保険の相談をしたい人にとって、保険ショップは便利で安心な場所のようです。
人気の理由は、「さまざまな保険会社の保険からお金の専門家・FPが公平な立場で自分にピッタリの保険を選んでくれる」、しかも、「執拗なセールスはなし」という点でしょうか。
相談の結果、長年加入していた日本の大手生命保険会社の保険を解約して、保険ショップで新たに保険に加入する人は少なくありません。
「公平な立場で」というのが当たっているかどうかは分かりませんが、確かに、自社の保険しかすすめられない保険外交員より、複数の会社からおすすめの保険を探してくれる保険ショップのほうが、納得感が大きいのは理解できます。
保険ショップの人は、保険会社の外交員と何か違うのでしょう。
そこで、これも社会勉強だと思い、保険ショップに相談に行くことにしました。
ここでは、私の保険ショップでの相談の様子を紹介します。
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目次
相談の様子
保険ショップの方から加入している保険についての質問があったので「終身保険(一生涯の死亡保険)」に加入していますと答えると、
と言われました。
払済保険とは、今の保険を「貯まっている解約返戻金」で契約できる一時払い終身保険にしたものです。
以後の保険料の支払いがなくなって保険料率も維持されるが、保障は元の保険よりも小さくなるというのが特徴です。
「まだ解約返戻金がこれまで支払った保険料を上回っていないので損です。その辺は確認しないのですか? あと数年で上回るので考えるならそれからでしょ!」
そのようなことを思いながら話をそらした私ですが、「払済保険にしてはどうですか?」から始まるセールストークがあります。
払済保険にすれば以後は保険料を払わなくてよくなりますので、その分、新しい保険に加入しやすくなるというわけです。
払済保険は、保険料の支払いがきつくて保険の見直しを考えている人には良い選択肢ですが、現状に問題がないのであれば解約返戻金と保障額をキチンと確認してから冷静に対処してください。
印象的だった2つの点
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特に印象的だったのは次の2つです。
2. 私は医療保険について相談したのですが、公的医療保険制度の丁寧な説明から相談が始まった
ということです。
この2つの流れは当然のことです。
必要な保障や保障額を決めるに当たっては、家族構成や世帯収入、資産状況、公的制度で得られるサポートは必要不可欠な情報です。
それらを考慮しない保険の提案は、それこそ売る側の利益追究だけになります。
しかし、このように丁寧な相談の進め方ができる背景には、気持ちの違いもあると考えます。
「少し時間をください」と突然アプローチして来る保険外交員と、自身の必要性から相談に訪れる保険ショップとの違いです。
自分に合った保険探しは主体的にする
4つの保険ョップで相談体験をしましたが、結果的に言えるのは、
であるということです。
選ぶ保険についても、そこに人が介在する限りその人の力量や事情が全く影響しないわけはありません。
実際に4つの店舗ですすめられた保険(3つずつ程度)で、同じものは1つでした。
保険ショップはいろいろな保険会社の保険を比較検討できて便利ですが、同じ保険であっても保険外交員が提案する保険とは微妙に保障内容が異なっていたり、そもそも扱っていない保険もあります。
自分に合った保険探しは、くれぐれも主体的にしてください。(執筆者:金澤 けい子)