コンビニのトップによる判断や対応は分かれるものの、消費期限間近の商品を、割引やポイント還元して販売する店舗が増えています。
そこで今回は、この半年ほどでさまざまな都府県のコンビニを時間帯関係なく100店舗以上回った筆者が、
・ 大手3コンビニの割引傾向や特徴
・ 消費期限間近の商品をお得に買える可能性の高いブランド
について詳しく解説したいと思います。(※2020年1月15日現在)
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目次
コンビニの「エシカル消費」への取り組み
エシカル消費という言葉もジワジワと広がり、耳にする機会が増えたという人も多いのではないでしょうか?
エシカル消費とは「倫理的(道徳的)な消費」のことで、食品のロスを減らすというのも、大きなひとつの取り組みとも言えます。
これまでは値引きをしないのが当たり前だったコンビニも、エシカル消費を支持する世の中の動きにあわせて、食品ロスを削減するために消費期限の近い商品を割引したり、ポイントを還元したりする取り組みをはじめました。
これが、コンビニの「エシカル消費」への取り組みのひとつです。
ファミリーマートの割引傾向と特徴
大手3コンビニのなかで、どの店舗にどの時間帯に行っても割引のお弁当や生菓子を見かけたことがないのが、ファミリーマートです。
筆者が確認してる限りでは、お弁当やおにぎり、サンドイッチや生菓子などの割引された商品は、見かけたことがありません。
ただ、お菓子やマスコット類、酒、日用品(調味料・タオル・パンスト・靴下・下着など)については、割引されたものが置かれている店舗は少なくありません。
割引率としては30~50%が多く、お得な商品もあります。
ファミリーマートについては、割引をするかどうか、各店舗にゆだねる体制を取っているため、これからは導入する店舗も増えてくる可能性があります
セブン・イレブンの割引傾向と特徴
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消費期限が近くなると、上記の写真のように、お弁当やおにぎり、パン、サンドイッチなどに「5%付与」や「10%付与」のシールが貼られています。
実際に筆者も、上記の写真の商品を含め、「5%付与」や「10%付与」のシールが貼られた商品をいくつも購入済です。
このシールが貼られている商品を購入すると、税抜価格分のnanacoボーナスポイントが即時付与されます。
商品金額から割引されるわけではないのでお得感はあまり感じられませんが、ポイントを確認すると、ほっこりうれしくなります。
コンビニでお弁当などを購入する必要のある人は、「5%付与」や「10%付与」のシールが貼ってある商品を買って、nanacoポイントを貯めてみるのもよいかもしれません。
ローソンの割引傾向と特徴
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夕方~夜22時ぐらいまでは、お弁当やおにぎり、サンドイッチ、パン、揚げ物(ホットショーケースの前に並んでいるパック詰めされたもの)などが割引されている可能性が高いです。
タイミングがよければ、100~300円など割引率が高いお弁当やサンドイッチ類を見つけることができ、半額ぐらいで買えることも少なくありません。
また、上記写真のような生菓子(洋生菓子)などは、夜中に割り引かれていることが多く、20~100円引きが多いイメージです。
もちろん店舗によって割引率は違いますし、繁華街にある店舗では、割引をしている商品を見かける確率が低い傾向にありました。
コンビニも「エコ&節約」
大手3コンビニのうち、いちばん積極的に食品ロス削減のための価格割引をおこなっているのは、「ローソン」という印象を受けました。
食品ロスを削減するには消費期限前に売り尽くすことが1番で、「品薄で売切ればかりのお店も困る」という消費者の考え方も正す必要があると思います。
しかし現状は、お店が品切れにならないように商品を用意してくれています。
「エシカル消費+ポイント還元」は、割引された商品を買え家計にうれしく、食品ロスを減らせる社会貢献にもなって素晴らしいサービスだと思います。
コンビニは値引きをしないから割高で、節約とは無縁のイメージでしたが、今後は「エコ&節約のためにコンビニへ」と変わるかもしれません。(執筆者:山内 良子)