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冬の節約アイテム「大根」
冬になると八百屋やスーパーで立派な大根が安く手に入ります。
旬の時期には100円以下で売られていることも少なくありません。
大根のカットされたものは10~20%高く価格設定されていることが多く、切り口から鮮度が落ちていくので、傷みやすく損なので、やはり1本丸ごと買うのがお得だと思います。
けれど
・ 冷蔵庫の邪魔になる
・ 煮物ばかりで飽きてしまう
・ 食べきれなくて結局、傷ませてしまう
という心配があります。

ここでは安心して大根を1本丸ごと買えるように、むしろ買いたくなるように
・ よい大根の選び方
・ おいしさを保つ保存方法
・ 大根を丸ごと使えるレシピ
を栄養士・管理栄養士歴18年の筆者がお伝えします。
ポイント1:よい大根の見分け方
大根のよいものであればおいしく、栄養価が高いのはもちろん、買った後に食べられる期間が長くなります。
同じお店の中ではそれほど差はないと思いますが、それぞれのお店ごとには差があります。
注目ポイント
・円筒形のも
・ずっしりと重量感があるもの
・光沢がありみずみずしいもの
ポイント2:おいしさを保つ保存方法
大根は
・ 冷凍保存
・ 常温保存
どれでもできます。
それぞれの方法を紹介します。
冷蔵保存
葉を切り落とし、冷蔵庫の大きさに合わせてカットする。
ラップでくるみ、立てて保存(目安:1~2週間)する。
冷凍保存
使いやすい形にカット(いちょう切り、厚めの輪切りなど)し、ゆでる、塩もみなど下処理をする。
生のままだとすじばってしまいます。
ラップでつつみ、保存袋に入れて保存する。
常温
冬場であれば常温でも保存できます。エアコンの影響を受けない、0~5℃の場所が最適です。
葉を落として新聞紙でくるむ。きりふきで全体をぬらして、立てて保存(目安:2週間)する。
葉っぱ
下ゆでをしてラップでつつみ、保存袋に入れて保存(目安:1か月)する。
冷凍したものを解凍すると、触感が柔らかくなります。
大根を丸ごと使えるレシピ1:ふろふき大根
1. 大根を3~5cmの厚さに輪切りにし、皮をむく
2. 昆布または和風だしの素と一緒に、串がスッと通るまで水からでゆでる
3. 器に盛り、みそと砂糖を練ったものをのせる

多めに作ったら汁ごと保存容器に移し冷蔵保存するか、1つずつラップでくるみ、保存袋に入れて冷凍保存ができます。
ふろふき大根からのアレンジレシピ1:大根ステーキ
1. 薄くオイルをひいたフライパンで中火にかける
2. 両面にコゲ目がつくまでじっくり焼く
3. バターとしょう油を入れ、全体にからめる

ふろふき大根からのアレンジレシピ2:おでん
1. 大方できあがったおでんの中にふろふき大根を入れる
2. 味をしみこませるために、いったん冷ます
3. 食べる直前に再び過熱する

買った大根を全部ふろふき大根にしておいて、少しアレンジすれば1週間で飽きることなく食べきれます。
下処理を何種類もの野菜を1度にするのは大変ですが、1種類であれば量が増えても手間はそんなに変わりません。
時短になりますし、1つでも仕事が進んでいると、台所仕事をするにも余裕ができます。
普段、捨ててしまいがちな葉や皮もおいしく食べられます。
特に葉にはカリウム、カルシウム、ビタミンAと根の部分には少ない栄養素が多く含まれているので、捨てるのはもったいないです。
大根を丸ごと使えるレシピ2:葉っぱのふりかけ
1. 葉をゆでて小口切りにする
2. 少量のオイルで炒め、水分をとばす
3. しょう油とみりん、または麺つゆで味つけする

ごま、ちりめんじゃこ、小えび、かつお節などをお好みでを混ぜてもおいしいです。
大根を丸ごと使えるレシピ3:皮のさっぱり漬け
1. むいた皮を1cm角に切る
2. 保存容器に入れ、しょう油:みりん:酢=1:1:1でくわえる
3. 一晩、冷蔵庫でおいてからが食べごろ

どれも3ステップで簡単にできるので、ぜひ試してみてください。(執筆者:小原 水月)