています。
長年メーカー品のフローリングウェットシートを使ってきた筆者ですが、少々お高いのが悩みでした。
そこで、2か月ほど前にこの製品を買い、本来の使い道でその使い勝手を試してみました。

床の汚れ落ちはまずまずといった感じ。これならダイソー製品でもよさそうな気がします。
しかし、メーカー品で同じように床を拭いてみたところ、すべての面でダイソー製品を上回っていることがわかりました。
こちらはメーカー品。

床の汚れがよく取れているだけでなく、細かいゴミや髪の毛まで取れています。
また、ダイソー製品はフローリングワイパーからすぐ外れますが、メーカー品はめったに外れません。
以上の理由から、筆者はダイソーの製品を使うのがいやになり、引き続きメーカー品を使うことにしました。
床拭き以外の用途で使えそうなのは「水回りの掃除」
しかし、ダイソーの製品を放置しておくわけにもいきません。
そこで、ほかにどんな用途で使えるかを知るため、「使用上の注意」をチェックしてみました。
すると、「本来の用途以外には使用しないでください」という警告が。
また、製品の成分表示を見ると、水の他に以下の成分が含まれています。
・ 界面活性剤
・ 除菌剤
・ 香料
・ 重曹
上記の成分を見る限り、拭く場所によっては変色などの問題が生じる恐れが。
たしかに床拭き以外の用途に使うのはリスクが高そうです。
しかし、筆者はあきらめきれず、さらに使い道を検討。
その結果、「強アルカリ性の洗剤もOKな、水回りの掃除なら使えるだろう」という結論に達しました。
そこで手始めに、浴室にある古い風呂椅子についたアカを落とすことにしたのです。
風呂椅子や洗面器のガンコな汚れが落ちてびっくり!
風呂椅子にこびりついた垢は、お掃除のプロが使うメラミンスポンジでもなかなか落ちません。
しかし、重曹がついている100均フローリングウェットシートなら汚れが落ちるかもしれない。
そんな淡い期待を胸に、垢を落とし始めました。

まずはなにもつけずに使ってみました。
しかし、さすが頑固な垢。
重曹配合のフローリングウェットシートでも中々落ちません。

そこで、家にある重曹との合わせ技で、垢を落としてみることに。

垢がついている部分にたっぷりと重曹をふりかけ、フローリングウェットシートで少々時間をかけてこすってみました。

なんと! きれいに垢が落ち、傷もついていません。(注:写真の傷はもとからあったものです)
風呂椅子の垢は非常に取りにくいため、すべて取り除くには根気が必要でした。
それでも、これまでに試してきた他のお掃除アイテムに比べると、ずっと垢を落としやすかったのは確かです。
なお、プラスチックの変質についても細かくチェックしましたが、変色等のトラブルはなし。
これは他の水回りにも使える! と思いました。
そこで、今度は台所の流し台(アルミ)と洗面ボウル(陶器)で汚れ落ちを試してみました。
キッチンのシンクと洗面ボウルはひと拭きでピカピカに!
まずは、すぐに汚れがつくキッチンのシンク掃除から。
シンクの汚れは、油や水垢、カビなどが混在しており、少し放っておくと汚れが落ちにくくなります。
そのような汚れがどの程度落ちるかを試してみました。

お掃除前。汚れがシンクにこびりついています。

ひと拭きしたあと。シンクの汚れがきれいに落ちています。

水道のカランもひと拭きでピカピカです。
次は、同じシートを軽く洗ったあと、洗面ボウルも拭いてみました。
極厚タイプは水洗いすれば再利用できるため、1枚で両方の掃除に使います。

洗面ボウルは重曹成分を洗い流した後のシートで拭きましたが、すぐに汚れが取れました。
キッチンの流し台より簡単にきれいになり、驚きです。
以後、毎日同じ方法で流し台や洗面ボウルの掃除を行っていますが、今のところ変色などのトラブルはなし。
毎日使っても20日使えるコスパのよさでも、高く評価できます。
かくして、ダイソーのフローリングウェットシートは、今や水回りの掃除に欠かせないアイテムとなっています。
フローリングウェットシートで水回りの掃除をする際の注意点
最後に、フローリングウェットシートで水回りのお掃除をする際に、筆者が特に注意している3点をお伝えします。
長時間シートの成分がついたまま放置すると、変色の恐れがあります。
2.使い捨ての手袋をつけて掃除する
アルコール等による皮膚トラブルを防ぐために必要です。使い捨てタイプがおすすめ。
3.少しでも水がしみこむ素材には使わない
変色・変質の恐れがあります。
以上の3点を厳守すれば、特にトラブルもなく水回りのお掃除ができると思います。
そろそろ大掃除のシーズン。
水回りの頑固な汚れに悩んでいる方は、試しにダイソーのフローリングウェットシートを使ってみてはいかがでしょうか。(執筆者:大岩 楓)