スペインでも不動産投資は人気があり、マドリードでは年々不動産価格が値上がりしています。
投資だけでなくリタイア後の居住先としても人気があります。
今回は、不動産投資を行うスペインでのおすすめの場所や注意点について解説します。
目次
スペインの不動産投資おすすめの理由

スペインの不動産をおすすめする主な理由を説明します。
スペインの不動産価格は再び上昇している
スペインの不動産価格は、2008年のリーマンショックを契機に急落しましたが、2014年頃から不動産価格は、少しずつですが上昇しつつあります。
不動産価格は、2007年の最高値にまだ達していないので、伸び代があると解釈できます。
スペインで不動産投資を行うのであれば、今がチャンスではないでしょうか。
スペインの平均家賃収入は高い
デロイトの2018年の集計データによれば、ヨーロッパの中で平均家賃収入が最も高かった都市はスペインの首都のマドリードです。
観光地で有名なバルセロナは5位でした。
つまり、スペインの家賃収入率は比較的高い状態にあります。
スペインで不動産を買えばビザを取得できる

スペインの50万ユーロ(約6,000万円)の不動産を購入すれば、ゴールデンビザを取得できます。
2年ごとに更新する必要がありますが、スペインに住む必要はありません。
5年間のビザを保持し続ければ、スペインの永住権を取得できますが、取得条件にはスペインに住むことなどが含まれます。
ただし、その5年間は50万ユーロで購入した不動産を売れません。
このビザは、スペインで引退生活をしたい方にはいいかもしれません。
場所はマドリードがおすすめ

スペインの地方に行けば、100万円くらいで購入できる格安の物件が多数あります。
しかし、前の記事でもお伝えしましたが、地方では人口が減っているので、そのよう場所での不動産投資はおすすめできません。
人口はマドリードなどの大きい年に集中する傾向が強いため、不動産投資は大きな都市で行うのが良いでしょう。
マドリードとバルセロナの家賃収入率が高いため、まずはこれらの都市に注目してみることをおすすめします。
筆者の周囲のスペイン人による情報では、住む場所としては海に面して、食事のおいしいバルセロナの方が人気のようです。
しかし、最近の活発化したカタルーニャ州(バルセロナが州都)の独立運動のために政情が不安定化し、多くの企業がマドリードなどへ移転してしまいました。
マドリードの経済は伸びてきているようで、例えば新しいオフィス街が建設中です。
したがって、不動産投資の場所はマドリードがよさそうです。
スペイン不動産投資での注意点

スペインの不動産投資で注意するべき点もあります。
スペインでは賃金が低いことや雇用が不安定な面があるため、家賃の未払いが発生しやすくなっています。
スペインでは、家賃の支払いを拒否する賃借人を、法律を使って追い出すのは難しいようです。
これについては、信頼できる仲介会社を見つけることや賃貸契約の前に賃借人のチェックを入念に行うことなどの対策が必要です。(執筆者:小田 茂和)