ひじきは常温保存可能で価格が安定しています。
栄養面では食物繊維に注目されがちですが、実はカルシウムも多く含くまれています。
ひじきを活用すれば節約しつつも栄養を確保することができるのです。
この記事ではひじきのコスパのよさを検証し、ひじきを使った簡単レシピを紹介します。
文中に出てくる価格は筆者が実際に作った時にかけた費用を計算しました。

目次
カルシウムとは
カルシウムは体内で骨や歯の材料になります。
成長期を過ぎた成人でも骨は破壊と再生が繰り返されていますので、カルシウムの充分な摂取が必要です。
さらに運動をしている場合は、この骨の破壊と再生の周期が短くなるのでより意識的にカルシウムを摂れるといいでしょう。
また、カルシウムは神経伝達物質の一部にもなります。
集中力を保ち、ニュートラルな感情を保つのにもカルシウムが役立ちます。
ひじきは高カルシウム食材
ひじきは高カルシウム食材です。
同じく植物性高カルシウム食材として知られるほうれん草とカルシウムの含量と価格を比較してみましょう。
【カルシウム含量(mg)と価格】
ひじき(もどし):100mg /100g 74円
ほうれん草:49mg /100g 86円
ひじきが高コスパのカルシウム食材であることがわかります。
「カルシウムといえば牛乳では」と思う人もいると思います。
確かに牛乳は高カルシウム食材です。
しかし同時に高脂質食材でもあります。
必要なカルシウムを牛乳からだけで摂ろうとすると脂質を摂りすぎる可能性があるので注意が必要です。
サプリメントの考え方
サプリメントでカルシウムを摂る人もいます。
ただ、体内でカルシウムは単体で働くことはなく、栄養素はチームで働くのが基本です。
つまりカルシウムを摂るのであれば、さまざまな栄養素と一緒に摂ることができる食事から摂るのが効率的で経済的です。
運動量が多い、胃腸の調子が悪くて吸収できない、といった場合にサプリメントを食事の補助として利用するのがよいでしょう。
ひじきの簡単レシピ
ひじきは「煮物くらいしか使わない」なんていうのはもったいない。
ひじきを使って簡単にできるレシピを3つ紹介します。
【レシピ1】梅ひじき

【材料(2人分194円)】
乾燥ひじき:20g(147円)
麺つゆ:大さじ3(15円)
梅干し:1個(32円)
下準備
・ 乾燥ひじきをたっぷりの水で戻し、水を切っておく
作り方
1. ひじき、麺つゆ、梅干しを鍋に入れひたひたの水を注ぐ
2. 強火にかけ水気がなくなるまで煮る
3. 火を止め梅干しを崩すように混ぜる
【レシピ2】ひじきのナムル

【材料(2人分290円)】
乾燥ひじき:20g(147円)
カニカマ:1パック(120円)
にんにくすりおろし:1片分(7円)
塩:小さじ1(-円)
ごま油:大さじ1(16円)
下準備
・ 乾燥ひじきをたっぷりの水で戻し、水を切っておく
・ カニカマを4等分に切る
作り方
1. ひじきを熱湯でさっとゆでてからザルあけて冷ます
2. ひじき、カニカマ、にんにくすり、塩、ごま油をボウルに入れ、よく混ぜ合わせる
【レシピ3】和風ミートローフ

【材料(2人分284円)】
豚ひき肉:200g(196円)
パン粉:大さじ3(5円)
味噌:大さじ1(7円)
塩:小さじ1/4(-円)
乾燥ひじき:10g(74円)
植物油:大さじ1(2円)
下準備
・ 乾燥ひじきをたっぷりの水で戻し、水を切っておく
作り方
1. ボウルに植物油以外の材料を全て入れよく混ぜる
2. アルミホイルの上に乗せ10cm ×10cmに成形ししっかりと包む
3. フライパンに植物油を中火で熱し、2を転がしながら5分程度焼く
4. 水1/2カップ(分量外)を注ぎ、フタをして約15分蒸し焼きにする
ひじきは安価でありながら栄養価が高い食材なので、活用すれば節約しながら栄養を確保することにつながります。
ひじきは味にクセがなく活用範囲が広いので、ぜひ普段の食卓に取り入れてみてください。(執筆者:栄養士、管理栄養士 小原 水月)