2021年も9月となり、9月の株主優待銘柄についてどれを買おうか考えていませんか。
株主優待銘柄は人気な銘柄ほど権利落ち後に急落しやすく、9月銘柄を9月に買っても株主優待の価値より株価が下がったら意味がないですよね。
しかし、9月の株主優待銘柄は9月中に株価が上がりやすい特徴があることをご存じでしょうか。
今回私が調査した40銘柄のうち95%が、過去5年の9月の月初から権利付最終日までに値上がりしていることを発見しました。
そこで今回は9月の株主優待銘柄の中でも、特に上昇しやすい厳選5銘柄を紹介します。

目次
株主優待は取得せず、権利付最終日までに売却
今回紹介する手法は「株主優待銘柄の需給を利用したトレード」です。
よって株主優待銘柄を扱いますが、株主優待は取得しません。
必ず権利付最終日までに売却します。
理由は権利落ち後に株価が下落しやすいからです。
手法内容は
銘柄ごとに株価騰落率平均を算出していますので、利益確定の参考にしてください。
例えば月初に株価1,000円で購入し、株価騰落率平均が10%であれば、1,100円を目安に利益確定するとよいでしょう。
1. JBイレブン(3066)
食事券
【贈呈基準】
100株以上:1,000円分
500株以上:5,000円分
1,000株以上:1万円分
2,000株以上:1万5,000円分
※3月にも同一贈呈基準で株主優待を実施
【過去5年の9月株価騰落率平均】
4.11%
JBイレブンは東海地方で飲食店を経営する会社です。
コロナ禍で苦しむ飲食業界ですが、9月でトレードを完結させるなら業績はほぼ気にする必要はありません。
JBイレブンは過去5年全てで9月の株価が上昇しています。
さらに、JBイレブンの魅力は権利付最終日直前に上昇しやすいクセがあることです。

利益確定をギリギリまで引っ張って利益を伸ばすのもよいでしょう。
また、権利付最終日の1週間前に買っても間に合う可能性が高いので、最後の上げだけ狙うトレードもいいかもしれません。
2. SRSホールディングス(8163)
食事券
【贈呈基準】
1,000株以上:1万2,000円分
※3月にも同一贈呈基準で株主優待を実施
【過去5年の9月株価騰落率平均】
3.74%
SRSホールディングスは主に和食レストランを経営する会社です。
SRSホールディングスもコロナ禍で苦しむ飲食業界に所属していますが、9月でトレードを完結させるなら業績はほぼ気にする必要はありません。
SRSホールディングスは過去5年全てで9月の株価が上昇しています。
さらに、SRSホールディングスもJBイレブンと同様に、権利付最終日直前に上昇しやすいクセがあることを覚えておいてください。
3. アサンテ(6073)
三菱UFJニコスギフトカード
【贈呈基準】
100株以上:1,000円分
※3月にも同一贈呈基準で株主優待を実施
【過去5年の9月株価騰落率平均】
8.20%
アサンテはシロアリ防除・駆除を手掛ける会社です。
アサンテは過去記事でも7~9月に株価が上昇しやすい銘柄として紹介しています。
アサンテは過去5年全てで9月の株価が上昇しています。
さらに、アサンテもJBイレブンと同様に権利付最終日直前に上昇しやすいクセがあることを覚えておいてください。
4. タカラトミー(7867)
ECサイト割引
【贈呈基準】
100株以上、保有1年未満:10%割引
100株以上、保有1年以上:30%割引
100株以上、保有3年以上:40%割引
※3月にタカラトミー商品を贈呈する株主優待を実施。
詳細はタカラトミーのHPを参照してください。
【過去5年の9月株価騰落率平均】
8.23%
タカラトミーは「リカちゃん」や「プラレール」で有名な玩具販売会社です。
タカラトミーは過去5年全てで9月の株価が上昇しています。
日々の出来高が多いため、ある程度ポジション金額を大きくしたい投資家はタカラトミーを買うとよいでしょう。

5. 上新電機(8173)
株主ご優待200円券
【贈呈基準】
1株以上:5,000円分
※3月にも別の贈呈基準で株主優待を実施。
詳細は上新電機の開示資料を参照してください。
【過去5年の9月株価騰落率平均】
10.04%
上新電機は関西地盤の家電量販店の大手企業です。
上新電機は過去5年全てで9月の株価が上昇しています。
さらに、今回紹介する銘柄で9月株価騰落率平均が最も高い銘柄で特におすすめです。
また、上新電機は「1株でも株主優待をいただける銘柄」としても魅力があります。
スマホ証券など手数料が低い証券会社の単元未満株取引を利用して、1株だけ買うのもおすすめです。
上新電機の株主優待の魅力を知りたい方は、過去記事をご覧ください。
株主優待の魅力は値上がり利益も狙えること
今回は9月の株主優待銘柄の中でも、特に上昇しやすい銘柄をご紹介しました。
もしあなたが需給に注目したトレードに興味を持たれたなら、ぜひ他の月でもご自身で検証してみてください。
単月や3か月や半年など、いろいろな期間で検証することで、あなたしか知らない優位性を発見できるかもしれません。(執筆者:株式ディーラー歴10年 勝越 晴)