節約のために食事を減らしてはいけない

家計の中で真っ先に削減しやすいのが、食費です。
ですが、私は最も削ってはいけないものが、食費だと思っています。
朝、昼、晩、おやつなども含めると、それぞれ少しずつ切りつめることで、お金を捻出できる感じがします。
しかし、切りつめようとするあまり、必要なものまでカットしてしまうと、家族の幸せに悪影響を及ぼすのです。
ある女性は、「一食100円生活」をしている主婦ブロガーの記事に影響されて、食費を毎月1万円でやりくりしようと決意しました。
単純計算で、1日で330円ほど。もちろん、すべて自炊です。
その結果、彼女の家の食卓は「真っ白」になってしまったといいます。
どういうことかというと、すべての料理を豆腐、モヤシ、白菜、ごはん…といった安い食材で構成せざるをえなくなったのです。
そのため、家族はそんな食事にうんざりして、校生の息子は外で買い食いをするようになったといいます。
これと同じことは、昨今のサラリーマンやOLにも当てはまります。
たまに、お昼時のオフィス街のコンビニに立ち寄ることがあります。
私が驚いたのが、多くの人がおにぎりとサラダだけ、パンとヨーグルトだけですませていることです。
もちろん、小食の人ならそれでもかまいません。
問題なのは、お金のために無理して食事を減らしている人です。
一見、節約にもダイエットにもなりそうですが、こういう人に限って、お菓子などの間食をしてしまっています。
あるときそれが、我慢の限界を超えて一気にリバウンドするほど食べてしまうことがあるのです。
貯まる人は3食きっちり食べている
食事の量や回数を減らしている人は、無意識にその穴埋めをどこかでしようとしています。
その結果、栄養バランスの偏ったお菓子などで無駄な間食をし、体調を崩すことになるのです。
その解決法は、3食しっかり食べることです。
そうすることで、必要な栄養がきちんと取れて間食もなくなり、心も満たされるのです。
ですので、3食しっかり食べましょう。

しかし、だからといって、食べすぎては本末転倒です。
つい食べすぎてしまうという人は、ふだんは3食にして、ときには週末だけ2食にするのはどうでしょう。
胃を休める意味だけでなく、お金を貯める意味でもとてもいいことだと思います。
なぜなら、こんなことをいっている人がいるからです。
「食を慎む人が、財をなす」これは江戸時代に活躍した、観相家・水みず野の南なん北ぼくの言葉です。
顔のつくりがよくないのに、なぜか財運がある人がいました。
それに疑問を感じた南北が調べた結果、そういう人たちは「食を慎んでいた」のです。
腹八分めにして食べすぎないことで、お金が舞い込む。
これは、あながち迷信ではないかもしれません。