新元号令和を迎える日本、その中にあって決算発表シーズンとなる5月や消費税増税となる10月に向けて株式相場の変動が大きくなることが予想されます。
株式相場にはこれまでの歴史の中で、高い確率で数年おきに起きる経験則があります。
ここでは干支ごとの相場格言と、過去の亥年の株式相場をご紹介します。
亥年の相場格言「固まる」とは、何でしょうか?
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目次
干支ごとの相場格言
まずは干支ごとの相場格言をまとめました。
過去70年を越える実績に基づいた経験則が元になっていますが、ここ数年は心当たりのあるイベントが続きます。
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2018年からの株式相場と格言の一致
昨年2018年(戌)は10月に日経平均が2万4,000円を越え、1991年以来の株高で「笑う」年になりましたね。
今年2019年(亥)はこの後詳しくご紹介するとして、来年2020年(子)はオリンピックを迎えて「繁栄」、次の2021年(丑)はオリンピック後の景気低迷で「つまずき」が格言となっています。
今年2019年は「固まる」?
では今年2019年(亥)の固まる、とはどういう年を現すのでしょうか?
株価の動きが固まる、ということを現わすのですが、前後の年と合わせて考えるとピンと来るでしょう。
昨年2018年の直近高値から下がったものの、来年2020年に繁栄するまでの「小休止」の年。
繁栄するための地固めをする年、という位置付けが今年2019年です。
過去の日経平均パフォーマンス〈亥年〉
過去5回の亥年株価は、次のパフォーマンスとなっています。
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1983年から前の3回は株価自体を見ても参考にはならないと思いますが、直近2回の亥年は、正に相場が固まる年になっていますね。
世界は楽観的な見通しを発表
今年4/11-12にワシントンDCで開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議では、景気減速を認めたものの急激な減速見通しはなく、特別な対策は打たないことを発表しました。
米国が利上げを停止して新興国の景気も回復、米中貿易戦争も決裂にならないことが分かり、イギリスEU離脱は延期となり、いわゆる劇薬的な決裂は起きないようです。
日本では5月に集中する上場企業の決算発表で、2019年見通しが示されます。
2018年ほどの上昇率はないものの、全体では増益が見込まれており横ばいといった感じでしょうか。
7月には参議院選挙が控えていますが、前哨戦となる4月の統一地方選挙では大波乱がなく、野党の勢いがないことも明確になりました。
また最大の関心となる10月消費税増税についても、マイナスの影響があるものの急減速といった状況にはならない(政府としてはさせない)対策が取られそうです。
そういった意味では変動が大きくなりかつ上昇相場にならないものの、「固まる」年として来年2020年に期待する株式相場になりそうです。
投資するには面白い2019年亥年
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アベノミクスから5年、傾向としてはずっと右肩上がりで来た相場とは異なりますが、今年2019年は来年の繁栄に向けて「仕込む」年になりそうです。
景気減速しているため、値上がり益を確保するのは簡単ではありませんが、底値を拾うと来年に向けて楽しくなりそうです。(執筆者:中野 徹)