日本株への投資を始めるとき、大きな壁となるのが必要な投資金額の大きさです。
ほとんどの銘柄が100株を1単元(売買単位)としているため、10万円以上の資金が必要となることも多く、敷居の高さを感じる方も少なくないようです。
そこで今回は、1株単位(単元未満株)で株を購入できる、「SBIネオモバイル証券」についてご紹介します。
※株価などの数値やその他の情報は記事執筆時点のものです。購入時には情報が異なる場合もあるため、ご自身でご確認の上、自己責任での投資をお願いいたします。
目次
SBIネオモバイル証券とは
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SBIネオモバイル証券は、ネット証券大手のSBI証券と、Tポイントを扱うCCCマーケティングの共同出資で立ち上げられた会社です。
・ 国内株式を1株から購入できる
・ Tポイントでも株が購入可能
という点に大きな特徴があります。
SBIネオモバイル証券のメリット
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1. 国内株式を1株から購入できる
SBIネオモバイル証券なら、1株単位で株が購入できます。
たとえば、人気のANAホールディングス(9202)は、通常であれば1単元(100株)の購入が基本のため365,400円必要ですが、1株3,654円から購入可能です。
ヤマダ電機(9831)であれば1株463円ですから、500円のワンコインで株主になれます。
2. Tポイントで株が買える
SBIネオモバイル証券は、日本初のTポイントを使って株が購入できる証券会社です。
1ポイント1円相当で株が買えるので、Tポイントを無駄なく有効活用できます。
3. 手数料が安い
一般的に株式の購入には取引ごとに手数料がかかりますが、SBIネオモバイル証券では、月額のサービス利用料のみかかります。
月間の取引代金合計額が50万円までなら、月額のサービス利用料は216円(税込)です。
ただし、毎月株式購入に使える期間固定Tポイントが200ポイントもらえるので、実質の負担額は非常に少額といえます。
SBIネオモバイル証券のデメリット
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1. 取引をしない月もサービス利用料がかかる
SBIネオモバイル証券のデメリットとしては、利用料が月額制のため、取引をしない月も最低利用料の216円(税抜)がかかってしまう点です。
ただ、上述したとおり期間固定Tポイントがもらえますし、しばらく投資をしない場合は一時停止手続きも可能となっています。
2. NISA・iDeCoに対応していない
SBIネオモバイル証券は、税制優遇が受けられるNISAやiDeCoには対応していません。
NISAやiDeCoは、投資の運用益などが非課税となる制度です。
通常約20%の税金がかからなくなるため、とてもお得な制度ですが、残念ながらSBIネオモバイル証券では使えません。
3. 取引できるのは国内株式とロボアドバイザーのみ
取引が可能な商品は、国内株式とロボアドバイザー(自動の資産運用サービス)のみです。
投資信託や債券、海外株式などには投資できません。
4. 単元未満株はリアルタイムでの売買ができない
単元未満株を売買する場合は、リアルタイムではなく、当日、もしくは翌営業日の前場・後場始値で買付・売却が行われます。
注文から取引成立まで時間がかかること、また注文時には買付・売却価格がわからないというのもデメリットの1つです。
SBIネオモバイル証券は少額で株取引をしたい人におすすめ
他の証券会社でも1株単位(単元未満株)で株が買えないわけではありませんが、取引回数に関わらず手数料が定額だということや、Tポイントが使える点に、SBIネオモバイル証券を使うメリットがあります。
株式投資に興味はあっても、「いきなり数十万円の取引をするのは心配」とためらっていた方は、SBIネオモバイル証券のサービスを利用してみてはいかがでしょうか。(執筆者:AFP、2級FP技能士 青海 光)