最近のコンビニは、食品や日用品だけでなく、ATMも設置され、住民票の写しなどを取得できるようになっています。
コンビニも便利になったと思われる方も多いのではないでしょうか。
今は、コンビニも高齢者向けのサービスを行っているところがあります。
今回は、各社コンビニが行っている高齢者向けサービスをご紹介します。
目次
1. 介護相談や医薬品の購入ができるコンビニ「ローソン」
≪画像元:ローソン≫
ローソンは、
- OTC医薬品の販売を強化した「ヘルスケアローソン」、
- 介護の相談や介護関連商品、コミュニティサロンがある「ケアローソン」
が登場しています。
店舗によって個性があり、ドラッグストアの要素や調剤薬局を併設した店舗、デイサービスを併設した店舗があります。
体調が悪い時に、遠くの店舗に行かなくても、OTC医薬品や介護用品を購入できるのは、暮らしの中の安心につながります
介護の相談を身近なコンビニでできるのもうれしい点です。
介護をされている方は、なかなか外出の時間をとれないのではないでしょうか。
担当しているケアマネージャーも、何もなければ月1回の訪問です。
他のサービス事業者も自宅への訪問系でなければ、じっくりと話をする機会が少ないのが実際のところです。
介護をする中で、日々、疑問や困っていることがわいてきます。
そんな時に、近くに色々なことを相談できる場所があるのは、心強いのではないでしょうか。
2. メディカルフーズ(療養食)を販売する店舗も「ファミリーマート」
≪画像元:ファミリーマート≫
ファミリーマートは、療養食等を販売する店舗があります。
取扱商品は2015年の記事では、
- 栄養補助食品 メイバランスMiniカップストロベリー味 税込 248円
- 腎臓疾患患者用食品 ゆめごはん1/35トレー 税込 216円
- 砂糖代替甘味料 マービー液状620 税込 918円
となっています。
低タンパク質のごはんやマービーなど、専門の業者から購入される場合が多いです。
しかしついつい注文を忘れてしまい、今使いたいのになくて困るといった経験をしたことが、1度はありませんか。
そんな時に近所のファミリーマートに、低タンパク質ごはんやマービーがあると助かります。
また、外出先で高齢者の方が食がすすまなかった時にも、メイバランスで栄養を摂ることができます。
療養食を取り扱っているファミリーマートは、人の生活に欠かせない「食」の頼りになるサポーターと言えます。
3. 商品を最短30分でお届けサービス「セブンイレブン」
セブンイレブンでは、対象エリアは決まっていますが、最短30分で商品を届けてもらえるサービスがあります。7NOWと言います。
スマートフォンからの利用ですが、名前や受け取り場所や時間を届けたい人にすれば、代理で注文できます。
支払いも、サイト上でクレジットカード払いができます。
また、ネットから日替わりのお弁当やおかずを購入できます。
セブンミールと言い、日替わりのおかずは1食あたり食塩相当量3ℊ以下、400kcalです。
タンパク質や緑黄色野菜が豊富なメニューもあります。
≪画像元:セブン‐イレブン≫
受け取りはセブンイレブンの店舗ですが、送料無料でチルド便で店舗に送られています。
7NOWは、何といっても30分で届けてもらえる点が魅力です。
1回につき、1部エリア以外は1,000円以上から配達可能になり、配送料は、110~550円です。
1部エリアの1,000円未満の注文の場合は、別途220円かかります。
代理で注文や支払いができるので、急に買い物に行くことができない状態になった高齢者の方に、ひとまず食料品や日用品を届けることができます。
買い物の支援が必要な方と離れて住んでいて、すぐに対応できない時に役に立つサービスです。
配食を利用している高齢者の方の近所にセブンイレブンがあれば、配食のルーティーンの1つとして利用するのがおすすめです。
外出の機会が減っている高齢者の方の外出のきっかけにもなります。
身近にあるコンビニが頼りになるスポットになる
今回は、コンビニで行われている高齢者向けのサービスをご紹介してきました。
昨今のコンビニのサービスには、医薬品や介護用品、療養食や配達サービス等、いろいろなものがあります。
そのサービス内容を知っていれば、確実に介護の助けになります。
介護を行っていく上で、困りごとを解決する方法を複数持っておくことは、気持ちが楽になりますし、問題解決の早道になります。
子育てと違い、介護は年を取るにつれ、だんだんと手間が増えていきます。
そして、介護する側も年を取っていくので、介護する負担が増えていきます。
また介護をしていると、急に思ってもいなかったことが起こり、慌てたり、心細くなったりすることがあります。
そんな時に身近にあるコンビニが頼りになるスポットだと思うと、少し不安が解消されるのではないでしょうか。
いざという時に頼りになるコンビニをうまく利用し、介護の困りごとを減らしていきましょう。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)