進学、就職、あるいはそろそろ実家からの自立を考えて一人暮らしを始めるとき、いちばん心配なのはお金のことです。
一人暮らしの新生活にはいったい費用がどのくらいかかるのか、くわしくご案内します。
目次
住宅初期費用・家賃の5か月分:約20万円
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若い一人暮らしの方が住む部屋の家賃は、平均5~6万円です。(地域によって前後すると思いますが)
間取りはワンルームや1Kで、広さは18平方メートル程度が多いようです。
タタミ1畳は約1.62平方メートルですので、6畳の部屋は約9.9平方メートル。
6畳の部屋にバス・トイレ・クローゼット付き1Kが18平方メートルというイメージです。
最初に払う費用は次のとおり。
(2) 仲介手数料(1か月分)
(3) 敷金(1~2か月分)
(4) 礼金(1か月分)
(5) 火災保険料(約1万円)
なお、敷金は退去するときに返金されます。
このうち、
(2) 仲介手数料がかからない
(5) 火災保険料が任意
の場合があります。
そのため、どんな場合でも必ずかかる費用は
(3) 敷金(1~2か月分)
(4) 礼金(1か月分)
ということです。
たとえば家賃が5万円の場合、(1)~(5)すべてかかった場合は約26万円で家賃のおよそ5か月分です。
いっぽう、初期費用が安くすむ場合は約15万円。
(3) 敷金が1か月の物件で、月初めの入居のため、(1)日割家賃がかからない
という場合ですね。
つまり、初期費用は家賃の約5か月かかるのが一般的。
家賃5万円の部屋の場合は25万円はかかるということです。
地方では家賃が安いので20万円以下ですむこともあり、逆に都内では35万円以上など高額になることがあります。
引っ越し費用:約5万円
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一人暮らしの平均的な引っ越し料金は、5~7万円です。
一人暮らしの家財道具の量は限られているので、料金の幅は距離によるところが大きいです。
たとえば、同じ市内の引っ越しなら3万円程度でも、500kmを超える遠方となると7万円以上かかることもあります。
「エレベーターの有無」や「玄関口まで車を寄せられるか」などでも料金が変わることがあります。
相見積り必須 3社目が狙い目
引っ越し料金については3社の見積もりを取ることがおすすめですが、本命は3社目にするのがコツ。
先に見積もりした業者の価格を聞いて、それより安い料金を提示してくれることが多いからです。
繁忙期や遠距離だと高くなる
ただし、近年の人手不足により繁忙期の引っ越し料金はほとんど安くならないようです。
また、遠方への引っ越しで車も持っていきたい場合、輸送を依頼すると距離によって4~8万円かかります。
日程や体力によゆうがあれば、乗って行くことで自分の移動交通費込みになりオトクですが、安心安全をお金で買うのも賢明ともいえます。
初めての一人暮らしなら、ベッドなどの大物家具は実家から持って行かず、自家用車やレンタカーで荷物を運べば安く済ませまられます。
家財道具(家電・家具)にかかる費用:約20万円
ひととおりそろえて約20万円です。
家電
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冷蔵庫 4万円
電子レンジ 2万円
テレビ 3万円
掃除機 1万円
炊飯器 1万円
合計 15万円
一人暮らしで一般的に必要な家電をおおまかに見積もった費用が、以上の約15万円となります。
ワンルームの物件では照明・ガス(IH)コンロ・エアコン付きが多いので予算に入れていません。
もし予算が少ないなら、最低必要な家電として冷蔵庫と洗濯機に購入をしぼると8万円ぐらい。
とはいえ、電子レンジと掃除機はあったほうがいいと思いますので、家電の予算は最低10万円はみておきたいですね。
家具
布団 2万円
テーブル 5,000円
ベッド 3万円
タンス・棚(収納ケース) 1万円
合計 7万円
家具などの大物は、部屋の設備やライフスタイルによって必要なものが人それぞれ違います。
たとえばベッドやタンスがいらない場合もありますし、ソファや机&イスが必要という方もいるでしょう。
どんな方でも絶対に必要なのはカーテンと布団です。
どちらも価格はピンキリですが、安くすませるとあわせて2万円ぐらいです。
生活雑貨など・2~3万円
生活をするためには細々とした日用雑貨も必要です。
これらの費用として最低2万円はみておきましょう。
・ 洗面器やイス・シャンプーなどのバス用品
・ カゴ・ハンガー・ピンチなどの洗濯用品
・ ドライヤーや姿見などの身だしなみ用品
・ トイレットペーパーや洗剤などの消耗品
これといってこだわりがなければ、実家の余剰品をもらったり、とりあえずは100均のモノを使ったりすることで費用をおさえることができますよ。
一人暮らしの初期費用は約50万円必要
住宅初期費用・引っ越し料金・家具家電など買物代を合計すると、一人暮らしの初期費用は約50万円必要です。
もちろん、家賃によって住宅初期費用の部分が変わるので、平均の50万円から10万円ほどプラスマイナスが生じます。
初期費用50万円の内訳のうち、ほぼ削れない費用が家賃の5か月分という不動産屋への支払いです。
いっぽう、引っ越し代や家具家電などの買物にかかる費用はコントロールが可能。
たとえば引っ越し料金は家族や知人に手伝ってもらえば費用はほぼゼロ。
買物については、必要最低限の家具家電におさえることで平均約25万円かかるところを約10万円までおさえることができます。
このように、地方で一人暮らしを始める方は最低30万円、都内で暮らす場合や地方でも家財の充実した一人暮らしを始めたい場合は最低50万円が必要です。
まとまったお金がかかって大変ですが、あわてないように準備しておきましょう。(執筆者:野原 あき)