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そもそもケアプランとは
ケアプランは在宅介護・施設介護の両方に存在します。
ケアプランはその名の通り、その人がどのようなケアを受けていくか考えられたプランです。
在宅介護の場合で考えてみます。
90歳で車椅子生活の女性がいたとします。

65歳の娘と二人暮らしで、いつもは娘の介護を受けていますが、普段の生活のなかでは
「もう少しだけ□□できるようになればいい」
このような願いを持って生活しています。
その願いを叶えるための計画なのです。
例えば、週に1回しかお風呂に入れていない状態で、
と要望があった場合、その要望を叶えるために訪問入浴サービスが受けられるように、計画の中に取り入れていき、実現できるようにするのです。
これがケアプランです。
ケアプランの作成費用について利用者負担は0円だった
ケアプランを作成するのはケアマネジャーですが、作成にあたり直接利用者からお金を頂いてはいませんでした。
その代わりに、その作成にかかる費用の10割(1万4,000円)を保険者(それぞれの自治体)から受け取っていました。
しかし、急増する介護サービス費を抑制する狙いで、他のサービス同様に一部自己負担となる見込みです。
ケアプランは自分で作成することもできますが、作成費用はかからないということで、多くの人がケアマネジャーに依頼していました。

ケアプランが有料化になればいくらか
先ほども少し触れましたが、ケアプランの作成費用は平均で月々1万4,000円ほどです。
なので、利用者が自己負担するようになれば、
になります。
この有料化に関しては、早ければ2020年の通常国会への関連法改正案提出を目指しています。
これから重要になるのは、ケアマネジャー選び

ケアプラン作成に関しては、利用者負担がありませんでしたが、これからは違います。
そうすると重要になるのがケアマネジャーの選び方です。
一度選ぶと変更できないわけではないですが、簡単に変更できるものではありませんので、慎重に選ぶことが大切です。
今回は私の経験を基に、上手なケアマネジャーを選ぶ3つのコツをお伝えします。
1. 人柄で選ぶ
一方的に第三者からすすめられたケアマネジャーに決めてしまうのは危険です。
やはり人間ですので、「合う」「合わない」があります。
ケアマネジャーを紹介されて、直接会ってもいないのに決定することは絶対に避けましょう。
少なくとも、その人の雰囲気、話し方、マナー、介護に関する考え方などを観察する意味でも、最低1回面談をしてから決めましょう。
2. 口コミや噂で選ぶ
これは田舎ほど有力な情報になります。
私の働く地域は比較的田舎なので、
「ここのケアマネさんの対応が良いと聞いたからお願いしたい。」
このように言って依頼を受ける場合があります。
やはり、人からの情報は大切です。
3. 担当している人数も目安にする
あまり知られていませんが、要介護の人だとひとりのケアマネジャーが担当できる数は、35人までと決まっています。
言い換えれば、35人ぐらいを超えてしまって担当すると、ケアマネジャーとして十分に機能しなくなるということです。
ケアマネジャーに最初に会ったとき、
と尋ねます。
担当数が多ければ多いほど、そのケアマネジャーさんは忙しいということになります。(執筆者:陽田 裕也)