金融会社で勤めていた経験から、借金しやすい人には傾向があると感じました。
借金しやすい傾向についてはこれまでにも、「マネーの達人」でたくさん紹介してきましたが、今回は読者の皆様が選択するYes/No形式で進めていきたいと思います。
ゲーム感覚で進めながら、「ご自身が借金しやすい傾向にあるか」ということや「元顧客のリアル対策」を参考に、今後の生活に役立てていただけると幸いです。
目次
借金しやすい傾向を見極めるために
下記の設問に、Yes / Noで回答してください。
誰かといっしょにやってしまうと、プライドや恥ずかしさからNoを選択してしまう人もいると思うので、素直な回答が出せるよう1人でのチャレンジがおすすめです。
設問の下に、元顧客が実践して効果があった対策についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
□設問1. ギャンブルが好き
借金の大きな原因のひとつがギャンブルです。
勝つこともあれば負けることもあるギャンブルでお金を儲けていくのは夢物語と言えますので、借金をしたくないのであれば、いますぐ辞めるべきです。
□設問2. クレジットカードやキャリア決済をすると、つい使い過ぎてしまう
手元から現金が減っていく感覚がないため、つい使い過ぎてしまうという人は、いますぐにクレジットカードやキャリア決済を辞めて現金生活に戻しましょう。
「現金だとポイントが…」という人もいるかもしれませんが、ポイントをためているつもりが、ムダ出費を促進している恐れもあるのです。
□設問3. セールや割引、「高級」や「プレミア」など、特別感のある言葉が大好物
特別感のある言葉に飛びついてしまう人は、言葉に酔ってしまって不要なものをたくさん買ったり、高揚感を覚えて高価なものを購入してしまったりと、注意が必要です。
特別感のある言葉を嫌いな人はいないと思いますが、ムダな出費を抑えるためにも、すぐに飛びつかないようにしてください。
□設問4. つい、見栄を張ってしまう。おごるクセがある
顧客の多くが、見栄を張ってしまったり、おごったりするクセのある人でした。
後輩に会うたびにおごったり、それほどの仲ではなくても手土産を持って行ったりと、相手からすれば「いい人」に映るかもしれませんが、それは散財や借金のもとです。
持ち上げられたりお礼を言われたりしていい気分になるのではなく、おごることや手土産が必要なシーンかどうか、ひと呼吸おいて考えてみてください。
□設問5. 人に頼まれると断れない
人がよく、きっぱり自分の意見を言えない人や頼まれたら断れないという人が保証人となり、それがキッカケで借金をしてしまうケースも多くありました。
小さなお願いを引き受けているうちに保証人を頼まれてしまい、断れなかったというケースも少なくありません。
違和感を覚えるお願いごとをされたときは、そのタイミングで断るようにしましょう。
□設問6. 片づけが苦手、嫌い
借金している人の自宅は、モノがあふれていて整頓されていないことが多いです。
財布はレシートやカードでパンパンのうえ汚れと痛みがあることが多く、カバンの中身もゴチャついていることが少なくありません。
元顧客のなかには、カバンや財布、部屋などを片付けたら数万円出てきたり、返済がスムーズになったりした人もいます。
□設問7. 計画を立てるのが苦手、または嫌い
計画を立てるのが苦手、または嫌いという人は、お金の使い方にも無頓着という人が少なくありません。
毎月いくらぐらいの収支があるのかなど、ざっくりでも把握しておくようにしましょう。
□設問8. 衝動買いがクセ
過去に衝動買いしたもので、いまでも大切に使っているものがどれぐらいあるか考えてみてください。
衝動買いをする前に、いちど店内をぐるりと回りながら
と自分に問いかけるクセをつけることをおすすめします。
□設問9. 思い立ったらすぐ行動してしまう
思い立ったらすぐ行動する人はチャンスをつかみやすいものですが、それば足元がきちんと固まっている人の話です。
何の準備もせずに次々に新しいものに手をつけて、さらに借金を膨らませていく顧客は少なくありませんでした。
チャンスをモノにできる可能性を高めるためには、「普段からきちんと準備をしておく必要がある」と言えるでしょう。
□設問10. 地道なことが苦手、嫌い
借りるときは一瞬ですが、借金の返済は「地道」な作業なので、地道なことが苦手だったり嫌いだったりする人にとっては苦痛なことと言えます。
返済のめどが立つうちは、のらりくらりと過ごしてしまい手遅れになることも。
いま借金があって地道なことが苦手だったり嫌いだったりする人は、家族などに頼んで財産管理をしてもらうなど強制的に返済できる道を検討してみましょう。
あなたの借金しやすい傾向は?
金融会社で働いていた経験をもとに、元顧客について思い返してみたところ、年齢や性別は違っていても、行動や性格については似通っていたのです。
100%あてはまるわけではありませんが、Yesの数が多ければ多いほど借金しやすい傾向にあると言えますので、Yesの数が多かった人は気をつけてくださいね。
□Yesが10個だった人
Yesが10個だった人は、かなりの「借金体質」と言えます。
「セール」や「割引」といったワードのほか、特別な気分にさせてくれる「高級」や「プレミア」などの言葉に心躍って散財するほか、無計画で衝動買いが抑えられないようです。
お金に対する考え方や行動を改めるほか、信頼できる人といっしょに財産管理をおこなうことも視野に検討したほうがいいでしょう。
□Yesが7~9個だった人
借金しやすい傾向にあるので要注意です。
実はもう、借金が膨らみかけていてヤバイという人もいるのではないでしょうか?
□Yesが3~6個だった人
借金のしやすさは五分五分といったところで、気分の浮き沈みや断り切れない状況など、ささいなことがキッカケとなりそうです。
いちどお金を借りると、それがキッカケでどんどん借金が増えていくというケースは意外と多いので、注意してください。
借金地獄に足を踏み入れないためにも、何かあったときには信頼できる数人に相談し、いまの状況を客観的に見つめることが大切といえるでしょう。
□Yesが0~2個だった人
借金する心配は少なそうですが、転職や事業の失敗など、自分を見失ってしまうような大きな出来事があったときには注意が必要です。
また、いまのお金に対する考え方や行動を大切にしながら、ぜひ節約に励んでください。(執筆者:山内 良子)