子どもがいるご家庭では、出産祝いなどのお祝い金や、親戚からのお年玉などをもらいます。
そのようなお金は、子ども名義の預金口座(以下「子ども口座」)を作って管理するのがおすすめです。
今回は、銀行で子どもの口座を作るメリットや注意点に加え、子ども名義の口座開設におすすめの銀行もご紹介します。
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目次
子ども口座を作るメリット
子ども口座を作るメリットは、以下の2つです。
1. 子どものお金を家計などと区別しやすい
仮に家計口座で子どものお金を管理した場合、うっかり子どものお金を家計に使ってしまう可能性があります。
その結果、子どもの進学などでお金が必要になっても、そのお金を用意できないという事態も起こりえます。
しかし、子ども口座でお金を管理すれば、少なくともうっかり子どものお金を使い込むミスは防げます。
2. 子どものお金教育に役立つ
お年玉などを親が管理しているご家庭は多いでしょう。
しかし、その行方があいまいだと子どもは親を信用しなくなり、親にお年玉を回収される前に全部使ってしまおうと考えます。
その結果、子どもが正しいお金の使い方を覚えないまま大人になる可能性もあります。
それを防ぐためにも子ども口座を作り、折に触れて通帳明細を見せるといいでしょう。
自分のお金が自分名義の通帳に入っていれば、子どもは親を信用します。
また、口座にお金が貯まっていくのを見れば、お金が貯まる喜びを知ることができます。
それを前提として、通帳に貯まったお金の使い道を親子で話し合えば、子どもが「上手に貯めて上手に使おう」という気持ちになりやすいでしょう。
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子どもの銀行口座に関する注意点
未成年の子ども口座は、親権者(父母)などの法定代理人が開設できます。
しかし、利用目的によっては、親でも口座開設を断られるケースもありますので注意しましょう。
詳しくは銀行にお問い合わせください。
口座開設申込みやその後の各種手続き、学費などまとまった金額の振込の際には「親子双方の本人確認書類」が必要ですが、一定の年齢以上(通常は15歳以上)の場合、子ども自身で口座を開設できるケースもあります。
その場合は、子どもの本人確認書類だけで大丈夫です。
なお、口座開設の際は紙の通帳を発行してもらいましょう。
紙の通帳は子どもでも見やすいだけでなく、親が紙面に「出産祝」などの詳細を加筆できるなどのメリットがあります。
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子ども口座開設の流れ
子ども口座開設の流れを見ていきましょう。
1. 口座開設に必要な書類を用意する
口座開設を銀行窓口で行う場合、次のものが必要です。
・ 子どもの本人確認書類:保険証、パスポート、住民票、マイナンバーカードなど
・ 親権者の本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、住民票、保険証+追加書類(公共料金領収書等)、母子手帳など
2. 銀行窓口や郵送で口座開設の手続きを取る
銀行の窓口で口座開設の手続きを取ります。
子どもが大きい場合は銀行に子どもを連れて行き、自分で申込書に記入させてもいいでしょう。
また、前述の通り、一定の年齢以上の子どもは自分で手続きできます。
社会勉強のため、子どもを1人で銀行に行かせてみてもいいでしょう。
銀行窓口に行けない場合は、事前に入手した口座開設申込書に必要事項を記入・捺印の上、上記の本人確認書類の写しを添えて郵送する方法もあります。
3. 口座開設・キャッシュカードの受け取り
キャッシュカードは口座開設後に「簡易書留」または「本人限定受け取り郵便」で自宅に郵送されます。
本人限定受取郵便は受取時に子どもの本人確認書類が必要となるため、必ず事前に用意しておきましょう。
以上で、子ども口座の開設手続きは完了です。
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子ども口座に「ゆうちょ銀行」がおすすめな3つの理由
子ども口座を作るにあたり、筆者が個人的におすすめなのは「ゆうちょ銀行」です。
その理由は3つあります。
理由1. ゆうちょ銀行は全国どこにでもある
ゆうちょ銀行(郵便局)は全国どこにでもにあります。そのため、子どもが進学等で引っ越しても、ゆうちょ銀行の口座をそのまま使えます。
理由2. ゆうちょ銀行のATMは通帳での入出金も可能
ゆうちょ銀行のATMはキャッシュカードと通帳の両方でお金を引き出せるので、進学や就職等で遠方に住む子どもとのお金のやり取りが便利です。
ただしその場合は親子で暗証番号を共有しますので、セキュリティ面での配慮や親が子どものお金を使い込まないことが必須条件です。
理由3. 0歳児限定で口座開設時に1,000円のお祝い金をもらえる
ゆうちょ銀行では、毎年秋から冬にかけて「はじめてのお年玉」キャンペーンを展開しています。0歳の子ども名義の口座を開設すると、1,000円のお祝い金がもらえます。
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同様のキャンペーンは楽天銀行でも行っていますが、紙の通帳を発行してもらえるという点でこちらがおすすめです。
キャンペーン時期については、ゆうちょ銀行または郵便局にお問い合わせください。
子ども口座を作るメリットは数多くあります。
ぜひ子ども名義の口座を作り、子どものよりよい将来に向けたマネープランを親子で立ててみましょう。(執筆者:大岩 楓)