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デイサービスを上手に利用しよう

国は、認知症状があってもご自宅で安心して過ごしていけるように「住み慣れた環境の中で暮らし続けることができる社会づくり」をめざす方針を打ち出しています。
認知症になると記憶障がいや判断能力の低下、時間や場所が分からなくなったりとお一人で過ごすことが難しいような症状がみられます。
ご自身でも忘れていくことを不安に思い始める方もいらっしゃいます。
国の方針に伴い、認知症予防のための体操やレクリエーションに取り組むデイサービスは珍しいものではなくなりました。
要介護認定を受けている方は介護保険を利用して通えます。
日中ご家族が家を空ける時間や、独居の方も定期的な見守りになりますので遠方でなかなか様子を見に行けないご家族も少しの介護費用で安心できます。
週に1回でも良いのです。
デイサービスによって雰囲気や設備、お食事の内容も違います。
まずはどんなところか知ってもらうためにお試しの利用ができるデイサービスは多いのでぜひ体験してみてください。
通所介護とは
「デイサービス」と呼ぶほうが馴染みがあるかと思います。
ご本人の心身機能の維持のほかご家族の介護の負担軽減なども目的の1つとしている施設です。
事業所の方針にもよりますが、認知症ある方も通う事ができるデイサービスは意外と多いです。
認知症があり不安な方は認知症専用のデイサービスもあります。
今までは、食事や入浴などの日常生活上の支援を行う「デイサービス」がほとんどでしたが、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスだけを行うところも増えてきました。
通所介護の利用料金について
利用料金は、利用時間と要介護度によって変わります。
「3時間以上5時間未満」
「5時間以上7時間未満」
「7時間以上9時間未満」
と利用時間の設定が決まっており、事業所の形態によって料金に違いがあります。
事業所の規模(利用できる人数)が小さいほど高く、大きいほど安くなります。
また、要介護度が重いと介護の手間がかかるという考えから利用料も高くなります。
デイサービス実際にかかる金額が知りたい

デイサービスの利用料金は1回ごとの利用料金として計算されます。
1回の利用料金が安いと感じても、利用回数が増えることで、支払う金額はもちろん高くなります。
また、食事が用意されているデイサービスの場合には介護保険の利用料金とは別に食事代を支払います。
食事は各事業所で金額が違いますので、回数が増えると金額もそれなりに上がります。
介護保険以外にかかる費用は、食事代の他にも、日用品費、おやつ代が必要な事業所も多いです。
それぞれ100円程度ですが、利用された回数分かかりますので、利用契約する前に、確認しておくと安心です。
介護保険の利用料金は、介護度により利用限度額がある
超えないようにケアマネージャーさんと相談しながら利用回数を決めるようにしましょう。 また、通所介護には要介護度が要支援の場合には通う事ができません。 要支援の方は介護予防通所介護と呼ばれ、要介護での利用と少々異なります。 ・ 通常規模の事業所(※1か月の平均利用延べ人数301人以上750人以内)の場合 ・ 利用時間 7時間以上8時間未満 《1回の利用料金》 1回の利用料(自己負担1割) 645円(※) お食事代 600円(仮) 日用品費 100円(仮) 入浴1回 50円 《1か月の利用料金(1割負担)》 (利用料約645円 + 入浴50円 + 食事代 600円 + 日用品費100円)× 4回 = 5,180円 参考元:厚生労働省 デイサービスの利用料金は利用回数、介護施設の規模、利用時間、介護度によって金額が違います。 認知症が進み理解力の低下や物忘れの進み方により介護度は上がってしまいます。 介護度が高くなると1回の利用料金も上がりますので、認知症を予防するためにも早めに行動を起こしていくことが重要です。 ご自宅でのんびりも良いですが、デイサービスのスタッフやご利用者様と一緒に楽しく過ごすのはいかがでしょうか? 季節感のある行事も体験できたり自宅ではやらない体操など認知症予防の刺激がたくさんあります。 今の元気を維持することは、介護費用の軽減にもつながっていくものです。(執筆者:佐々木 政子)例:要介護1の方が週に1回(月4回)利用した場合
介護度が高くなると1回の利用料金も上がります