訪問介護は、介護認定を受けて要介護度1~5の方が利用できます。
要支援1・2でも生活援助中心のサービスという内容と回数に制限はありますが、訪問介護を利用できます。
訪問介護をすすめられたけど、どうしたらよいのか不安も多いものです。
今回は、訪問介護の不安・疑問を解消していきます。
目次
訪問介護の仕事内容
訪問介護は、ホームヘルパーまたは訪問介護員と呼ばれる介護職員が来ます。
ホームヘルパーの仕事です。
身体介護 | 生活援助 | 通院などのための乗降介助 |
オムツ交換 トイレ誘導 入浴介助 食事介助 内服介助・確認起床・就寝準備(服の着せ替えの介助・ベッドまで誘導) | 食事の準備 (調理・後片付け) 掃除 ゴミ出し 買い物・薬の受け取り シーツ交換 | 病院の付き添い 車両の乗降介助 手続きのサポート |
身体介護は、食事や入浴・排せつといった利用者の体に直接触れて行う介助の事です。
生活援助は、利用者のご飯準備や掃除・洗濯などの家事を中心とした援助サービスです。
原則は、利用者のみです。同居家族の掃除、ペットの世話は禁止されています。
行わなくても利用者の日常生活に支障がないこととして、庭の草むしり、大掃除、洋服の衣替えも禁止されています。
通院などのための乗降介助は、1人では病院に行けない利用者の車両の乗降を介助し、病院の付き添いサポートをします。
利用する時に必要な物品は100円ショップでOK
家族から「ヘルパーさんが使う手袋とかは、100円ショップのものでも大丈夫ですか?」と聞かれたことがありました。
回答は、「もちろん大丈夫です」とお答えします。
介護用品は、100円ショップで、ある程度揃えることができます。
使い捨ての手袋・吸い飲み・おしりふき
オムツ交換の際、手袋・おしりふきは必要です。
突然の体調不良の際には、コップを持つことも困難になるときがあるので、吸い飲みがあると、水分補給の時に役立ちます。
ヘルパー側からも用意してほしいと言われることがあります。
蓋つきバケツ・洗浄ボトル
バケツタイプの蓋つきのゴミ箱は、100円ショップダイソーでは、200円で販売されています。
多くの家庭では、このバケツタイプの蓋つきのゴミ箱を使用されています。
オムツ・パットをゴミ箱に捨てる時に、家に新聞紙があれば、新聞紙にくるんで捨てると匂いはおさえられます。
陰部洗浄と言って、陰部・お尻にお湯をかけて、洗う身体介護があります。
介護用品の中には陰部洗浄用のボトルがありますが高価です。
これも、ペットボトルの蓋に穴を5か所ほど開けたり、使い終わった台所用の洗剤のボトルでも代用できます。
ヘルパーが使う物品は、100円ショップものでも充分使えます。
節約のためにも、介護用品は、安いものでそろえても問題はありません。
家庭内で代用できるものがあれば、代用していくことを多くのヘルパーはおすすめしています。
ホームヘルパーの駐車場の確保方法
ホームヘルパーが自宅に訪問する際は、車で訪問する場合もあります。
しかし、駐車場が用意できないという家庭もあります。
駐車場が確保できない場合は、月極駐車場の契約かコインパーキングに車を止めることになり、車の駐車場代は家族負担になります。
駐車場の確保が困難な場合は、自転車か徒歩で来てもらえるように、ケアマネージャーに要望します。
この場合、家の近所の訪問介護事業所を探してくれます。
ホームヘルパーの料金
料金は、要介護度で決まるのではなく、訪問時間によって決まっています。
また、地域・依頼する時間帯によっても、金額が変わります。
早朝(6時から8時)夜間(8時から22時)は、25%、深夜(22時から6時)50%早朝夜間深夜加算が追加されます。
≪画像元:厚生労働省≫
使えば使うほど料金はかさみますが、1割負担の場合、20分未満の身体介護(オムツ交換程度)であれば、165円で使用できます。
介護度が上がっても、今まで通りの時間であれば、料金は変わりませんので安心です。
短い時間から試して負担軽減
ホームヘルパーは、自宅に入り利用者の生活を支えます。最近では、仕事と介護の掛け持ちをされている家族が多い為、その需要は右肩上がりで増えていきます。
これからホームヘルパーを利用される方は、まずは短い時間から試してみることで本人にとっては負担が少なく始めることができます。
ヘルパーに慣れてきたら時間や回数を増やす検討をしてもよいでしょう。
ヘルパーの受け入れ準備に難しいことはありません。本人が希望していない場合でもヘルパーに慣れてくると来てもらう時間が楽しみになったというケースも少なくありません。
介護の負担を少しでも感じている方は、早めにヘルパー利用を検討することをおすすめします。(執筆者:佐々木 政子)