わたしは現在、住居費や教育費など固定支出以外のやりくり費を「8万円」と設定しています。
4人家族で、食費が5~6万円、日用品や交通費などのその他の支出が2~3万円。
洋服や医療費などの出費があった月は10万円ぐらいになることもあります。
とくにきついガマンもせず8万円で生活しているので、子どもが成長して教育費がかかるようになっても貯金は順調に増えてます。
しかし、実は以前は今の倍以上の支出がありました。
当然、貯金なんてできていませんでしたが、お金が足りないことはないのでヨシとしていました。
子どもが3歳になるころ、毎月幼稚園代がかかるという現実を目の当たりにしてからやっと真剣に節約を考えるようになりました。
目次
ではどうやって支出が半分に減ったのか?
もちろん固定費の見直しをいちばんにしましたが、ふだんの生活における出費のスリムダウンも実現しました。
といっても、もやしや豆腐料理を増やすとか、買い物を激安店やリサイクルショップに変えたとか、そういう悲壮感の漂うような努力を続けたわけではありません。
自分がラクで心地いいと思えて、そのうえ出費が減るような習慣がいくつか身についたことが支出ダウンの理由です。
1. 化粧品編
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洗顔料を使うのは夜だけ
夜はクレンジング剤と洗顔剤を使ってしっかり顔を洗いますが、朝起きてからは水で洗顔するだけにします。
夜の保湿化粧品でいい感じに肌がうるおっているので、朝は水で表面の汚れを落とすだけでいいかなと思ったのがきっかけです。
朝を水洗顔に変えて15年ほどたちましたが、肌の調子はむしろよくなりました。
洗顔料を買う頻度が半分になったのでその分のお金が浮きました。
化粧水はコットンを使わない
たっぷりの化粧水をコットンに含ませてパッティング、ということはしていません。
コットン使いを推奨する化粧水は使わず、必要量を手のひらに直接のせて肌になじませています。一滴もムダにしていません。
たとえ化粧水をプチプラのものに変えてもコットン代もかかりますので、化粧水のランクダウンはせずに適正量を大事にていねいに使用するよう心がけています。
化粧品の数をしぼる
アイシャドウや口紅は、その日の気分や洋服に合わせて変えられるように何色かそろえるのが当たり前で、たくさんメイク用品を持っているのがステキな女性というイメージがあります。
でもある程度の年齢になると、重要なのはその人の肌色や雰囲気にあったカラーであることであり、メイクを日によって変える必要性はあまりないように思います。
わたしは、今はアイシャドウは1色だけ、リップカラーは2色だけしか持っていません。
どちらか使い終わってから新しいものを買うようにしていますので、何年前のものか分からない化粧品をズラーっと並べていたころより気分がよくなりました。
なくなってから次のを買うと決めているので、
「通りがかりのコスメカウンターで4,000円の口紅をつい買ってしまった」
なんてことは皆無になり、基礎化粧品以外のメイク用品代は年間万単位からほぼゼロに減りました。
2. 食品編
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調味料を増やさない
一人暮らしを始めてすぐのころや結婚して最初のころは、食事をつくること自体が楽しみで、レシピを見てはその都度必要な調味料をポンポン買っていました。
そして食事づくりが日常になり楽しみどころか苦痛になってくると、今度は「〇〇の素」や「〇〇に混ぜるだけ」という限定的なメニューしかつくれない調味料もよく買っていました。
その結果、あまり使わないまま賞味期限切れになった冷蔵庫の調味料たちを定期的に処分する、というムダ使いがありました。
その反省から、以後はなるべく買わずに他のもので代用したり、買う時にはたとえ割高であっても使いきれる量のものを選ぶように意識して習慣づけをしました。
たとえば100g入り200円のものと300g入り400円の2種類があったとしたら、100gのほうを買うと単純に払うお金が少なくてすみます。
気に入らないけどもったいないから食べ続けるというのはムダなので、「我が家の定番品」と決まるまでは大容量のオトク品に手を出さないと決めました。
ドレッシングは2種類までしか開封しない
なんてことない野菜サラダをおいしくしてくれるドレッシングはありがたい存在です。
同じ素材でもドレッシングの味で違った味になるので何種類も買いたくなりますよね。
しかし、たくさんの種類のドレッシングをすべて開封してしまうと、保存するうちに風味がおちたり消費期限が切れてダメになったりとムダにすることがあります。
わたしはいろいろなドレッシングを試すのが好きなのですが、開封するのは2本だけとルールづけて、なくなってから次のものを使うようにしています。
まだ使っていないドレッシングがあるときは、賞味期限を考えて買うのを控えたりと自制できるようになりました。
おかしやビールのまとめ買いをしない
安いお店に行くとテンションが上がって、「どうせ食べるから」とまとめ買いをしてしまいがちです。
しかし、お菓子やビールなどの嗜好品をまとめ買いするのは危険です。
まず、たくさん買い過ぎて定位置の収納スペースからはみ出したりすると、早くなくしたいという心理が働いて消費がいつもより増えてしまいます。
また、おかしをすごく食べたいというほどの気分でもなかったり、今日はビールを飲まなくてもいいかなと思っていても、そこにストックがあればやっぱり手がのびてしまいます。
家になければ消費しなかったのに、これではいくら安くまとめ買いをしていてもよけいな出費になったということです。
3. 洋服編
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靴下は3足同じものを買う
靴下は3足1,000円など、複数買うとちょっとオトクという売り方をよくしています。
そんなときは同じものを3足買えば、片方だけ穴が開いたりしても他の片方と組み合わせられるのでそのぶん長く使えます。
そもそも売り場に好みのものが3足もあるということがまれなので、何も考えずに同じものを3足買うと決めておけば時間もムダになりません。
靴を増やさない
子どもの靴は成長に合わせて買い替えしていきますが、大人の靴は傷むまで捨てるきっかけがありません。
それなのに、男性なら仕事用と普段用と趣味用、女性なら服や季節に合わせてなど、どんどん増えていきます。
靴箱がパンパンで困っているという方が多いのではないでしょうか。
靴を減らしたいと思ったら、本やブログやインスタグラムなどで断捨離系の方が公開している情報をぜひ見てください。
女性でも4~5足だけでおしゃれに暮らしている方がたくさんいます。
わたしはミニマリストの方の靴と自分の靴を何度も何度も見比べて、20足あった靴を5足にまで減らすことができました。
靴が減ると、靴箱収納のストレスがなくなり、手入れも行き届きます。さらに出かけるときに迷わないですむなどいいことばかりです。
靴は単価が高いので、家族それぞれがほしいときに買っていると大きな支出になります。
本当に必要になってから買い替えるルールにしてから出費が大きく減りました。
あなたなりの「効果的に支出を減らす習慣」を
わたしの節約習慣の中で、どんな人にもすすめやすいものをピックアップしてご紹介しました。
ですが、「参考にならないよ」と言われてしまうような細かいマイルールも他にあります。
出費が減る習慣づけをしたいなら、ムリせず続けられ、結果的に自分にとってメリットがあるようなことを探しましょう。
あなたなりの支出削減習慣が身につけば、節約効果は一生続きますよ。(執筆者:野原 あき)