この記事の最新更新日:2020年7月20日
すぐ手を出すか、なかなか出さないか。
これってその人の人格というか人生において、かなりのウエイトを占めていると思いませんか?
私は完全に、流行してもしばらく手を出さない人です。
しょーもない人生経験の中での感覚ですが、新しいものがまだ世間に知られていない間にとびつく一握りの人たちは、けっこう得しているのではないでしょうか。
ビットコインフィーバーだって、損したのはみんなが知ったころに手を出した人ですから。
一方、絶えず情報を収集して新しいものに一番にとびつけない私のような者は、流行から距離を置いて静観しているほうが得だと考えています。
私の通信費、むちゃくちゃ低いので。
さて「ポイント投資」なるものに静かなブームが訪れているようです。
メジャーどころではセゾンの永久不滅ポイントやドコモのdポイント、そして表題の楽天の楽天スーパーポイントが挙げられます。
新しいものが苦手な私、今回はいつもお世話になっている楽天スーパーポイントの、「ポイント運用」を斬ってみます。

目次
ポイントをバーチャル運用するのが「ポイント投資」
「ポイント投資」というサービスの内容は各社とも似ておりまして、以下のようになっています。
・ ポイントの増減は実在する投資信託やロボアドバイザーなどの運用成績に連動。
・ 増減幅が小さい「バランス型」や増減幅が大きい「アクティブ型」など、複数のコースから選べる。
そう。あくまでも「ポイント投資」はポイントを使った疑似投資なんですね。
実際に金融商品を購入するわけではありません。
とはいえ増減するのは現金と同じように各種サービスやお店での支払いに使えるポイントなのですから、実際の投資のように白熱するのは否めません。
なお楽天証券にはポイントを使って実際に投資信託を購入する、その名も「楽天ポイント投資」がありますが、本記事では他社のポイント投資と同様のサービスである「楽天ポイント運用」(ややこしくてすみません)に絞ってお話を進めます。
100ポイントから始められる「楽天ポイント運用」
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「楽天ポイント運用」では楽天スーパーポイント100ポイント単位で疑似投資することができ、コースは「バランス型」と「アクティブ型」の2つから選ぶことができます。
通販やクレジットカード決済を日常的に利用していると100ポイントなんてすぐにたまりますから、お手軽に始めることができますね。
また楽天グループには証券会社もありますが、その楽天証券に口座を作ることなく、楽天投資顧問が運用する実在する投資信託に投資しているかのようにポイントが増減するということです。
「バランス型」は楽天・インデックス・バランス・ファンド(債権重視型)、通称「RVバラ債券」の基準価額に連動し、「アクティブ型」は楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)、通称「RVバラ株式」に連動しています。
「楽天ポイント運用」では「アクティブ」と銘打っているものが「バランス」と名付けられた投資信託に連動しているのは、「楽天ポイント運用」が投資初心者や未経験者向けのサービスだからでしょう。
大きく値崩れすることなく、安定した運用が期待できます。
どちらの投資信託も設定されたのは2018年の7月20日と新しく、「RVバラ債権」の基準価額は最安値が9,569円(2020年3月24日)だったものの2020年7月16日現在では1万868に、「RVバラ株式」は最安値が8,405円(2020年7月16日)でしたが現在は1万756円にまで回復しています。
安定していますね。
最も安かった3月24日に運用を開始して、その後最も上昇した7月16日にポイントに戻せば、前者なら約12%、後者なら約22%のゲインを得られたということです。
もっともそのタイミングを計るのが難しく、またダウンするリスクもあるのが投資ですが。
楽天市場で買い物すればノーリスクで数%ゲインできる
リスク有の最大12%と22%…。そう、私はここに引っかかるのです。
そのポイント残高アップって、そのために負ったリスクに見合っているのかと。
だって楽天市場って、ポイントを使ったお買い物にもポイントが付きますもの。
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ほら。楽天市場の公式FAQにだって、「商品合計金額全てをポイントでお支払いいただいた場合にも、ポイントは付与されます。」と明記されています。
それに、キャンペーンなんかでもらえる「期間限定ポイント」や他のサービスから交換した楽天ポイントを使って、楽天市場や楽天ポイント加盟店でお買い物してもポイントが付きますが、楽天ポイント運用ではこれらのポイントを使えません。
さらに楽天市場ではポイントが数倍になるキャンペーンが日常的に催されています。
例えばポイント5倍キャンペーンを利用して1万ポイントを使って1万円分のお買い物をすると、500ポイントがもらえるということです。
これはつまり、5%のゲインが得られたということですよね。
しかもこの5%はキャンペーン中なら必ずもらえる訳ですから、ノーリスクの5%ゲインです。
リスクと時間をとった12%や22%と、ノーリスクで即もらえる5%。それなら私は後者を選びます。いかがでしょうか?
疑似体験をするサービスだと考えたほうが良さそうです
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もちろんこのゲインは運用によるものではありませんから、1万ポイントが1万500ポイントになるということではありません(1万円の商品と500ポイントになります)。
ですから、複利の効果を得てポイントを20%、30%とぐんぐんゲインさせることがないのは事実です。
とはいえ提供されている2コースはどちらも投資初心者向けのファンド。
「楽天ポイント運用」で投資に慣れ面白さをつかんだ人は、複利の効果を得るのも待たずさっさと証券口座を開設して他の投資信託に手を広げたくなるのではないでしょうか。
楽天証券の「楽天ポイント投資」なら、投資先がもっと多くて、楽天市場での還元率を上げられる「SPU」の判定条件ですから、投資をしつつ楽天市場でのお買い物でゲインを得られます。
となればこの「楽天ポイント運用」、「投資に興味があるけどなんだか怖い」というような人が、まさに疑似体験をするサービスだと考えたほうが良さそうですね。
楽天スーパーポイントはそもそもお得にポイントを活用できるサービスを取りそろえているので、ほんとうに得したいのであれば、運用などに回さずさっさとポイントを使ったほうが良い、と私は思います。(執筆者:徳田 仁美)
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