買い物でキャッシュレス決済が増え、現金よりもクレジットカードを使う機会がこれまで以上に増えました。
利用金額に応じて付与されるポイントやマイルを次回の支払いや買い物、旅行費用の一部にあてられるのも大きな魅力です。
一方で、クレジットカードの申し込みも店頭で簡単にできるため、「年会費無料」や「ポイント率が高い」などの特典につられてカードを作ってしまい、気が付くと「複数枚のクレジットカードが手元にある」という方も多いのではないでしょうか。
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目次
多すぎるクレカは家計管理を難しくする
2016年に行われた日本クレジットカード協会の調査によると、1人あたりのクレジットカード平均保有枚数は2.5枚という結果が出ています。
「クレジットカードの複数枚持ちが一般的」という表れといえるでしょう。
しかし、複数枚のクレジットカードを使っていると、家計管理が難しくなってしまうことも少なくありません。
その原因に、
利用金額が銀行口座から引き落とされるまでにタイムラグがある
といったデメリットが挙げられます。
つまり、利用するクレジットカードが多いほど、カード利用の管理、家計の管理が複雑になります。
「クレジットカードの利用が多くて、家計管理が難しい」と感じたことがあるなら、まずは複数のクレジットカードを利用していないか確認してみましょう。
使わないクレジットカードは早めに解約を
使わないクレジットカードの保有枚数が多いほど、年会費の負担も大きくなってしまいます。
もちろん、すでに使っていないクレジットカードでも、保有していれば年会費を支払わなくてはいけません。
カード1枚の年会費は数千円であっても、総計してみるとクレジットカードの年会費が家計のなかでも思わぬ出費になっていることもあります。
筆者も、コロナ自粛期間中に保有しているクレジットカードをあらためて確認してみたところ、年間費を払って使っていないクレジットカードが3枚もあることに気が付きました。
すぐに解約の手続きを行い、総額で年間1万円近くかかっていた年会費を一気に節約できました。
使わなくなったクレジットカードは年会費がかかるだけで、保有するメリットは何ひとつありません。
「まだ使うかもしれない」という迷いはスッパリと切り捨てて、早めに解約することが節約につながります。
メインのクレジットカードは1枚に絞る
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日常生活においてキャッシュレス決済が主流の今だからこそ、保有しているクレジットカードをすっきりと整理してメインで利用するクレジットカードを絞り込んでみましょう。
生活に欠かせない固定費の支払いや買い物などすべての利用をメインカードに集約させておけば、毎月の利用金額が大きくなるのでポイントやマイルも貯まりやすくなり、年会費も無駄なく抑えられます。
なにより、銀行口座からの引落日も月1回になるので、毎月の家計管理の手間を簡潔にできることが大きなメリットです。
メインのクレジットカードの絞り込みは、これまでの利用頻度やカードの特典などをしっかり比較して、自分の生活スタイルに合った1枚を選ぶことがポイントです。
メインを決めたら、ランクアップを申込んでみる
手元に保有しているカードの中からメインカードを選んだら、カードのランクアップを申込んでみましょう。
カードのランクアップにはクレジットカード会社の審査が必要になってきます。
しかし、一定の勤務状況と安定した収入が継続すれば、新しいクレジットカードを申込むよりも手続きも簡単に済ませられます。
また、一般カードでの利用履歴が長く、また支払いの滞納履歴などがなければ、ランクアップできることも多いようです。
カードをランクアップすると年会費は高くなってしまいますが、利用限度額が高くなり、ポイント率や付帯保険などの充実した特典も増えるので、上手に使いこなせば年会費以上の特典を受けられます。
今後も長引くコロナの影響で、ますますキャッシュレスでの決済機会が増えていくはずです。
今まで以上に生活の中でより快適に、そしてより安心してクレジットカードを利用できる環境を整えておきましょう。(執筆者:花見 結衣)